MAN WITH A MISSION、有明アリーナでオーディエンスと吠えた全国ツアーファイナル公演

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MAN WITH A MISSIONの全国ツアー「MAN WITH A MISSION Presents Break and Cross the Walls Tour 2022」のファイナル公演が、本日11月6日に東京・有明アリーナで開催された。

MAN WITH A MISSION(撮影:酒井ダイスケ)

MAN WITH A MISSION(撮影:酒井ダイスケ)

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2021年11月に「Break and Cross the Walls I」、今年5月に「Break and Cross the Walls II」と、2部作のアルバムを連続でリリースしてきたMAN WITH A MISSION。これらのアルバムを携えた今回のツアーは全国12会場で2日ずつ行われ、各会場の初日は「Break and Cross the Walls I」、2日目は「Break and Cross the Walls II」の収録曲を中心としたセットリストでライブが展開された。

MAN WITH A MISSION(撮影:酒井ダイスケ)

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開演時刻を迎え、ステージ前に設置された巨大なLEDビジョンが左右に開くと5匹の姿が現れる。さらに6人のストリングス隊やサポートキーボーディストも鎮座し、この日のライブがいつもと異なることをファンに印象付けた。オープニングを飾った楽曲は「Between fiction and friction II」。トリッキーなサウンドにストリングスがさらなる彩りを加え、オーディエンスを一気に惹き込んでいく。「Dive」を終えると、Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)は「イケルノカ、有明アリーナ! 合言葉ハタダ1ツ、全員マトメテカカッテコイヤ!」と絶叫し、観客の歓声を浴びた。

Tokyo Tanaka(Vo)(撮影:酒井ダイスケ)

Tokyo Tanaka(Vo)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

「All You Need」「Blaze」といった「Break and Cross the Walls II」収録曲に交えて披露された人気曲「Get Off of My Way」のイントロでは客席からどよめきが起こり、全員が一斉に両腕を挙げる。Jean-Ken Johnnyは新型コロナウイルス感染拡大状況の改善により、観客が制限付きながら声を出せるようになった変化を喜び「我々モルールニ則ッテ届ケ出テオリマスカラ。周リニ気ヲ使イナガラモ楽シンデクダサイ」と客席に呼びかけた。「コノツアーハ特別ナ編成デスノデ、アマリヤッテナカッタ曲ヲ」という言葉に続いては、ストリングスの優美な音色とともに「Rain」を披露。Jean-Ken JohnnyとTokyo Tanaka(Vo)のエモーショナルな歌声で会場の空気を塗り替えた。

中盤のMCではJean-Ken Johnnyが、このツアーで起きた“よからぬ動き”についてのトークを展開。札幌公演で彼がご当地出身のお笑い芸人・Yes!アキトのギャグを披露したことが本人の耳に入り、さまざまなオリジナルギャグを伝授されるようになったという顛末を話す。各会場でそのギャグを披露し、中にはスベってしまったこともあったと明かすJean-Ken Johnnyだが、この日はYes!アキト曰く“自信のあるギャグ”で客席に大爆笑をもたらしガッツポーズ。上機嫌のJean-Ken Johnnyは、そんな様子を笑顔で見守っていたSpear Rib(Dr)が叩くカホンに乗せて「blue soul」を弾き語りでゆったりと歌い上げた。

Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)(撮影:酒井ダイスケ)

Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

Jean-Ken JohnnyとTokyo Tanakaが登場するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」のパロディ映像を挟み、ライブは後半戦へ。Kamikaze Boy(B, Cho)が轟かせるヘビーなベースラインがフロアを大きく揺らした「Tonight, Tonight」、DJ Santa Monica(DJ, Sampling)が花道で観客を煽り、Spear Ribが刻むビートに乗せてキレのあるハンドクラップが響いた「Take What U Want」と、キラーチューンが次々と投下される。次の演奏に入る前、Jean-Ken Johnnyはコロナ禍や戦争などに翻弄される世界情勢を憂い「綺麗事カモシレナイケド、ミンナガ欠片デモ世界ノ平和ヲ祈レバ、神様ハタマニハ聞イテクレルノデハ」と熱い思いを語る。そんな言葉とともに披露された曲は「小さきものたち」。アコースティックの柔らかなアレンジに乗せ、5匹の願いが観客に届けられた。

Kamikaze Boy(B, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)

Kamikaze Boy(B, Cho)(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

「Raise your flag」の落ちサビではJean-Ken Johnnyの煽りに応えて、オーディエンスが笑顔で合唱する。最後にJean-Ken Johnnyはライブを通じて日常を取り戻しつつあるファンに向け「手ヲ伸バシテ握リシメテクダサイ、ソレガライブノ空気デス。演者ダケデハナイ、参加シテクレタ皆サンガ作リ上ゲタモノヲ離サナイデクダサイ」と呼びかけた。最後に披露された曲は「More Than Words」。Tokyo Tanakaの熱いボーカルに合わせて、観客たちは力強くそれぞれの腕を伸ばした。

左からSpear Rib(Dr)、DJ Santa Monica(DJ, Sampling)。(撮影:酒井ダイスケ)

左からSpear Rib(Dr)、DJ Santa Monica(DJ, Sampling)。(撮影:酒井ダイスケ)[拡大]

アンコールの前には2023年に4年ぶりのワールドツアーが行われること、その皮切りに日本でのライブも開催されることがアナウンスされ、ファンは大喜び。再びステージに登場した5匹を代表し、Jean-Ken Johnnyは「国ニヨッテ状況ハイロイロ違ウト思イマスガ、楽シンデキタイト思イマス。来年モタップリ遊ビマショウ!」と呼びかけた。最後に5匹は「Rock Kingdom」そして「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」を熱演し、約半年にわたったツアーを締めくくった。

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「MAN WITH A MISSION Presents Break and Cross the Walls Tour 2022」2022年11月6日 有明アリーナ セットリスト

01. Between fiction and friction II
02. Dive
03. All You Need
04. Get Off of My Way
05. Blaze
06. Rain
07. Emotions
08. Dark Crow
09. blue soul
10. Tonight, Tonight
11. Take What U Want
12. The Soldiers From The Start
13. 小さきものたち
14. Take Me Under
15. Raise your flag
16. More Than Words
<アンコール>
17. Rock Kingdom
18. FLY AGAIN -Hero's Anthem-

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酒井ダイスケ @imdaisukesakai

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