大橋トリオ15周年公演で音楽を目一杯楽しみ“需要”を確認、lily=石田ゆり子の真摯な初ステージも

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大橋トリオのデビュー15周年記念公演「TRIO ERA 2」が11月3日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。

大橋トリオ(撮影:平野タカシ)

大橋トリオ(撮影:平野タカシ)

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きたる12月5日にデビュー15周年を迎える大橋。「TRIO ERA」は彼が節目の年に行っているアニバーサリー公演で、前回はデビュー10周年を記念して2017年に開催された。大橋は今回、バンドにホーン隊、ストリングス隊を加えた豪華編成にて、約3時間にわたってパフォーマンス。初期曲から最新曲まで披露したほか、途中でゲストを迎えたり、コーナーを展開したりと、盛りだくさんの内容で観客を楽しませた。

「TRIO ERA 2」の様子。(撮影:平野タカシ)

「TRIO ERA 2」の様子。(撮影:平野タカシ)[拡大]

ステージ上では「TRIO ERA 弐」という大きな装飾が観客の目を引く。大橋の歴代衣装を身に着けたバックバンドメンバーがオープニング曲を奏でる中、大橋は黄緑色のセットアップ姿で登場。ピアノの前に腰掛けると「A BIRD」のインストゥルメンタルバージョンから「トリドリ」へとつなぎ、ゆったりとライブをスタートさせた。「Gift」でハッピーな空気を場内に広げた彼は、15周年を迎えるにあたり観客へ感謝を伝え「大橋トリオに需要があるんだと確認させていただきつつ、こんな大所帯でライブをさせてもらえる。目一杯、音楽を楽しんでいきたいと思います」と宣言。そして「ミルクとシュガー」でMona(Kitri / Vo, Cho, Key)とムーディな掛け合いを見せた。

大橋トリオ(撮影:平野タカシ)

大橋トリオ(撮影:平野タカシ)[拡大]

その後、冬のにぎやかさを想起させる「MAGIC」や、哀愁が全開の「狼と満月」など、バラエティ豊かな楽曲の数々をリッチなサウンドでプレイした大橋。バンドメンバーが一旦退場し、ステージに1人になった彼は弾き語りコーナーを展開した。ステージに掲げられた「弐」について「天下一武道会っぽさが出ちゃった」などと感想を述べたのち、「“とある方”との対談でリクエストされて安請け合いしちゃってたみたいなので……」(参照:大橋トリオ×lily[石田ゆり子]対談)と照れ隠しのような前置きで披露されたのは「くるみ」。さらにトークと短い演奏を繰り返した大橋は、あまりのユルい雰囲気に「これホントに大丈夫かな?」と心配し客席の笑いを誘った。

風船を持って登場したlilyこと石田ゆり子。(撮影:平野タカシ)

風船を持って登場したlilyこと石田ゆり子。(撮影:平野タカシ)[拡大]

左からlily、大橋トリオ。(撮影:平野タカシ)

左からlily、大橋トリオ。(撮影:平野タカシ)[拡大]

ライブ中盤、「皆さんお待ちかね、“あの方”をご紹介したいと思います」と大橋が呼び込み、本公演のゲスト・lilyこと石田ゆり子が「1」と「5」の形をした風船を持ってステージに登場。lilyは大橋がプロデュースを務めた1stミニアルバム「リトルソング」を10月26日にリリースしており、「本当にありがとうございました」と改めて彼に感謝の気持ちを伝える。約5000人の観客を前に「緊張するー!」と吐露する彼女に、神谷洵平(Dr, Cho)がサインを書いてもらうひと幕もあった。lilyがステージで歌声を披露するのはこれが初。彼女は「悲しいニュースやつらいことが山ほどある中で、みんな1人じゃないんだよ、誰かが必ず見ているからねという気持ちを込めた応援歌です。聞いてください」と真摯に紹介し、大橋のプロデュース曲「ちいさなうた」を歌唱。緊張感をにじませながらもクリアな歌声を響かせ、深々とお辞儀をして舞台袖へと去って行った。

その後、大橋、THE CHARM PARK(Acoustic G, Electric G, Mand, Cho)、小林創(Org, Piano, Key, Cho)、須長和広(B, Cho)、神谷という編成で披露されたのはロックメドレー。QueenやNirvanaなどを彷彿とさせる“ロックの名曲風”アレンジで「Natural Woman」「CLAMCHOWDER」といったナンバーが奏でられ、観客はクラップを繰り返しながら総立ちでこれらの楽曲を楽しんだ。そして大橋はフルメンバーで「A BIRD」を華やかに届け、一旦ステージをあとにした。

「TRIO ERA 2」アンコールの様子。(撮影:平野タカシ)

「TRIO ERA 2」アンコールの様子。(撮影:平野タカシ)[拡大]

アンコールは大橋のライブ恒例の、マイク1本を囲んで演奏するコーナーでスタート。大橋はコーラスのメンバーを交え“バズった曲枠”としてネイサン・エヴァンズ「Wellerman」をにぎにぎしくカバーした。そこへ「もう一度会いたくないですか?」と言ってlilyが呼び込まれ、歌われたのは「真夜中のメリーゴーランド」。牧歌的なサウンド&リズムに、神谷が叩いたシンバルがスタンドから落ちるというアクシデントも加わり、場内に笑顔が広がった。lilyを見送り、フルメンバーで「Bing Bang」を演奏し終えた大橋は、腕を大きく広げるジェスチャーで、公演を支えた面々を称える。最後に1人で「生まれた日」を優しい声で弾き語り、自身のアニバーサリー公演に幕を下ろした。

Spotifyではこの日のセットリスト(一部楽曲を除く)のプレイリストを公開中。「TRIO ERA 2」の模様は12月17日(土)にWOWOWにて放送・配信される。また大橋はこの公演中に、ビルボードライブを12月、ライブツアーを2023年6、7月に開催することを発表した。詳細はオフィシャルサイトで確認を。

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「TRIO ERA 2」2022年11月3日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. A BIRD(inst Ver.)
02. トリドリ
03. Gift
04. ミルクとシュガー
05. MAGIC
06. angle
07. 狼と満月
08. 月の裏の鏡
09. アネモネが鳴いた
10. ちいさなうた(ゲスト:lily)
11. さよならの無い世界
12. LOTUS
13. マチルダ
14. Natural Woman
15. 僕らのこの声が君に届くかい
16. CLAMCHOWDER
17. The Day Will Come Again
18. HONEY
19. A BIRD
<アンコール>
20. はだかの王様
21. Wellerman
22. 真夜中のメリーゴーランド(ゲスト:lily)
23. Bing Bang
24. 生まれた日

WOWOWライブ「大橋トリオ 15th ANNIVERSARY SPECIAL CONCERT “TRIO ERA 2”」

放送・配信:2022年12月17日(土)16:30~
※2週間アーカイブ配信あり

ohashiTrio & THE CHARM PARK Billboard Live Tour 2022

2022年12月4日(日)大阪府 Billboard Live OSAKA
[1st]OPEN 15:00 / START 16:00
[2nd]OPEN 18:00 / START 19:00

2022年12月11日(日)神奈川県 Billboard Live YOKOHAMA
[1st]OPEN 15:00 / START 16:00
[2nd]OPEN 18:00 / START 19:00

ohashiTrio HALL TOUR 2023

2023年6月30日(金)福岡県 福岡市民会館
2023年7月7日(金)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2023年7月9日(日)東京都 昭和女子大学人見記念講堂
2023年7月15日(土)大阪府 NHK 大阪ホール

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