SOPHIA、約束の場所でファンと再会!「心からのありがとう」伝えた復活の武道館ライブ

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SOPHIAのワンマンライブ「SOPHIA LIVE 2022 "SOPHIA"」が10月11日に東京・日本武道館で行われた。

SOPHIA

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2013年8月に同会場で全国ツアー「SOPHIA TOUR 2013 未来大人宣言」の最終公演を行い、活動休止期間に入ったSOPHIA。「また絶対会える」と約束をした日から約9年の時を経た復活ライブには、日本中からSOPHIAns(SOPHIAファンの呼称)が集結した。またライブはWOWOWやニコニコ生放送、dTV、さらに全国の映画館で生中継され、現地に足を運べないSOPHIAnsもそのメモリアルな瞬間を見守った。

「SOPHIA LIVE 2022 "SOPHIA"」の様子。

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SEのエディット・ピアフ「愛の讃歌」が流れる中、赤松芳朋(Dr)、都啓一(Key)、黒柳能生(B)、豊田和貴(G)が順にステージに登場。最後に松岡充(Vo)が姿を現し、ライブは「大切なもの」でスタートした。5人はこれまでの年月を噛みしめるようにじっくりと演奏し、松岡が「長い間みんなのこと待たせたけど、俺たち5人ずっと離れ離れだったけど、それぞれの現実に向き合って、歯を食いしばって生きてた。ここにいる全員そうだろ? ただいま!」と力強く呼びかけると、赤松の勢いのあるドラムを合図にミラーテープが発射され、「Early summer rain」に突入。武道館は一気に華やかなムードに包まれる。曲中には事前に配られたブレスレット型のライトが青く点滅して夏の雨を演出し、壮麗な景色を作り出していた。また松岡のハーモニカから始まった「ゴキゲン鳥~crawler is crazy~」ではステージ上部に設置されたモニタにミュージックビデオが映し出され、往年のファンを視覚的にも楽しませた。

松岡充(Vo)

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メンバーが1人ずつバンドに対する思いや日本武道館公演に対する思いを語るVTRの中で、松岡は「ちゃんと歌いたいので、泣かないようにしようと思います」と宣言。MC代わりのその映像に続いて豊田のクリーントーンのストロークが冴える「君と揺れていたい」、都のキーボードソロから始まる「Eternal Flame」、メジャーデビューミニアルバム「BOYS」のラストを飾る「Like forever」が届けられる。そして豊田のアコースティックギターの弾き語りから「ALIVE」がスタート。「ALIVE」は“生きる”をテーマに1998年にリリースされた5thアルバムのタイトル曲で、ジャケットには写真家・舞山秀一が撮影した異国の子供のポートレートが使用されている。この写真をはじめとする舞山の作品がモニタに映し出され、昨今の世界情勢に呼応するような演出と松岡の切実な歌声に、SOPHIAnsも固唾を呑んで聴き入る。祈りにも似たささやきで曲が終わると場内に大きな拍手がこだまし、この日のライブのハイライトの1つとなった。

黒柳能生(B)

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ライブ中盤には8thシングル「黒いブーツ~oh my friend~」と9thシングル「ビューティフル」が並べられる。四つ打ちのドラムに黒柳がグルーヴを作り出す「黒いブーツ」ではサビで会場中がモンキーダンスを踊り一体感が生まれ、人生の悲喜こもごもをファニーなシンセサウンドで包む「ビューティフル」では再びモニタにMVが投影される。ゴージャスな衣装を着て艶かしく歌うMVの中の松岡と、20年以上経っても変わらないロックスター然とした現在の松岡、SOPHIAnsはその両方の姿に見入っていた。

豊田和貴(G)

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ここで1人ずつ挨拶するMCタイムに突入。豊田は「たくさんの感謝の気持ちをギターでプレイしたいと思ってます。みんなで時空を超えて青春しようぜ!」と呼びかけ、都は「まだ夢の中みたい。私事ですけど、とうとうコンタクトを入れることになりまして、皆さんの顔がよく見えます。このあとも気持ちを込めて演奏したいと思います!」と語る。すると松岡も「私事ですけど……」と切り出し、「2年前に愛車が燃えまして。1968年式のコルベットという車で、『ちゃんと整備せいや』『カッコつけたいだけやろ』とネットで炎上しました」と話し出す。彼はオープンカーに乗ってさっそうと日本武道館に会場入りするというロックスター像に憧れてクラシックカーを所有していたものの、2年経った今でも整備が終わらず、しかもその理由がエアコンであることを告白。「いらんいらん! 暑いの我慢するって!」と訴え、場内の笑いを誘った。

赤松芳朋(Dr)

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Instagramで飼い猫の写真とともに武道館公演までのカウントダウンを行っていた黒柳は、ステージに置いていた猫のぬいぐるみを松岡に「武道館にペットを連れてこないでください」と突っ込まれるも、「僕の半分は優しさで、もう半分はかわいさでできている」と言い返す。そして、鋲が肉球の形をしたベースストラップや飼い猫がプリントされた手作りのTシャツを堂々と見せつけ、「猫が待ってるから、はよ帰らなあかんねん。楽しんで帰れよ」とクールにSOPHIAnsに言い放った。赤松は「(SEの)『愛の讃歌』どうでした? あの曲がかかるたびに泣きそうになるんですよ。復活ライブのときは新しくドラムを買おうと思って、SOPHIAと言えばブルー。まっちゃんの車の色にしました。これも俺のSOPHIA愛やな」と胸を張る。そのまま赤松は「ここに咲く……“鈴蘭”たちに贈ります!」と曲紹介をするも、すぐさま松岡に「なんでお前がすんねん! しかも数あるSOPHIAの中で唯一お前の曲やん」と遮られ、改めて松岡が「ここに咲く、ヒマワリたちに贈ります!」と宣言してから「ヒマワリ」がスタート。会場にはSOPHIAnsが用意したヒマワリが一面に咲き誇り、天井にもプロジェクションマッピングでヒマワリが映し出されるという、360°ヒマワリ一色の荘厳な景色が広がった。

「ヒマワリ」を歌い終えると松岡は「この世の中には正攻法じゃ伝わらないことがあるのかと思って悔しかった。苦しかった。SOPHIAのことだけじゃない。今の世の中を見てもそう思います。『人間なんてみんな腐ってんねん』。そう思えば楽かもしれない。でも、それでも笑おうとしている人の強さに人は憧れるし、そうじゃないことを信じて生きていたいよね。2022年、今日また5人が集まって、俺たちも必死やった。みんなもそうだと思う。ここからまた苦しみ、悲しみはやってくると思う。それでも前を向いて生きていく尊さを、先に死んだ人たちが教えてくれている気がします。『お前はまだ生きているだろ?』って。湿っぽくなっちゃったけど、さっきのヒマワリ畑を見ていると言わざるを得ませんでした」と思いを吐露した。

都啓一(Key)

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「SOPHIA LIVE 2022 "SOPHIA"」の様子。

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ギターとキーボードが有機的に絡み合うSOPHIA流ポップソングの真骨頂とも言うべき「little cloud」でライブは再開。「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」の主題歌「Cod-E~Eの暗号~」や黒柳のルート弾きが推進力を生み出す「-僕はここにいる-」を経て、代表曲「街」が届けられる。松岡は客席の目の前まで歩み出て観客の心の声に耳を傾けるようにしながら熱唱し、「ありがとう武道館! ありがとうSOPHIAns!」と喜びを爆発させる。さらにミラーボールがフロアを幻想的に照らした「Thank you」でも、“心からのありがとう”を武道館に響き渡らせた。その後、「みんなの声は聞こえてるよ。歌ってくれ。でも声は出すな。さあいくぞSOPHIAns!」と松岡が焚き付け、「Kissing blue memories」の激しいプレイでフロアの盛り上がりも最高潮に。ラストは客電がすべて灯され、まばゆい光の中で「Believe」をパフォーマンス。5人は9年分の空白を埋めるようにファン1人ひとりと視線を交わし、3時間半に及んだ復活ライブの幕を下ろした。

なお、ライブのラストには2023年1月8日に大阪・大阪城ホールで「SOPHIA LIVE 2023 "return to OSAKA”」が開催されることが発表された。また日本武道館公演はスペシャルインタビューを加えた特別編として、12月にWOWOWでのオンエアが決定している。

SOPHIA「SOPHIA LIVE 2022 "SOPHIA"」10月11日 日本武道館 セットリスト

01. 大切なもの
02. Early summer rain
03. ゴキゲン鳥~crawler is crazy~
04. 君と揺れていたい
05. Eternal Flame
06. Like forever
07. ALIVE
08. 蜘蛛と蝙蝠
09. 黒いブーツ~oh my friend~
10. ビューティフル
11. ヒマワリ
12. KURU KURU
13. little cloud
14. Cod-E~Eの暗号~
15. -僕はここにいる-
16. 夢
17. 街
18. エンドロール
19. Thank you
20. Kissing blue memories
21. Believe

WOWOW「SOPHIA LIVE 2022“SOPHIA”~Special Edition~」

2022年12月放送・配信

SOPHIA LIVE 2023 "return to OSAKA"

2023年1月8日(日)大阪府 大阪城ホール

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都 啓一 @Rockparty71

【ライブレポート】SOPHIA、約束の場所でファンと再会!「心からのありがとう」伝えた復活の武道館ライブ(写真15枚) https://t.co/mO8JynukgA

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