初来日のIVEが「会いたかったです!」BE:FIRST、CRAVITYとそれぞれの色見せた「ネクステ」

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「THE STAR NEXTAGE」が8月2日に神奈川・ぴあアリーナMM、8月4日に兵庫・神戸ワールド記念ホール、8月9日に福岡・マリンメッセ福岡A館にて開催された。

左からCRAVITY、BE:FIRST、IVE。(c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

左からCRAVITY、BE:FIRST、IVE。(c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

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「THE STAR NEXTAGE」は韓国のアワード「Asia Artist Awards」の関連イベント。「アジアのエンタメをギュっと凝縮」をテーマに、神奈川公演にはIVEBE:FIRST、CRAVITY、兵庫公演にはIVE、超特急、CRAVITY、福岡公演にはIVE、BE:FIRST、CRAVITY、7ORDERという日韓の次世代アーティストが出演した。本稿では神奈川会場の夜公演の模様をレポートする。

スクリーンに「K-POP×J-POP」の文字が映し出され、この日の出演者を予告する映像が流れると、MCの古家正亨が現れイベントの主旨を説明。その後サプライズゲストとしてVtuberデビューしたというコロッケが登場し、ビリー・アイリッシュの「bad guy」に合わせたダンスを軽快に披露する。コロッケは全身にモーションキャプチャの装置を装着しており、彼の動きに合わせてスクリーンに映し出されたハムスターが動くという趣向が凝らされ、観客の度肝を抜いた。

CRAVITY (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

CRAVITY (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.[拡大]

最初のアクトとして登場したのはCRAVITY。2020年4月にデビューした韓国の9人組ボーイズグループで、6月に大阪で初の来日公演を行ったことも記憶に新しい。まずは冒頭のセリフをアレンが「皆さーん!この世界 君のもの!」と日本語にアレンジして披露した「JUMPER」でステージの幕は開いた。そして「Break all the Rules」と続き、デビューアルバム「SEASON1. [HIDEOUT:REMEMBER WHO WE ARE]」の収録曲が立て続けに披露される。MCではメンバーがそれぞれに日本語で挨拶。リーダーのセリムは「メンバー全員、このステージを本当に楽しみに待っていました!」と喜びをあらわに語り、ミニとジョンモは愛嬌たっぷりに「わんわん、いぬー!」と犬の耳を表すようなポーズで観客のハートをつかんだ。

CRAVITY (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

CRAVITY (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.[拡大]

続いてCRAVITYは5月にリリースした最新曲「VIVID」をさわやかに届け、吐息使いが印象的な「Ohh Ahh」では曲中でミニとジョンモがギャルピースをキュートに繰り出す。そして軽快なダンスビートが響く「Adrenaline」、宇宙少女のエクシが作詞を手がけた「My Turn」では目まぐるしいフォーメーションチェンジも交えつつエネルギッシュなパフォーマンスを見せた。古家が進行を務めたトークコーナーでは、前日の8月1日に誕生日を迎えたばかりのソンミンを観客が拍手で祝福。ソンミンは「日本はおいしいものが多い。誕生日はおいしいものを食べて本当にうれしかったです。焼肉を食べました!」と満面の笑みで報告した。日本で今後やりたいことを問われると、ジョンモは「単独コンサート」、セリムは「正式に日本デビューをしたい」と語る。そしてウォンジンがお気に入りの日本の楽曲としてSEKAI NO OWARI「Habit」を挙げ、特徴的なダンスを歌いながら実演してみせた。

BE:FIRST (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

BE:FIRST (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.[拡大]

2番手として姿を現したBE:FIRSTは、SKY-HIがプロデュースを務めたオーディション番組「THE FIRST」より昨年8月に誕生するやいなや、快進撃を続けている7人組ダンス&ボーカルグループ。8月31日にリリースする1stアルバム「BE:1」のリード曲「Scream」はこの日がライブ初披露となったが、「最高が何なのか証明しよう」という歌詞の通り、迫力たっぷりの群舞とパワフルなボーカルで観客の心を序盤から掌握する。その後ムーディーでスタイリッシュな「Betrayal Game」、前向きな別れをさわやかに歌うポップソング「Bye-Good-Bye」とまったく雰囲気の異なる楽曲を並べていくも、7人はそれぞれの世界観をしっかりと表現していった。MANATOの「夏にぴったりな曲なので、皆さんと盛り上がれたら」という紹介から歌われたのは、7月に配信リリースされたジョナス・ブルーとのコラボ曲「Don’t Wake Me Up」。7月29日には「FUJI ROCK FESTIVAL '22」のジョナス・ブルーのステージにBE:FIRSTがゲスト出演して披露されたことでも話題を呼んだこの曲を、7人はステージの左右に広がり、観客とともにジャンプしながらパフォーマンスした。

BE:FIRST (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

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赤いライトに染まる中で情熱的に展開されたハードなダンスナンバー「Move On」を終えてのMCでは、LEOが「国境、性別、年齢を超えて、こうして素晴らしいステージにBE:FIRSTが立てていることを本当にうれしく思います。音楽って本当に国境も年齢も性別も関係ないと思っているんですね。音楽の中にはいろいろジャンルがあると思いますけど、そういうのを全部含めて1つの音楽だと思っています。そんなジャンルレスな音楽が詰まったアルバムを作りました」と「BE:1」を紹介。続く「Shining One」は、「THE FIRST」の最終審査の課題曲であり1年前にリリースされたBE:FIRSTのプレデビュー曲だが、時折メロディやダンスにアレンジや遊びが加えられるなど、結成から1年の間のグループの進化を存分にうかがわせるステージが展開された。ラスサビ前にはRYOKIが「Can you feel it?」というセリフを、この日のイベントに合わせて「진짜 보고싶었어요(本当に会いたかったです)」と韓国語にアレンジして観客を沸かせる。そしてBE:FIRSTは最後にデビュー曲「Gifted.」の重厚な世界観をスキルフルに表現し、余韻を残してステージを去っていった。トークコーナーでは古家がメンバーの癒される瞬間について尋ね、SOTAは「こういう瞬間(ライブ)」、SHUNTOは「お風呂に入っているとき」、MANATOは「最近で言うとかき氷」、RYOKIは「メンバー7人全裸でサウナに入ること」、JUNONは「僕もサウナ」、RYUHEIは「涼しい風を浴びたとき」、LEOは「メンバーといるとき」とそれぞれ個性豊かに回答していた。

IVE (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

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トリを飾ったのは、昨年12月にリリースしたデビュー曲「ELEVEN」が韓国の音楽番組で13冠を達成し、グローバルチャートにもランクインし注目度が高まり続けているIVE。ユジン、ウォニョン、ガウル、レイ、リズ、イソからなる6人組だが、日本人メンバーのレイは新型コロナウイルス陽性の診断を受けて欠席となった。ピンクのペンライトが数多く客席に光る中、真っ赤なミニワンピースとキラキラ輝く黒いブーツでそろえたIVEがステージに登場すると、彼女たちの華やかさに客席からは悲鳴にも似た歓声が漏れる。5人はまずデビュー曲「ELEVEN」を堂々とパフォーマンスし、初めて日本のステージに立った喜びを全身から放った。日本のファンとの対面を待望していたというメンバーは、「本当に会いたかったです!」と口々に日本語で挨拶。ユジンが「今回の公演を通して、皆さんの愛を感じたいですが、できるかな?」と客席へ問いかけると、観客はこれに大きな拍手で応える。そしてウォニョンは「今日は残念なことにレイが来られませんでした。でもレイの分まで一生懸命がんばるので、応援よろしくお願いします!」と意気込んだ。

IVE (c)STAR CONTINENT, ALL RIGHTS RESERVED.

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続いてIVEは、猫のようなポーズが特徴的な「Take It」、キレのいいラップとユジン、リズの高音ボーカルが光る「ROYAL」をはつらつと披露。最後の「LOVE DIVE」では巧みな表現力で楽曲の世界に入り込み、観客を沸き立たせた。自身の名前が韓国語で「秋」を意味することから「IVEのあきちゃんです」という印象的な自己紹介で冒頭から観客の心をつかんでいたガウルは、初の日本でのステージを終えた感想を「皆さんがたくさんの声援を送ってくれて、本当に楽しくてエネルギーにあふれたステージでした。ありがとうございます」と笑顔を見せる。また以前古家と共演した番組で、当時覚えたての日本語として「がんばれ」と言うところを「がんばりー」と言ってしまったガウルはすっかりそのフレーズが気に入った様子で、右手を顔の横でグーにして掲げるオリジナルのポーズも合わせて「がんばりー」と連呼。さらに最近覚えた日本語として「楽しもう」と言いたいところを今度は「たのしみー!」と言ってしまい、笑いを誘った。またほかのメンバーも最近覚えた日本語として、リズは「待っててくださいねー」、ウォニョンは「めざまし」、ユジンは「かき氷」を紹介。2007年生まれの最年少メンバー・イソはレイに教わって「末っ子」を覚えたといい、「私はIVEの末っ子のイソでーす」と改めて自己紹介すると、あまりのかわいらしさに会場全体から悲鳴と拍手が上がった。

8月22日には3rdシングル「After Like」をリリースしてカムバックする予定のIVE。ユジンは「カムバック準備でちょっと忙しかったんですが、今日皆さんからエネルギーをもらって、本当に100%充電できました!」、ウォニョンは「私たちのいろんな姿とか、まだ見せていない姿を見せたいです。期待してくださいね、もうすぐです!」と満面の笑みで語った。そして最後には出演者3組とコロッケ、古家がステージにそろい、全員で記念撮影をしてイベントの幕は降りた。

なおHuluでは、このイベントの模様を有料配信。配信日は後日オフィシャルサイトで発表される。

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THE STAR NEXTAGE 2022年8月2日 ぴあアリーナMM セットリスト

CRAVITY

01. JUMPER
02. Break all the Rules
03. VIVID
04. Ohh Ahh
05. Adrenaline
06. My Turn

BE:FIRST

01. Scream
02. Betrayal Game
03. Bye-Good-Bye
04. Don't Wake Me Up
05. Move On
06. Shining One
07. Gifted.

IVE

01. ELEVEN
02. Take It
03. ROYAL
04. LOVE DIVE

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記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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