HYDEが昨年8月1日に京都・平安神宮で行ったコンサート「20th Orchestra Concert 2021 HYDE HEIANJINGU」の模様と、昨年開催したオーケストラコンサートツアーから8月15日に行われた神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール公演の模様を収録した「HYDE 20th Anniversary ROENTGEN Concert 2021」。完全数量限定盤には2021年の活動を追ったドキュメンタリー映像と、同年11月にHYDEの故郷である和歌山で行われた「20th Orchestra Concert HYDE 黑ミサ 2021 Wakayama」のライブ音源を収めたCDがパッケージされている。昨日はイベントの第1部で平安神宮のライブ映像を、第2部でパシフィコ横浜公演の模様を上映。HYDEは第1部の終映後と、第2部の開映前に舞台挨拶を行いそれぞれの作品にまつわるエピソードを語った。
七夕にちなんでステージに笹の葉が飾られる中、司会の下埜正太に呼び込まれて登場したHYDE。敬愛する金子國義が描いた「不思議の国のアリス」の挿絵をあしらった浴衣を身にまとって現れた彼は、平安神宮公演の映像を見終わったばかりの観客に向かって「いいライブでしょ」と微笑む。続いて豪雨に見舞われた平安神宮公演の初日を振り返り、「ドキュメンタリー映像にその模様が入ってますけど、本当に力が抜けるし、(お客さんが)みんなかわいそうだし……でも、おかげでドラマチックになりましたね」「2日間を1つのパッケージと考えればすごく美しいライブだったと思います。雨の映像が美しいんですよ。自分で言うのもアレですけど、それを観るとある意味雨でよかったなと。この映像ができてやっとOKになったというか、満足できました」と自負した。
「平安神宮は誰もがライブをできる会場じゃないですよね」と司会者に水を向けられると、「歌っているときも『こういうことはなかなかできないし、感謝しながらやらないといけない。この情景を目に焼き付けておきたい』と思った」と述懐。「随分前から段取りしていて、どういう舞台にするとか、衣装を着るとか……雅楽をどう入れるかとか、みんなで作ったコンサートでしたね。(もともとツアー中で)オーケストラがいるからできるという流れだったけど、結局別物みたいな企画だからけっこう大変でしたね」と舞台裏の苦労も明かした。
HYDEが「平安神宮でやるうえでハイライトが欲しいから、いろんなアイデアを持ち込んで。いやあ、(こんなライブは)僕ぐらいしかできないんじゃないですか?……なんて」とはにかむと、その言葉に賛同するように劇場内に大きな拍手が響く。続けて彼はさまざまなハイライトがあった平安神宮公演の中で、ラストナンバーとして披露した「MY FIRST LAST」について言及。「あの場所で生死を賭けた物語を歌うと、すごく宇宙に吸い込まれる気がして」「その間、空に稲光が光ってたんですよね。僕は観れなかったけど、『演出みたいだった』って言われて。やっぱりそれ(天気)も味方にしちゃったかな……なんて(笑)」と照れくさそうに口にした。なお、平安神宮でのライブはHYDEにとってもメモリアルな内容だったようで、彼は「僕の音楽人生の中でも強く記憶に残る2日になりました」と満足げに語った。
その後、七夕にちなんで短冊に自身の願い事を書くことになったHYDE。「こういうときに大きなことを書きがちなので、たまには地味なことを……」と述べた彼が書いたのは「猫アレルギー治りますように」というかわいらしい願い事。クスクスと笑いが起こる中で彼は、「小さい頃からずっと猫を飼ってたのに、突然アレルギーになって。でも、Instagramとかでかわいい猫(の写真)があがってくるので触りたい……でも触れない……『シザーハンズ』みたいな感じ」とロマンチックな例えで切実な願いを明かす。そして、ニコニコ生放送公式チャンネル「HYDE CHANNEL」での相棒である猫の“Edyh”を模した飾りの横にそっと短冊をかけた。
第2部の舞台挨拶にHYDEは、第1部とは異なる「百鬼夜行」を描いた浴衣姿で登場。そこでは成功を収めた1stアルバム「ROENTGEN」の再現ツアーについて振り返り、「集大成をあの場所でやりたかったし、それに向けてみんなでやっていたんです。コロナ禍だったので抗原検査をしていたし、ちょっとピリピリしていました。でも、それなりの素晴らしいライブができたと思う」「懐の深い、みんなとお客さんの努力が結集したライブですね」と感慨深そうに語った。
さらにHYDEは1stアルバム「ROENTGEN」のリリースから20周年という節目やコロナ禍における制約など、さまざまな状況が重なりオーケストラツアーを企画したとコメント。「このときのために『ROENTGEN』を作ったのかもと思いましたね」と回顧する。そこから話題は、2021年に和歌山を舞台に制作された「NOSTALGIC」や「FINAL PIECE」のミュージックビデオの撮影エピソードに移り、HYDEは「和歌山にこだわりすぎちゃうところもありますね。行くと感慨深いんですよ。白崎海洋公園とか『ここでキャンプしてたな』とか」と撮影秘話をトークし、元和歌山市ふるさと観光大使として故郷の魅力を熱弁する。
なお、第2部の舞台挨拶でも短冊に願い事を書くことになったHYDE。彼は「今年もドラえもんが来てくれますように」と青い短冊に書き込むと、昨年の七夕に「机からドラえもんが現れますように」とTwitterで呟いたところ「呼んだ?」とドラえもん公式Twitterアカウントが返してきたことをうれしそうに振り返る。「だから調子に乗って“今年も”と書きました。来てくれないかなあ……」と言い、短冊を笹の葉に飾った。ちなみに「ドラえもんの道具で1つ選べるなら?」という問いに対してHYDEは「四次元ポケット」と即答していた。
現在開催中の対バンツアー「HYDE LIVE 2022 RUMBLE FISH」で感じている手応えや、週末に迫った敬愛するGASTUNKとの競演への期待を明かしたのち、HYDEは改めて自分を支えてくれるファンに感謝の思いを吐露。「(『HYDE 20th Anniversary ROENTGEN Concert 2021』のような)素晴らしい映像ができるのは来てくれるファンの人たちがいるから。みんながいなかったら、ここまでがんばれることはなかったかもしれない。いつも美しいHYDEクオリティができるのは皆さんのおかげです。ありがとうございます」と述べ、舞台を端から端まで歩き、集まったファンに別れを告げた。
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