THE PRIMALSが“光の戦士たち”と2日にわたりライブで熱戦、レジェンド・植松伸夫も駆けつける

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ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」のオフィシャルバンド・THE PRIMALSが6月4、5日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールにてワンマンライブ「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」を開催した。本稿では2日目の公演の模様をレポートする。

THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」の様子。

THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」の様子。

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THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」の様子。

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祖堅正慶(G, Vo)

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ライブ開演前の影アナを担当したのは、「FF14」に登場するキャラクター・エメトセルク。彼によって公演中の注意事項が読み上げられたあと、紗幕に覆われたステージに祖堅正慶(G, Vo)、GUNN(G / ultra UB、DEPTH)、イワイエイキチ(B / チリヌルヲワカ)、たちばな哲也(Dr / ultra UB、SPARKS GO GO)が登場した。紗幕にゲームの最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」の映像が映し出され、THE PRIMALSは「暁月のフィナーレ」の主題歌である「ENDWALKER」でライブをスタートさせた。1曲披露し終え、紗幕が降りるとステージ上の巨大なスクリーンに「疑似水神リヴァイアサン」の姿が。4人は息を合わせて「輝ける蒼 ~希望の園エデン:覚醒編~」を弾き始めると会場中のペンライトの色がリヴァイアサン戦を想起させる青色に染まる。続く「究極幻想」では5人目のメンバーであるマイケル・クリストファー・コージ・フォックス(Vo)が合流。コージはシアトリカルな動きを交え、荘厳な世界観を表現したこの曲を派手に彩った。

左からイワイエイキチ(B)、祖堅正慶(G, Vo)、GUNN(G)。

左からイワイエイキチ(B)、祖堅正慶(G, Vo)、GUNN(G)。[拡大]

THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」の様子。

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MCでは祖堅が関係者席でライブを見守る吉田直樹プロデューサーに話を振り、吉田プロデューサーに「台本にないことをやるなよ!」と叱られるひと幕も。会場に集まった光の戦士たち(「FF14」プレイヤーの呼称)を見渡した吉田プロデューサーは「本日ご来場の皆さん、最後までお楽しみください」と、ユーザーたちを歓迎した。MC後は祖堅とコージが熱いかけ合いを繰り広げる「メタル ~機工城アレキサンダー:起動編~」、GUNNがメインボーカルを担当する「忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~」など歴代の“討滅戦”の楽曲が矢継ぎ早に披露され、光の戦士たちは披露される楽曲によってペンライトの色を変えながらTHE PRIMALSの演奏を楽しんでいた。

植松伸夫

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ライブ中盤、ステージが転換すると“古代人のローブ”に身を包んだ人物がシンセサイザーの前に登場。映像には手元だけが映され、その人物は「FINAL FANTASY III」のフィールド曲として名高い「悠久の風」のアレンジバージョンを演奏し、オーディエンスを驚かせた。1曲披露し終え、フードを外しその顔を露わにした植松伸夫は、初代「FINAL FANTASY」の「メイン・テーマ」と「マトーヤの洞窟」をメドレー形式で届け、さらに「FF」シリーズの中でも屈指の名曲と謳われる「ビッグブリッヂの死闘」を演奏。「FF」ファンならお馴染みの楽曲群を本家が演奏するというサプライズで、往年のファンを唸らせた。

イワイエイキチ(B)

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たちばなテツヤ(Dr)

たちばなテツヤ(Dr)[拡大]

植松のパフォーマンスがひと段落すると、MCとして祖堅と植松のトークが展開された。かつて同じ職場で働いていた祖堅は植松のことを「大先輩」と紹介すると、植松は「THE PRIMALSのライブはエンタメが徹底している」と返す。さらに植松は「昔はここまで大規模なゲーム音楽のイベントはできなかった。ゲーム音楽も育ったものだと感じました。それもつくづく皆さんのおかげです」と、ゲーム音楽を愛するオーディエンスに感謝の言葉を述べた。

THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」の様子。

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植松をステージから見送ると再びTHE PRIMALSのパフォーマンスがスタートする。「貪欲」「To the Edge」の2曲では、光の戦士たちから寄せられたプレイ動画が巨大なスクリーンに映し出され、まるでゲームでボス戦をプレイしているかのような臨場感で楽曲が届けられた。またライブ後半に披露された「知恵の巻貝 ~オールド・シャーレアン:夜~」では、THE PRIMALSの最新ミニアルバム「THE PRIMALS - Beyond the Shadow」のレコーディングと同じく、アコースティック編成で演奏することに。イワイは楽器をベースからアコースティックギターに持ち替え、祖堅はキーボードを、たちばなはボンゴを演奏する特別編成で、彼らは「知恵の巻貝 ~オールド・シャーレアン:夜~」を弾き始める。4人は時折視線を交わしながら息ぴったりのアンサンブルでこの曲を奏で、客席からの拍手喝采をさらった。

その後、「此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~」からはクライマックスに向けて人気の“討滅戦”の楽曲が次々と披露される展開に。ファンにすっかりお馴染みとなった振り付けがダンサーによって披露された「ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~」、祖堅の「最前列に強力なAoE(「Area of Effect」の略称。ゲーム内での範囲魔法を意味する)が飛んでくる」という予告通り強烈な火柱がいくつも上がった「過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~」を経て、ライブ本編は最終盤へ。最後にTHE PRIMALSが「エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~」を弾き始めると青と白のレーザーが会場内を走り、光の戦士たちもペンライトの色を青と白に変えてこれに応戦。幻想的な風景が広がる中、THE PRIMALSによるワンマンライブ「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」本編の幕が閉じられた。

左からイワイエイキチ(B)、祖堅正慶(G, Vo)、GUNN(G)。

左からイワイエイキチ(B)、祖堅正慶(G, Vo)、GUNN(G)。[拡大]

THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」の様子。

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ライブ本編を終えても会場内の熱気は冷めず、熱烈なアンコールに応えてTHE PRIMALSはライブを再開させる。祖堅がトランペットを吹き、楽曲を華やかに彩った「メタル:ブルートジャスティスモード ~機工城アレキサンダー:律動編~」を皮切りに彼らは「ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~」「ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~」と、難敵・アレキサンダーのボス曲を3連発。「ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~」ではゲームに登場する「時間停止」のギミックをステージ上で再現すると、光の戦士たちもそれに合わせて動きを止め、会場内は本当に時間が止まったかのような不思議な光景が広がった。すべての楽曲を演奏し終えた祖堅は「次は声出せるときにまたやろうぜ!」と光の戦士たちに声をかけ、ステージをあとにした。

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THE PRIMALS「THE PRIMALS Live in Japan - Beyond the Shadow」2022年6月5日 幕張メッセ 幕張イベントホール セットリスト

01. ENDWALKER
02. 輝ける蒼 ~希望の園エデン:覚醒編~
03. 究極幻想
04. メタル ~機工城アレキサンダー:起動編~
05. 忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~
06. 目覚めの御使い ~ティターニア討滅戦~
07. 女神 ~女神ソフィア討滅戦~
08. 悠久の風
09. メイン・テーマ~マトーヤの洞窟 メドレー
10. ビッグブリッヂの死闘
11. 貪欲
12. To the Edge
13. Shadowbringers
14. 知恵の巻貝 ~オールド・シャーレアン:夜~ (Acoustic Version)
15. Close in the Distance
16. Flow Together
17. 此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~
18. ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~
19. 魔神 ~魔神セフィロト討滅戦~
20. 過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~
21. エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~
<アンコール>
22. メタル:ブルートジャスティスモード ~機工城アレキサンダー:律動編~
23. ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~
24. ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~

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(撮影:西槇太一、MASANORI FUJIKAWA)(c)2010 - 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

読者の反応

鶏のなんこつから揚げ @tori_nankotsu_K

しゃんてつえええええええ。
おいそんな話初めて聞いたぞ https://t.co/sXdbcJqFVo

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