ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」のオフィシャルバンド・
THE PRIMALSは「ファイナルファンタジーXIV」のサウンドディレクター・祖堅正慶を中心として、2014年に結成された同作のオフィシャルバンド。祖堅(G, Vo)のほか、マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(Vo)、GUNN(G)、イワイエイキチ(B)、たちばなテツヤ(Dr)の5人で構成されている。ここ数年は東京ドームで開催された「ファンフェスティバル」への出演や、横浜アリーナでの単独公演など大箱でのライブが続いており、彼らがライブハウスを舞台にツアーを開催するのは2018年開催の「Trial By Shadow」以来約7年ぶりとなった。
7年もの間「FF14」のコンテンツが拡充し続けていることを受けて、THE PRIMALSのセットリストも7年前のツアーとは一線を画すものに。さらに本ツアーは「THE PRIMALSのメンバーだけで完結させる」というテーマが掲げられており、ゲストを招かずメンバー5人のみの構成で楽曲が届けられた。
ツアー初日のハイライトとなったのは、ライブ序盤の「Bee My Honey ~至天の座アルカディア:ライトヘビー級~」。用意していた映像の説明をせずに演奏を始めてしまい、祖堅の「初っ端だから段取りがわからなくて」という弁解から「Bee My Honey」の演奏を最初からやり直すことに。同じ曲を再び演奏することに多少の 戸惑いを見せながらも、バンドの脇を固めるイワイはノリノリでコール&レスポンスの練習を促し、1度目よりも気合いが入った状態で2度目の演奏へ。演奏中は「All right!」のかけ声の代わりに“ご当地にまつわるもの”を叫ばせる構成となっており、初日の横浜公演ではオーディエンスに「崎陽軒!」と叫ばせて、異様な盛り上がりを作り上げた。
本ツアーでは「FF14」の最新パッチ7.2で追加された新曲ももちろん披露される。THE PRIMALSのアプローチとしては珍しいダンスミュージック「Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」ではミラーボールが回り、会場内はダンスホールさながらの様相に。フロアから「この曲を聴きに来た」という声が上がった「Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」では、コージのまくし立てるようなラップ、たちばなが地響きのように鳴らすバスドラムなどTHE PRIMALSの真骨頂とも呼べるサウンドでオーディエンスを圧倒した。
MCでは祖堅が「ライブハウスに初めて来た人いる?」と呼びかけ、ゲームファンに対して気遣うひと幕も。激しいパフォーマンス続きで疲弊しないよう、GUNNがアコースティックギター1本でメンバーとオーディエンスの休憩時間を用意するなど、緩急を付けた構成でオーディエンスを楽しませていた。2階席でライブを見守っていた「FF14」のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏に祖堅がMCやライブの感想を伺うと「サウンドチームのトップに聞きたいことがある」と切り出され、「段取りって知ってる?」と逆に詰められるシーンもあった。その後、祖堅の「けっこう火力高いよ。こっから」という言葉からは、THE PRIMALSのライブで鉄板のボス曲が矢継ぎ早に披露され、会場のボルテージは最高潮に達した。
ツアーは7月から8月にかけて全国のZeppを舞台に7公演実施され、ツアー終了後の9月29、30日には東京・日本武道館にて「THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN」が開催される。
THE PRIMALS Dark Decades Tour(終了分は割愛)
2025年7月25日(金)北海道 Zepp Sapporo
2025年8月3日(日)台北 Zepp New Taipei
2025年8月7日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2025年8月11日(月・祝)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年8月13日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2025年8月22日(金)福岡県 Zepp Fukuoka
THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN
2025年9月29日(月)東京都 日本武道館
2025年9月30日(火)東京都 日本武道館
ありしあ@Ridill @aquarialicia
GUNNが座ったまままスライド!? https://t.co/NWyeDkSdwN