=LOVEの全国ツアー「=LOVE全国ツアー2022『どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』」が昨日5月21日に沖縄県・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場で終幕した。
=LOVEは過去最大規模となった今回のツアーで全国10カ所を巡り、計18公演を実施。4月3日に初の北海道公演を行い、華々しくツアーの初日を迎えたあと、各公演で全国のファンを沸かせた。そしてファイナルで沖縄に初上陸した彼女たちは、5月25日発売の11thシングル「あの子コンプレックス」の収録曲を惜しみなく披露するという、ツアーラストにふさわしいスペシャルなパフォーマンスを展開。Huluストアで配信された生中継の視聴者を含む大勢のファンを楽しませた。この記事では昼夜2公演のうち、第2部の様子をレポートする。
今回のツアーの見どころは途中で映像の上映を挟みつつも、MCなしで次々に楽曲を畳みかけ、観客に息つく暇を与えない怒涛のライブ構成。お馴染みの「Overture」が響きわたったあと、LEDモニタと一体となった立体的なステージセットに姿を現した=LOVEは、まず大谷映美里がセンターを担当するダンスナンバー「Poison Girl」をパフォーマンスする。ステージ前方に火花が噴き上がる中、11人は赤とピンクのビビットな色味の衣装に身を包んで“毒”のある小悪魔な女の子を演じ、2曲目の「いらない ツインテール」ではこの曲でダブルセンターを務める齊藤なぎさと齋藤樹愛羅を中心に力強く観客を煽った。さらに高松瞳の「ラスト沖縄県!」という元気あふれる掛け声を合図に「ウィークエンドシトロン」「Want you ! Want you !」「しゅきぴ」といったアイドルらしいキュートな姿を全面に押し出した楽曲が披露されたかと思えば、パワフルなダンストラックを挟み、大人びた雰囲気のナンバー「CAMEO」「祝祭」「手遅れcaution」が続く。ライブを通して=LOVEの幅広い表現力が存分に発揮され、ファンはその姿に大いに酔いしれた。
VTRの上映中に衣装チェンジをした=LOVEは、グループイチのアスリートメンバーである瀧脇笙古がセンターを務める「BPM170の君へ」でユニット曲のブロックを開始。ステージ上段から走って登場した瀧脇は大場花菜、高松、野口衣織、山本杏奈とともにアスリートの女性に対して憧れを抱いている男性の心情をさわやかに歌い上げ、「北海道から沖縄まで走り切ることができました! 最後まで盛り上がりましょう!」と笑顔を弾けさせた。大谷、音嶋莉沙、樹愛羅、なぎさ、諸橋沙夏によるユニット曲「Sweetest girl」では5人が着ぐるみを着てステージに登場し、愛嬌たっぷりの歌声でファンのハートを鷲づかみに。佐々木舞香と野口の“いかりんぐ”コンビによる、姉妹グループ・≠MEの2ndシングル曲「まほろばアスタリスク」のカバーも披露され、失恋を描いた歌詞の世界観が情感に満ちた2人の歌声と表情によって表現された。
続く「ズルいよ ズルいね」でも切ない感情を歌に乗せた=LOVEは、再び衣装チェンジのためステージから一旦退場。その間、このツアーで毎公演恒例となっているガチャガチャで次に披露する楽曲を決めるVTRコーナーが上映された。その結果、沖縄公演でセットリストの1曲に選ばれたのは「ようこそ!イコラブ沼」。この曲をにぎやかに歌った11人は、続いて“大人のクリスマス”を描いた「The 5th」や応援ソング「アイカツハッピーエンド」をパフォーマンスし、客席からのクラップを浴びながら会場により一層の一体感を作り上げていく。ラストスパートでは観客とタオルを振り回すのが恒例の「Oh!Darling」や音嶋のセンター曲「お姫様にしてよ!」、ライブの人気曲である「『君と私の歌』」「夏祭り恋慕う」がノンストップで続いたあと、この日初のMCを経て「青春"サブリミナル”」で本編が締めくくられた。
そして会場いっぱいの拍手に応える形でアンコールが始まり、ライブは11thシングルの新曲を詰め込んだハイライトへと突入する。まずは=LOVEの中でも特に歌唱力に定評のある佐々木、野口、諸橋がマイクスタンドを駆使しつつ、本気の愛を願いながらも今の曖昧な関係から抜け出せない、複雑な心境を描いた大人の恋愛ソング「知らんけど」をクールに歌唱し、観客の視線を釘付けに。続いて高松の初ソロ曲である一途なラブソング「僕のヒロイン」が披露されると、晴れやかな歌声、彼女の魅力を詰め込んだ指原莉乃プロデューサーによる歌詞、リーダー山本が初めて手がけた振り付けがファンの感動を誘った。
また、“=LOVE史上もっとも儚い失恋ソング”であるシングル表題曲「あの子コンプレックス」ではセンターを務める佐々木を中心に胸を締め付けるような楽曲の世界観が、山本の初単独センター曲「笑顔のレシピ」では目標に向かって手を取り合って進むメンバーの決意が歌を通して表現された。新曲の披露が終わり、「僕のヒロイン」の話題になると、山本は「私だからこそ作れる振り付けがあるんじゃないかと思って、楽曲に合う振りを詰め込んでみました。瞳、素敵に踊ってくれてありがとう!」と高松への思いを口に。高松と山本の絆の深さを目の当たりにした観客は、温かい拍手をステージに送った。
新曲のパフォーマンスを振り返ったメンバーは次の曲へ移ろうとするも、ここで突如ステージ上のモニタに特報映像が流れ始める。この映像では≠ME、3月にお披露目されたばかりの指原プロデュースの第3のグループ≒JOYを合わせた総勢35人のメンバーによる野外合同コンサート「イコノイジョイ2022」が 、7月3日に山梨の富士急ハイランド コニファーフォレストにて昼夜2公演にわたって開催されることが明らかに。昼公演が「ウォーターパーティー」、夜公演が「シャッフルパーティー」というテーマで行われることもわかると、=LOVEは大はしゃぎし、「みんな覚悟しとけよー!」と笑顔でファンに呼びかけた。
うれしい知らせに沸いた=LOVEは、気を引き締め直してデビュー曲「=LOVE」でパフォーマンスを再開。ラストナンバーとして披露した「探せ ダイヤモンドリリー」の曲中には、ファンに向けた“口上”を「好き好き大好き沖縄県」というフレーズに変えて響かせた。最後のMCではなぎさが「『笑顔のレシピ』に『全員 幸せにするよ』」という歌詞があるんですけど、みんな幸せになれましたかー!? 私事なんですけど、このツアー中にけっこう大変なこともあって。でも、=LOVEに帰ってくると優しいメンバーがいて、私はすごく救われたし、みんながいたからツアーを完走できたなと思います。『笑顔のレシピ』では『みんながいて 私になり』というパートを歌わせていただいてるんですが、=LOVEがいるから私がいるんだと思うし、みんながいるからこれからもがんばっていけると思います」とメンバー愛を言葉に。リーダー山本は「18公演、11人全員でここまで駆け抜けてこれたことは、当たり前じゃない。メンバー、スタッフ、そしてファンのみんなのキラキラした笑顔が私たちの勇気につながりました! もっとパワーアップして、いいステージをお届けできるようがんばっていきますので、これからも=LOVEについてきてください!」と挨拶の述べた。観客との別れを惜しみつつ11人がステージをあとにすると、モニタには彼女たちからファンに宛てたメッセージが映し出され、心地よい余韻が残る中で「=LOVE全国ツアー2022『どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』」が締めくくられた。
=LOVE「=LOVE 全国ツアー2022『どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』」2022年5月21日 那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場 セットリスト
01. Poison Girl
02. いらない ツインテール
03. ウィークエンドシトロン
04. Want you ! Want you !
05. しゅきぴ
06. CAMEO
70. 祝祭
08. 手遅れcaution
09. BPM170の君へ
10. Sweetest girl
11. まほろばアスタリスク
12. ズルいよ ズルいね
13. ようこそ!イコラブ沼
14. The 5th
15. アイカツハッピーエンド
16. Oh!Darling
17. お姫様にしてよ!
18. 「君と私の歌」
19. 夏祭り恋慕う
20. 青春"サブリミナル"
<アンコール>
21. 知らんけど
22. 僕のヒロイン
23. あの子コンプレックス
24. 笑顔のレシピ
25. =LOVE
26. 探せ ダイヤモンドリリー
イコノイジョイ2022
2022年7月3日(日)山梨県 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
<出演者>
=LOVE / ≠ME / ≒JOY
※高松瞳の「高」は、はしご高が正式表記。
rony @rocknrolla_s
【ライブレポート】=LOVE、北海道から沖縄まで駆け抜けた全国ツアー終幕!7月に「イコノイジョイ2022」開催決定(写真24枚) https://t.co/j0yGIqnwnS #イコラブ全国ツアー2022 #イコラブ好きじゃん #イコノイジョイフェス2022