「皆さんに会いたくて帰ってきました」矢川葵、白ドレス姿で再びステージに立つ

矢川葵のワンマンライブ「矢川葵 コンサート 2022『See the Light』」が3月27日に東京・東京キネマ倶楽部にて開催された。

昨年9月にソロ活動開始を発表し、今年3月23日には初のCD作品「See the Light」をリリースした矢川。ソロ初ライブとなった本公演は昼夜二部制での実施となった。この記事では昼公演の模様をレポートする。

「自身が敬愛する昭和歌謡を歌い継ぐ」という活動コンセプトに合わせ、この日の公演はグランドキャバレーを再利用したライブハウス・東京キネマ倶楽部が舞台に。開場時間には松本伊代「天使のバカ」や山瀬まみ「メロンのためいき」、早見優「ラッキィ・リップス」など昭和の歌謡曲がBGMとして流され、ノスタルジックなムードを演出していた。黒いスーツに身を包んだバックバンドメンバーが下段ステージにスタンバイし、「瞳はダイアモンド」の演奏が始まると、上段ステージ奥の幕から矢川が登場。自身が考案し、衣装デザイナーmomoが制作したという真っ白なドレスを纏った彼女はゆっくりと階段を降り、切なさを帯びた歌声をオーディエンスに届けた。

恋の予感を描いた「スローモーション」をのびやかに歌い終えると、矢川は「おひさしぶりです！」と微笑みながら来場者たちを歓迎。大入りになったフロアを見渡して思わず涙を浮かべ、「ブクガ（Maison book girl）の活動が終わったとき、みんなにちゃんと『ありがとう』と伝えられずいなくなってしまったことが寂しくて……」「その後もずっと考え続けて、『やっぱり皆さんに会いたいな』と思って、帰ってきました」と改めてソロ活動のスタートを報告した。さらに矢川は再び活動を行うことに対する不安も明かしつつ、「こうして待っていた人がたくさんいてくれてうれしいです。これからも、キラキラがんばっていきたいです」と今後の意気込みを告げた。

続く「お楽しみは これから…」ではジャジーなアレンジが施され、アダルトな雰囲気を前面に押し出した一方、堂島孝平が提供した初オリジナル曲「ほんとはThink Of You」ではキュートな振り付けとボーカルで観客を魅了。矢川は楽曲ごとにさまざまな表情を見せ、表現豊かなステージングを繰り広げた。そして「Precious Heart」では、疾走感あふれるバンドサウンドにさわやかな歌声を乗せ、ライブ終盤を鮮やかに彩った。アンコールでは矢川のラジオ番組やYouTube動画でも共演してきたゆっきゅん（電影と少年CQ）をゲストに迎え「タイミング ～Timing～」を熱唱。「昭和歌謡ではないけれど、にぎやかに締めくくりたい」という矢川の思いを表すように、初ライブはご機嫌なムードに包まれて幕を閉じた。

なお矢川は公式ファンクラブ「#401」を新たに開設。4月3日23:59までに入会した人にはメッセージ動画と未公開ショット1枚がプレゼントされる。