「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は1997年にオフ・ブロードウェイで初演されたジョン・キャメロン・ミッチェル作のミュージカル。性別を超えたドラァグクイーン、ヘドウィグの生い立ちや心情を表す歌とバンドによる生演奏とともに、1人語りによってストーリーが進行する。ヘドウィグ役の丸山のほか、恋人でありバンドメンバーとしてもヘドウィグを見守るイツハク役で
ゲネプロ前に行われた取材会に現れた丸山は、客席の報道陣に向け「たくさん集まってくれたわね!」と劇中のヘドウィグさながらの口調で愛想を振りまき、初日の手応えを「手応えはお客さんが入ってくれてからかしらね。まだわからないわ」と明かす。丸山が隣のさとうに「イツハク、あんたも何か言いなさいよ?」と呼びかけると、さとうは「うちのヘドウィグがすみません……(笑)」と恐縮した様子で挨拶していた。
開幕に向けた意気込みを丸山は「いろんな制約がある中ですけど、全力で生の臨場感を楽しんでいただけたら」、さとうは「ヘドウィグとイツハクの関係性を築き上げ始めているところです。これからもどんどん変わっていくだろうなと」と語る。また互いのキャラクターを尋ねられると、丸山は「すごく素直で、わからないことはズバッと聞きに行ってすぐ体現してみせる。レスポンスが素晴らしくて頼れる方」とさとうを絶賛。そんなさとうが丸山について「お芝居をしていても歌っていても自由度の高い方で、すごく生き生きされている。一緒にやらせていただいて楽しいです」と話すと、丸山は「あなたがいるからよ? あとバンドのみんなもね。すごく自由にさせてくれるの、最高よ」と一座の一体感を喜んでいた。
ドラァグクイーン役と男性役というそれぞれの扮装について話が及ぶと、報道陣から脚のラインを褒められた丸山は「この取材会が終わったら、脚と脇の“断髪式”があるんです。見納めよ!」と腕を上げてアピールしながら毛を剃ることを明かし、笑いを誘う。そんな丸山から一歩距離を置いたさとうは「脇見せてる写真に写りたくないなって……」と率直に明かし、丸山を「生意気ね?」と苦笑いさせた。
またミュージシャンとしても活躍する互いが感じ合っていることについては丸山が「今回は僕がボーカルで彼女がコーラス。普段と別次元のことをやっている感じだけど、すごく新鮮で楽しいです」と明かす。さとうはベーシストとドラマーという関係性を踏まえて「リズムの取り方がけっこう似てるな、と。曲間の歌い方とか、変えても付いていける感じなんです」と話すと、丸山は「マジで? 今初めて聞いた(笑)」と、驚いた表情を見せた。
初日当日、それぞれのグループのメンバーとのやり取りを聞かれた丸山は「みんなメールくれましたよ!」と笑顔に。現在北京に滞在中の村上信五を含めた関ジャニ∞メンバーからのメッセージを明かした。安田章大からは一言「いってらっしゃい」と、大倉忠義からは「大変な中だけど無事に幕が開けて終わるのを待っています」と激励されたと明かし、「横さん(横山裕)は終わってから『おつかれ』って言ってくれると思います。四者四様ですね」と話した。そんな関ジャニ∞の仲のよさそうなエピソードを聞いたさとうは「私、誰からももらってませんね(笑)。課長(休日課長)は観に来てくれるって言ってましたけど」と苦笑い。丸山から「信じてんじゃない?」と励まされ「信じてくれてるんだと思います!」と自分に言い聞かせていた。
音楽ナタリー @natalie_mu
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