完全体になったORβITがステージへ、7人で魅せた初のオンラインライブ

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ORβITが11月27、28日にオンラインライブ「ORβIT ONLINE LIVE『With』」を計3公演開催した。この記事では28日の夜公演の模様をレポートする。

ORβIT

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昨年2月に結成されてから、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で日本と韓国に分かれての活動を余儀なくされてきたORβIT。そんな中でも彼らはそれぞれの国でレコーディングやミュージックビデオの撮影を行い、今年の7月にはリモートで日本と韓国をつないでオンラインファンミーティング「1st ONLINE FANMEETING『to EαRTH』」を実施した。そして9月についにメンバーが韓国で合流。念願だった7人そろってのワンマンライブの開催が叶うこととなった。

7人が1つの場所に集まっていくオープニングムービーを経て、ORβITは1stミニアルバム「Enchant」の1曲目「極楽鳥花~Bird of paradise~」でライブを開始。揺るぎない眼差しで一糸乱れぬ美しいパフォーマンスを繰り広げ、ライブ序盤から観る者を圧倒した。そのまま7人は昨年11月にリリースしたデビューアルバム「00」のリードトラックであり、ORβITにとってすべての始まりの楽曲「UNIVERSE」を披露。神秘的な空気を漂わせながら、力強い意思を乗せて芯のある歌声を響かせた。

洗練された群舞はもちろん、インタビューでHEECHOが「ダンスパフォーマンスでの表現も大事だけど、僕たちはまず歌手だと思っている」と語っていた通り、どれほど激しい動きの中でも決してブレることがない、7人全員の優れた歌唱力がライブでは一層際立つ。「Bloom」ではメンバーが余裕すら感じさせる笑顔で楽しげに歌い、軽快なエレクトロポップサウンドに乗せて華麗にステップを踏んだ。そんなORβITの朗らかな一面が、続くナンバー「Never gonna get away」でも前面に押し出される。YOUNGHOONとYOONDONGが腕でハートを作ったりと、リラックスした様子で自由に踊る7人の様子をカメラが捉えていった。

ORβIT「ORβIT ONLINE LIVE『With』」の様子。

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メンバーが蛍光イエローのグローブを着けて舞い踊ったのは「Beautiful Butterfly」。暗闇の中で7人の手が蝶のように繊細に揺れ動いた。幕間映像を経てレザーを取り入れた衣装にチェンジしたORβITは、JUNEの低く這っていくようなラップとともに「Show Off」を投下。そのドープな世界観は、JUNEのソロ曲「Double 20」でさらに深まっていく。赤いライトとスモークの中で彼がなりふり構わずパワフルにリリックを放ったあと、7人は炎が吹き上がるステージで「Ready to burn」を情熱的に歌い踊った。

その後TOMOが1人でステージに立ち、冬のラブソング「Showersnow」をエレガントに歌唱。彼は雪降るスクリーンを背景にバックダンサーを引き連れてあふれんばかりの愛を歌い、最後にはカメラに向かって一輪の花を差し出した。YOONDONG、SHUNYA、YUGOが披露したのはユニット曲「みずたまり。」。3人はシャボン玉が漂うステージでキラキラと輝く傘を使って、鮮やかにパフォーマンスを繰り広げた。

ORβIT

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ライブ中盤、ORβITは7人一体の緻密なフォーメーションが印象的な「Crazy Love」を踊ったあと、「Dionaea」を儚げに歌い上げる。太陽が日食を迎える映像を経て披露されたのは、最新ミニアルバム「Alter Ego」のリードトラック「Eclipse」。7人は感情を解放するかのようにダイナミックなダンスを見せ、完全体となったORβITの現在の姿を示した。そして場面が切り替わると、YOUNGHOONが韓国語のソロ曲「MOONCRYSTALPOWER」を歌唱。YOUNGHOONは草花があしらわれたスタンドマイクに手を添えて、甘さとクールさを兼ね備えた心地のいい歌声を響かせた。

その後ORβITはピアノバラード「Flor Lunar」「Serenade」を7人でゆったりと歌いつないでいく。1人ひとりの個性あふれる歌声と、吐息を交えた繊細な表現が楽曲の世界観を丁寧に形作った。さらにHEECHOが1人でステージセットに腰掛けてソロ曲「君へ」を感傷的に歌い上げたあと、7人は「Blind」を艶やかにパフォーマンス。激しいダンスに7人は肩で息をしながらも、それぞれ充実した表情を浮かべた。リーダーのHEECHOはEαRTH(ORβITファンの呼称)やライブの演出チーム、制作チーム、事務所のスタッフへの感謝の思いを述べ、「僕たちはこれからもいい作品を作りながら、(パフォーマンスを)見せられるように、音楽をやっていきたいと思っています」と伝える。YOUNGHOONは「本当に一生懸命準備したし、7人で集まって練習していろんな思い出ができた」と振り返り、「僕たちのことをずっと応援してくださったら、幸せな音楽、いい音楽、いろんな形で絶対恩返しします。ずっと応援してください!」と力強く語った。JUNEは「ライブはやってみたらすごく短くて、すぐ終わりを迎えて、次7人でライブをできるのはいつなんだろうと思うとちょっと悲しくなったりもするんですけど、それでも今悔いのないようにパフォーマンスができて達成感もあるし、これからは自分たちができることをどんどんやっていきたいと思います」と意気込む。TOMOは「7人全員で最終公演を迎えることができてよかったです。それが一番うれしい」と喜びを語り、YOONDONGはライブの終わりを名残惜しみつつも「最後があるからまた次があると思います。ORβITは期待できるグループだと思うので、『次はORβIT何があるかな?』といろいろ期待してください」とまっすぐに述べた。

YUGOは「すごく楽しい2日間でした。3公演本当に楽しかったです。次にいつライブができるかわからないですし、そのときがオンラインか有観客かもわからないですけど、そのときはまたみんなで仲よくがんばりましょう!」とピュアな笑顔を見せる。SHUNYAは「なかなか7人そろえなくて悩んだときもありました。いつになったらそろうんだろうなとか……」とつらかった時期を思い返し、「7人そろってステージに立てているのが信じられないというか。このステージに立てているのはファンの皆さんがいてくれるからこそ。すごく感謝しています。もっともっとORβITは成長していきたいし、いつか実際にファンの皆さんの前に立って、皆さんが振るペンライトを見ながらパフォーマンスできるのを夢見ています。昔の目標は7人で一緒にパフォーマンスをすることだったんですけど、次の目標はファンの皆さんの目の前でパフォーマンスすることです」と目を輝かせた。最後にORβITが歌い上げたのはデビューアルバム「00」の最後を飾るバラードナンバー「Lazurite」。7人は横一列になってこの曲をそっと歌い上げ、銀テープが舞う中で「まだみたことない軌跡 描いてゆこうよ」とこれからの未来に向けたメッセージをEαRTHに贈った。

チャット欄に沸き起こるアンコールを求める声に応えて、再びステージに現れたORβIT。メンバーはペンライトを手に持ち、EαRTHと“遊ぶ”ために用意したポップなナンバー「ハナ」を歌い始めた。この曲ではEαRTHから集まった掛け声も流れ、ファンと一緒に1つのステージが作り上げられる。7人は弾けるような笑顔でペンライトを振りながら明るい歌声を響かせ、「また会いましょう!」と告げて初のオンラインライブを締めくくった。

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ORβIT「ORβIT ONLINE LIVE『With』」2021年11月28日 夜公演 セットリスト

01. 極楽鳥花~Bird of paradise~
02. UNIVERSE
03. Bloom
04. Never gonna get away
05. Beautiful Butterfly
06. Show Off
07. Double 20 / JUNE
08. Ready to burn
09. Showersnow / TOMO
10. みずたまり。 / YOONDONG、SHUNYA、YUGO
11. Crazy Love
12. Dionaea
13. Eclipse
14. MOONCRYSTALPOWER / YOUNGHOON
15. Flor Lunar
16. Serenade
17. 君へ / HEECHO
18. Blind
19. Lazurite
<アンコール>
20. ハナ

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