「みんなひさしぶり！」斉藤朱夏が1年半ぶりワンマンライブ、大好きなみんなへの思いあふれた再会の日

斉藤朱夏が本日6月3日に東京・東京ガーデンシアターでワンマンライブ「斉藤朱夏レコ発ワンマンライブ『セカイノハテ』」を開催した。

斉藤は昨年3月よりライブツアーを行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてツアーは中止に。本公演が約1年半ぶりのワンマンライブとなった。

開演時間になるとバンドメンバーがステージに登場し、会場は斉藤のイメージカラーである赤色のペンライトの光に染まった。ステージに作られた階段の上に姿を現した斉藤は「今日は最高の思い出を作ろうね！」と元気いっぱいに観客に呼びかけ、デビューミニアルバムのタイトルトラック「くつひも」でライブをスタート。軽快なサウンドに乗せて、抑えきれない恋心をキュートに歌い上げた。「リフレクライト」が始まると斉藤はステージの端まで勢いよくダッシュ。会場中を見渡しながら、ステージ上で輝く存在になって誰かの世界を照らしたいという意思が込められたこの曲を生き生きと届けた。

ひさしぶりに顔を合わせるファンに向かって斉藤は「みんなひさしぶり！」と感極まった様子で手を振り、「ちょっと会うのが遅くなってしまったんですけど、今日この日を無事に迎えられたのが奇跡で、すごくうれしいことだと思います」と思いを噛み締める。そして「この赤い光景を1年半ぶりに見れてすごく幸せです」と目を輝かせ、「今日はみんなから大切な時間をいただいているので、1分1秒を大切に、皆さんが宝物だったなって思えるライブにしたいと思います。だから、みんな……今日は瞬き禁止だよっ！」と茶目っ気たっぷりに笑顔を見せた。「1年半、みんなに会いたくて、みんなのことを知りたくて。空いてしまったみんなとの距離を音楽を通して1曲1曲で埋めていきたいなと思います」と語り、斉藤が歌い始めたのは「あと1メートル」。“君”との距離感をテーマにしたこの曲をたおやかに歌唱したあと、彼女はミディアムバラード曲「シャボン」を情感たっぷりに披露した。

「秘密道具」ではハーモニカを交えたアコースティックサウンドに乗せて、「君に会いたい」という彼女がファンに抱き続けてきた切実な思いが歌われる。その後「ゆっくりと君との再会を味わうことができて、すごく心が潤っています！」と斉藤はファンとの穏やかな時間を愛おしむも、「しっとり3曲もやったし、やっぱりライブだからみんな騒ぎたいよね！」と告げ、アップテンポのスカナンバー「Your Way My Way」を投下。この曲では斉藤の提案によって観客が赤チームと青チームに分かれ、声は出せなくともペンライトを操って一体感あふれる光景を生み出した。タオルを回しながら「しゅしゅしゅ」をエネルギッシュに披露した斉藤は、その勢いのまま「パパパ」に突入。心地のいいカッティングギターの音色をバックに弾むような歌声を響かせた。

斉藤はこの1年半にたくさんの壁があったと語り、「この先の未来にどんな壁が待ってるのか正直怖くて、足がガクガク震えるけど、今日安心しました。ここにいるみんな、本当は来たかったけどどうしても来れなかったみんな……みんながいるから、どんな分厚い壁があってもぶち壊して、またみんなに会いに来ようと思いました。私のハートを強くさせてくれるのはみんなです！」と力強く述べた。そんな感謝の言葉のあとに披露されたのは、最新シングル曲「セカイノハテ」。ライブタイトルにもなっているこの曲を通して、斉藤は壁を切り開いて未来へと進んでいく意思を高らかに歌い上げた。ラストナンバーはパンクロックチューン「止まらないで」。パワフルな歌声を会場いっぱいに響かせ、斉藤は「今日こうしてステージに立たせてくれて、本当に本当にありがとうございました！」とファンに思いを伝えてステージをあとにした。

斉藤はこのライブで8月18日に1stフルアルバム「パッチワーク」をリリースすることをアナウンス。さらに8月に東名阪Zeppツアー「朱演 2021 LIVE HOUSE TOUR『真夏のハイウェイ』」が行われることも決定した。