PUNPEEがワンマンライブを行うのは、2018年5月に開催した東京・新木場STUDIO COASTでの公演以来約2年ぶりで、ライブの模様はスペースシャワーネットワークのライブ配信サービス「LIVEWIRE」で生配信された。本公演でPUNPEEは7月に配信リリースした最新作「The Sofakingdom」の収録曲やサプライズゲストとのコラボ曲などを披露。約40分の短い内容ながら工夫を凝らした演出で視聴者を大いに楽しませた。
配信は、アンティークな時計が吊るされ、「キングダム・カム」というタイトルのコミックがダッシュボードに置かれたオープンカーの車内の映像から始まる。徐々にカメラが引いていき、オープンカーが停車するのが東京・渋谷のManhattan Records前であることが明らかになると、自転車に乗ったジャージ姿のPUNPEEが登場。自転車を車の横に停めたPUNPEEは、そのまま「P.U.N.P.(Communication)」でライブを開始し、カメラに向かってラップしながら渋谷の街を歩いていく。PUNPEEがシスコ坂を登っていくと
通行客から声をかけられつつ、PARCO前を曲がったPUNPEEがたどり着いたのは東京・WWW / WWW X。PUNPEEが階段を上り、検温と消毒を済ませてWWW Xに入場したところでカメラは切り替わり、DJブースでスタンバイする原島とZAIが映し出される。そして再び場面が切り替わると、最新作「The Sofakingdom」のジャケットを再現したセットの中に現れたPUNPEEが、同作のオープニングナンバー「The Sofakingdom VR」を披露。ソファが置かれた再現セットからDJの2人が待つステージに移動したPUNPEEは、続けてKREVAと共演を果たした楽曲「夢追人」をパフォーマンスする。ステージにKREVA本人は現れなかったものの、KREVAが血気盛んにラップするミュージックビデオがPUNPEEのパフォーマンスとリンクする形でモニターに映し出された。
ここでPUNPEEはフリースタイルのパフォーマンスを披露。人種差別への抗議の意思を示しながらテニスの全米オープンを制した大坂なおみ選手に賛辞の言葉を送りつつ、音楽を取り巻く環境の変化をラップし、「俺らなりの新しいやり方で見出す活路 そんなシナリオ」と歌って「Scenario(Film)」のパフォーマンスにつなげた。「1人だと心細いのでもう1人くらい呼ぼうかな」とPUNPEEが口にすると、
BIMが「本当は先輩をもっといじりたかったけど、相当いいですよ調子が」とPUNPEEのパフォーマンスを称賛し退場したあと、PUNPEEはSTUTSプロデュースの人気曲「夜を使いはたして」でライブを再開。続いて最新作の収録曲「GIZMO(Future Foundation)」がスタートすると、PUNPEEの周囲にはARの観客や映画「グレムリン」のキャラクター・ギズモが出現し、ステージは仮想世界に変貌していく。生き生きとした象やライオン、カバ、シマウマが現れると、会場は水で満たされていき、PUNPEEは水中でモゴモゴとラップする。そしてスクリーンから1stアルバム「MODERN TIMES」のジャケットに描かれたタイムマシーンが飛び出して始まった「タイムマシーンにのって」では、CGの板橋駅が出現。PUNPEEがパフォーマンスを繰り広げるステージで過去と未来の板橋駅が描かれるというARを駆使した映像演出にコメント欄の勢いもどんどん増していく。ペラペラのBIMも再登場する中、PUNPEEの前にタイムマシーンが停まると画面は暗転。タイムマシーンがエンジン音を響かせて飛び立つと共にライブは終了し、配信画面にはリハーサルの映像とスタッフロールが流れた。
なお「LIVEWIRE」のオフィシャルサイトでは本公演のチケットを9月20日21:00まで販売しており、購入者は20日23:59まで見逃し配信を視聴できる。
PUNPEE「Sofa Kingdomcome」
2020年9月13日 セットリスト
01. P.U.N.P.(Communication)
02. Renaissance
03. The Sofakingdom VR
04. 夢追人 feat. KREVA
05. Freestyle
06. Scenario(Film)
07. BUDDY feat.
08. 夜を使いはたして feat. PUNPEE
09. GIZMO(Future Foundation)
10. タイムマシーンにのって
リンク
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