宇宙を駆けるWONK、3DCGライブに込めた思いは「みんなにとって少しでも希望になりますように」

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WONKの生配信ライブ「『EYES』SPECIAL 3DCG LIVE」が8月22日に開催された。

円状のワープゲートを背にパフォーマンスする長塚健斗(Vo)。

円状のワープゲートを背にパフォーマンスする長塚健斗(Vo)。

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WONK「『EYES』SPECIAL 3DCG LIVE」の3DCG制作中の様子。

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「『EYES』SPECIAL 3DCG LIVE」は、6月にリリースされた4thアルバム「EYES」の世界観を表現したバーチャル空間で、3DCG化したWONKメンバーがパフォーマンスを行うオンラインライブ。当日は株式会社Wright Flyer Live Entertainmentの協力のもと、メンバー考案による“宇宙”や“多様な価値観”がテーマの架空の映画「EYES」をモチーフにしたステージが展開され、その模様がStreaming+、ニコニコ生放送、GYAO!にて生配信された。

WONK「『EYES』SPECIAL 3DCG LIVE」のワンシーン。

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光るドラムスティックを手にプレイする荒田洸(Dr)。

光るドラムスティックを手にプレイする荒田洸(Dr)。[拡大]

定刻を少し過ぎて高層ビルが立ち並ぶ仮想空間が映し出されたのち、ビルの屋上に建てられた近未来的なステージにアバター化したメンバーが登場。SEの「Introduction #5 EYES」が流れたあと、青く大きな月の光に照らされた長塚健斗(Vo)がアルバム表題曲の「EYES」を歌い出した。曲中、荒田洸(Dr)のドラムスティックの軌道が発光したり、井上幹(B)が持つギターのボディが不規則に変色したり、またステージ周辺のビルとビルの間をレーザービームが飛び交ったりと、冒頭からバーチャルライブならではの演出が随所に盛り込まれた斬新なパフォーマンスが届けられた。続く「Rollin'」では、人の形をした巨大なアバターがビルを囲むように3体出現。井上は軽快なカッティングから一転して、力強いギターソロを響かせ、江崎文武(Key)はなめらかでメロディアスなピアノソロを披露した。またダンサブルな「Filament」ではピンク色に発光するダンサーのアバターがステージ中央に登場。ベースとドラムのタイトなリフが印象的な「Mad Puppet」では、モノクロの映像がサビのダイナミックな展開に合わせてカラーに変わるといった演出も見られた。

井上幹(B)

井上幹(B)[拡大]

長塚健斗(Vo)

長塚健斗(Vo)[拡大]

ライブ中盤、アバター姿の4人は「来ちゃいましたね、『EYES』の世界へと」と談笑しながらライブ視聴者のチャットを確認。「8888」「オーストラリアから見てます」というコメントにお礼を述べたり、「その場で跳んでみて」というリクエストに応え江崎、井上、長塚が陽気にジャンプしてみせたりと、ファンたちとのリアルタイムな交流を楽しんだ。また荒田と井上は現在4人が立っている場所について、地球からロケットで移動してきた別の惑星であると説明。続けて荒田が「長塚さんがこっちの世界に来てから新たな特技に目覚めた」とファンに報告した。このコメントに長塚が「そう。この世界ではなんと……魔法が使えるんだよ」と自信たっぷりに反応すると、メンバーから「マジで何言ってんだよ(笑)」「バーチャルでも鬱陶しいわ(笑)」とツッコミが入る。長塚はメンバーに対し自分が魔法が使えることを証明すると意気込むと、体制を整えシュールなポーズを取りながら「いでよ……椅子!」と唱えた。すると、やや間があってから長塚の指差す方向に椅子が無音で出現。その一連の様子に3人は「何度見てもおもろい」「撤収めちゃくちゃ早く終わるね」と笑い声を上げる一幕もあった。その後4人は、白い蝶々やクラゲが舞うステージで浮遊感のある「Blue Moon」を演奏。長塚の柔らかな歌声と江崎の繊細で穏やかなピアノソロが、空中を舞う光の粒子の映像と共に届けられた。「Esc」でファンキーなリズムに身を任せそれぞれ軽快に体を揺らしていた4人だったが、アウトロに差しかかると1人ずつ真っ白く発光したのち消失してしまう。続いて誰も居なくなったステージの後方に、異空間へのゲートのような巨大な円状の物体が浮かぶ様子が映し出された。

クジラが泳ぎ回るステージでパフォーマンスするWONK。

クジラが泳ぎ回るステージでパフォーマンスするWONK。[拡大]

WONK「『EYES』SPECIAL 3DCG LIVE」のワンシーン。

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場面が切り替わると、そこにはひび割れた地面に巨石が点在する荒廃した場所の様子が。円状のゲートの力で月にワープしたとおぼしき4人は、新たなステージで力強く「Third Kind」を響かせた。続いて「Depth of Blue」に突入すると、メンバーの足元から色鮮やかな蝶々とクラゲが出現。さらに長塚の伸びやかな歌声に合わせて4人の周りを大きなクジラがゆったりと泳ぎ回るという、華やかでドリーミーなステージが展開された。その後、1人でステージに立った長塚が真剣な表情で、「今、世界中の人々がさまざまな出来事が原因で悲しみ、苦しんでいます。しかし僕らは、そのほんの一部にしか気付けていません。こんなに世界が進んでいるのに、自分たちがいかに狭い世界で生きているか、そして自分と異なる価値観を持ち、異なる生き方をしている人がどれだけたくさんいるか、僕らは忘れてしまっています」「『自分と違うから』という理由で争いにつながってしまうことが多い今、自分と違った存在が自分の人生において何かしらの糧になるはずです。大きな波に飲み込まれず、自分の目で見て、自分の頭で考えて、希望を見失わずに手を取り合って生きていく。まだまだ大変な時期が続きますが、そんな日が来ることを僕らは信じています」と画面の向こうに語りかけた。そんな言葉のあと、4人はハードロック調のサウンドからジャズへと急展開する「If」をパワフルに披露し、演奏が終わると同時に再び姿を消した。

別の場所へのワープ中の空間で「HEROISM」を披露するWONK。

別の場所へのワープ中の空間で「HEROISM」を披露するWONK。[拡大]

大きなアバターがステージ周辺に出演した「Phantom Lane」の様子。

大きなアバターがステージ周辺に出演した「Phantom Lane」の様子。[拡大]

WONK「『EYES』SPECIAL 3DCG LIVE」のワンシーン。

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次にWONKが現れたのは、別の場所へとワープしている最中の空間。スペイシーな景色が広がる中で繰り出された「HEROISM」では、WONKが事前にファンから募集していたメンバーへの“24文字のメッセージ”が空間に現れるという演出が視聴者を驚かせた。その後光の射す方へと向かった4人は、高層ビルが立ち並ぶ元のステージへと到着。荒田のドラムロールと情熱的なソロプレイが光った「Fantasist」、メロウで透明感のあるナンバー「Phantom Lane」などが披露された。そして長塚が改めて、「これまで当たり前にやってきたことができなくなってしまった今、誰もが生き方そのものを問われている難しいタイミングだと思います。まだまだ明るい未来が思い描きにくい時期が続くかもしれませんが、今日のライブが、僕らの音楽が、みんなにとって少しでも希望になりますように」とコメントし、ラストナンバー「In Your Own Way」を情感たっぷりに歌唱。色とりどりのライトとたくさんの光の粒に包まれながら、「また近々、いつの日か、リアルなライブで会えることをメンバー一同楽しみにしています!」という言葉で、アルバム「EYES」収録の18曲をパフォーマンスしたバーチャルライブを締めくくった。

なおStreaming+、ニコニコ生放送、GYAO!ではライブのアーカイブ映像を8月29日18:00まで視聴することができる。

※江崎文武の崎は立つさきが正式表記。

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WONK「EYES 3DCG SPECIAL LIVE」2020年8月22日 セットリスト

01. Introduction #5 EYES
02. EYES
03. Rollin'
04. Orange Mug
05. Sweeter, More Bitter
06. Filament
07. Mad Puppet
08. Blue Moon
09. Signal
10. Esc
11. Third Kind
12. Depth of Blue
13. If
14. HEROISM
15. Fantasist
16. Nothing
17. Phantom Lane
18. In Your Own Way

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