北欧の風に乗ってやってきたバニラビーンズだが、この日のステージでは日本代表として、珍しく全体的に“和”を意識した演出を披露した。服装もいつもの“衣装風の私服”とは違い、日の丸をイメージした赤×白カラーリングの特別仕様ワンピース。これは日本独自の服飾表現にこだわり続ける東京発のストリートブランド、「義志」の女性ライン「小萩」から提供されたもの。「清楚でイノセンスな雰囲気を持つ大和撫子がクオリティの高い楽曲をパフォーマンスする姿が拝める」と噂が広まり、会場には多くの来場者が詰めかけた。
バニビは9月22日に発売されるベストアルバム「VaniBest」にも収録される代表曲「ニコラ」や「U♡Me」、ピチカート・ファイヴのカバー「東京は夜の七時」に加え、和の心を感じさせる新曲「百人一首~君がためVer.」「百人一首~有明のVer.」を披露。初めての挑戦となった扇子を使った振り付けも好評を博した。また、曲間のMCは9割方日本語。序盤こそ観客とのコミュニケーションに苦労したものの「好!(こんにちは!)」の掛け合いなどで現地のファンのハートを掴んだ。
なお、この日は撮影フリーのライブだったこともあり、観客はなんとかレナ&リサの姿を収めようとカメラを手に必死の様相。秋葉原の“Aボーイ”にも負けない熱気の“Sボーイ”はもちろん、女の子たちからも片言の日本語で「カワイイ!」と黄色い声援が飛んだ。さらにはイベント会場でアルバイトとして働く浴衣姿の中国人女性スタッフからも、ほぼ全員から記念撮影をせがまれるほどの大人気。最後は全員で記念撮影も行った。
ライブの合間には観光客として上海万博を満喫したレナとリサ。裕福な家庭に育った筋金入りのセレブ・リサは、長蛇の列を避け、比較的並ばずに入れそうなアジアのパビリオンを巡回。3日間で10館以上のパビリオンを制覇したという。一方のレナは、同じステージに出演した「日本けん玉協会」関西総支部長の矢野博幸と「全日本けん玉道パフォーマンス大賞」初代チャンピオンのHidenoriと意気投合し、休憩中の楽屋でもけん玉に夢中。ピンクのけん玉をプレゼントされた彼女は最終日に楽屋で検定試験に挑戦し、見事4級を獲得した。
帰国後も休む間もなくベストアルバム「VaniBest」のプロモーション活動に励んでいる2人。なお、タワーレコードのWEBサイト「TOWER RECORDS ONLINE」では「VaniBest」発売を記念した特集ページが公開され、2人の活動を初期から見守ってきた兄貴分、掟ポルシェ(
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リンク
- バニラビーンズ オフィシャルサイト - VanillaBeans Official Site
- ホームページ_中国2010年上海万博
- バニラビーンズ 『VaniBest』 - 連載 - TOWER RECORDS ONLINE
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音楽ナタリー @natalie_mu
和風レナリサにSボーイ熱狂!バニラビーンズ in 上海 http://natalie.mu/music/news/37789