THE GEROGERIGEGEGEの新作「>(decrescendo)」が本日12月6日にカセットテープで発売された。
この作品は9月18日の夜明け前から夜明けまでの80分間、公園であえてモノラルでレコーディングされたもの。日本語と英語で書かれた山之内純太郎の長文テキストが付属する。なおジャケットは、宮沢賢治の童話「セロひきのゴーシュ」の茂田井武が描いた挿絵を許可を得て使用している。
今作の販売は、リリース元であるファッションブランド・C.E(CAV EMPT)の表参道店、ロンドンに店舗を構えるHonest Jon'sとLow Company、そしてTHE GEROGERIGEGEGEの通販のみで行われる。
山之内純太郎テキスト抜粋
今年の夏に宮沢賢治先生の童話(絵・茂田井武先生)、「セロひきのゴーシュ」(1934年 / 絵 1956年)を読みました。
ちょうどこの録音をした数日前にぼくはステージに立っていました。結果的に物語最初のゴーシュのような心境にならざるを得ないことになってしまいました。とても良い感情ではないけれど、それにしても手元に置かれているこの本は偶然ではないと思いながら又何回もこの本を読み茂田井先生のたぬきの子の絵を何度も見て夜明け前の公園に向かいました。使った楽器はハピドラムひとつでスティックはそのたぬきの子が持っているものとそっくりなマレットです…
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