WHY@DOLL、笑顔と涙のラストステージで全曲披露

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WHY@DOLLが11月24日に東京・浅草花劇場で行われた「WHY@DOLLラストライブツアー~We are always here for you~」最終公演をもってグループの活動を終了した。

「WHY@DOLLラストライブツアー ~We are always here for you~」最終公演の様子。

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WHY@DOLL

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WHY@DOLLは2011年に北海道で結成。幾度かのメンバーチェンジを経て青木千春と浦谷はるなの2人組ユニットとなり、2013年より東京を拠点に活動を行ってきた。2016年にはタワーレコードのアイドル専門レーベル・T-Palette Recordsに移籍し、以降はコンスタントに作品リリースとライブを重ねてきたが、メンバー青木の2018年秋頃から続く体調不良を受けて活動を終了することに。2人は9月より最後のライブツアーで各地を回り、11月24日の最終公演へと挑んだ。

WHY@DOLL

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昼夜2部構成で行われたラストライブでは、WHY@DOLLが約8年5カ月の活動期間に発表した全楽曲が披露された。第1部は2014年発売の4thシングル「サンライズ!~君がくれた希望~」で幕開け。浦谷は「活動終了を発表してからずっと言ってきたけど、今日は泣くことはあまり我慢したくないので、みんなも寂しいと思ったら泣いてくれてもいいし、そのぶん今日はたくさんたくさん笑えたらいいなと思いますので、今日はぜひ楽しい時間を過ごしていきましょう」とファンに呼びかけ、青木は「最後まで全力で、でも力を入れすぎず、ほわどるらしく、いつも通りの2人の姿を見てもらうのが一番かなと思うので、今日は最後まで大好きな歌を皆さんに届けていきたいと思います」と宣言した。

青木千春

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2人は新旧の楽曲を織り交ぜながらライブを進行。初期の楽曲では懐かしいコールが上がり、バラードでは観客も声援や拍手を止めてじっくりと2人の歌声に聴き入った。中盤にはソロ曲も披露され、青木のソロ「Hello Hello Hello」はフォーキーに、浦谷のソロ「忘れないで」はクールにと、それぞれの個性が際立つパフォーマンスが繰り広げられた。2人はWHY@DOLLの歴史を彩ってきた楽曲を1つずつ噛みしめるように歌い、この日25曲目となる「旅立ち」で第1部は終了。アンコールではさらに 2015年のシングル「clover」が歌われ、浦谷が「応援してくれているみんなの生きていくうえでの糧になれる存在になることを一番の目標にしていました。皆さんにとってWHY@DOLLがそんな存在になっていたら私は夢が叶ったなと思っていますが、皆さんにとってWHY@DOLLはどうでしたか?」と呼びかけると、観客は大きな声援でそれに応える。浦谷は「みんなが私たちの糧になっていたので、持ちつ持たれつの関係ですね」と笑顔で返し、「忘れないでほしいけど、ずっとずっとみんなの心の中心にいさせてくださいというのはちょっと図々しいかなって思うの。これから先、新しい素敵なアーティストに出会ったり、誰かと出会って恋をしたり、大切なものはちょっとずつ変わってしまうかもしれないけど、片隅にでもいいからずっとWHY@DOLLが残り続けてくれたらうれしいです」とメッセージを送った。そして最後にもう1曲、2人は自らの作詞で思いを込めた「ふたりで生きてゆければ」を披露。青木は思わず目に大粒の涙を浮かべつつ、笑顔で第1部のステージを終えた。

浦谷はるな

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スウィンギーな「Show Me Your Smile」で華やかにスタートした第2部は、正真正銘2人のラストステージ。結成時からのオリジナルメンバーである青木は感慨深い表情で客席を見つめ「最後、WHY@DOLLが歌って踊る姿を1秒を目を離さず、皆さんの目に焼き付けて、心に留めて、楽しんで帰っていただければと思います」と呼びかけた。2人がこの日着用した白いドレスは11月5日に発売されたラストアルバム「@LBUM ~Selection 2014-2019~」に合わせて制作された衣装で、彼女たちの出身地である北海道をイメージして作られたという。2人はスカートをふわりと舞わせて可憐にダンスを踊り、息の合ったハーモニーを響かせる。「Fight」「ずっともっと」など札幌時代の楽曲が並んだ中盤のブロックでは一転、熱烈なコールに合わせて青木と浦谷も激しくダンスした。2人はその流れで活動初期を振り返り、浦谷は2013年の加入時に「こんなんじゃ先輩に付いていけない」と悔しさを感じたことから向上心が芽生えたと告白。青木は「向上心のあるはーちゃん(浦谷)が入ってくれたからこそ、今のWHY@DOLLがあるなって思います」と話した。また「思い出が1億個ある」という青木は、上京時に行った“武者修行”でのファンとの一体感を挙げ、浦谷は「でも間違いなくWHY@DOLLで一番の思い出は今日だね。まだ終わってないけど絶対一番の思い出になると思う」と付け加えた。

WHY@DOLL

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「パウダースノウ」「LOVERS on EARTH」「ラブ・ストーリーは週末に」などじっくり聴かせる楽曲を歌ったかと思えば、トークではいつも通りのリラックスした表情を見せる2人。ちなみにWHY@DOLLが“解散”ではなく“活動終了”という言葉を選んだのは、解散という言葉により、WHY@DOLLがきっかけで知り合ったファン同士までもが離れ離れになってしまうことに寂しさを感じたからなのだという。「だってよくみんな飲みに行ったりしてるでしょ?」「ほわどるが縁でできた輪だから、私たちもその中に入ってると思うの。だからこの輪は切らないでください」と明るく話しながらも、刻一刻と迫る終わりの時間に「寂しい」と本音を漏らしながら、2人は「ここからとびきり盛り上げていくので、一緒に楽しみましょう!」と最後のブロックへと突入した。「恋なのかな?」では観客の頭上をハート型の紙吹雪が舞い、場内はハッピーなムードに。WHY@DOLL後期の楽曲を数多く手がけた吉田哲人との初タッグ曲「菫アイオライト」でこの日一番の熱いコールを上げさせた青木と浦谷は、最後にファンへの感謝の思いを込めて「ありがとう。」を熱唱した。

「WHY@DOLLラストライブツアー ~We are always here for you~」最終公演の様子。

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@LBUM ~Selection 2014-2019~

WHY@DOLL「@LBUM ~Selection 2014-2019~」
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ファンによる「ありがとう。」の大合唱を受けて再びステージに戻ったWHY@DOLLは、ここでラストアルバムに収められた最後のオリジナルナンバー「album」を初披露した。この曲は青木と浦谷がWHY@DOLL活動終了を決めたあとに作詞した楽曲で、2人はこのラストステージで届けると決めていたという。ファン有志が用意したサイリウムで会場が一面真っ白に染まる中、2人は最初で最後の「album」を優しく歌い上げた。そして「もう1曲歌ってない曲があったの知ってましたか? 皆さんも私たちも大好きな曲です。最後は笑顔で歌って1つになりたいです」と、吉田とのタッグによるポップチューン「ケセラセラ」でフィニッシュ。最後まで笑顔で明るく振る舞ってきた浦谷もこらえきれず涙を流し、青木も涙声になりながら最後の1曲を歌い切った。

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WHY@DOLLラストライブツアー ~We are always here for you~
2019年11月24日 浅草花劇場 セットリスト

第1部

01. サンライズ!~君がくれた希望~
02. CANDY LOVE
03. ベクトル
04. 曖昧MOON
05. あなただけ今晩は
06. GAME
07. トラベリンバンド
08. 好きだよ
09. 青春チャイム
10. ユメミルツバサ
11. 恋はシュビドゥビドゥバ!
12. Promises, Promises
13. バニラシェイク
14. 向日葵
15. Hello Hello Hello
16. 忘れないで
17. 初恋☆キラーチューン
18. ジェットコースター
19. Dancin' For Broken Hearts
20. Magic Motion No.5
21. キミはSteady
22. Blue Summer
23. 秒速Party Night
24. It's all right!!
25. 旅立ち
<アンコール>
26. clover
27. ふたりで生きてゆければ

第2部

SE:Divertimento
01. Show Me Your Smile
02. Don't Ask Me Why
03. セツナSHOOTING STAR
04. Tactics
05. マホウノカガミ
06. Ringing Bells
07. シグナル
08. Forever
09. Notice me
10. Fight!
11. ずっともっと
12. ふわふわ Party
13. 君に逢いたい
14. またね
15. パウダースノウ
16. 2月のエピローグ
17. shu-shu-star
18. LOVERS on EARTH
19. Sweet Vinegar
20. Dreamin' Night
21. ラブ・ストーリーは週末に
22. 夜を泳いで
23. Mr.boyfriend
24. 恋なのかな?
25. Tokyo Dancing
26. 菫アイオライト
MC6
27. ありがとう。
<アンコール>
28. album
29. ケ・セラ・セラ

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※記事初出時、名前に1カ所誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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