音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

PIZZA OF DEATH主催フェス「SATANIC CARNIVAL」2日間で38組が熱演

883

「SATANIC CARNIVAL'19」の様子。(撮影:瀧本 jon... 行秀)

「SATANIC CARNIVAL'19」の様子。(撮影:瀧本 jon... 行秀)

PIZZA OF DEATH RECORDS主催のライブイベント「SATANIC CARNIVAL'19」が6月15、16日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。6度目の開催となった今年は2日間で総勢38組が出演し、「SATAN STAGE」「EVIL STAGE」の2ステージで熱いパフォーマンスを繰り広げた。

6月15日公演

SATAN STAGEのトップバッターを務めたのはHEY-SMITH。オーディエンスの拍手に迎えられて登場した彼らは、キラーチューン「Endless Sorrow」でライブを始め、清涼感のある「Summer Breeze」やダビーな「Fog And Clouds」で観客を踊らせた。NOISEMAKERは昨年のEVIL STAGEからスケールアップし、SATAN STAGEに出演。「縦ノリのバンドなんで、お前らのひざを壊しにきました」と宣言し、「SADVENTURES」「To Live Is」などをエネルギッシュにパフォーマンスした

EVIL STAGE一番手のジャパハリネットは「PEOPLE×PEOPLE」「哀愁交差点」と新旧織り交ぜたセットリストで来場者を歓迎した。「ストラトキャスター・シーサイド」をはじめストリート仕込みのグルーヴィなセッションで観客たちを惹き付けたSuspended 4th、“人生を笑え”というスタンスを示すように「Yuriah」「Laugh at life」などで終始ピースフルなパフォーマンスを展開したHOTSQUALLが初日序盤のEVIL STAGEを彩った。一方、SATAN STAGE に立ったSCAFULL KINGは「WHISTLE」でステージのみならずフロアも疾走。続くSHANKは「Set the fire」でスタートを切り、隙間なく楽曲を畳みかけるパフォーマンスでオーディエンスを常に沸かせていた。

「俺らみたいなクソガキが言っていいのかな……『SATANIC CARNIVAL』へようこそ!」と恐縮した様子のTrack'sは「Basement」や「Special idea」など14曲を披露し、充実した表情を浮かべた。BACK LIFTが「NEVER SAY DIE」「ALWAYS」など疾走感のある楽曲群を聴かせると、会場のボルテージはたちまち上昇。続くSMORGASDragon AshのKj(Vo, G)をゲストに迎え、アイニ(MC)と来門(MC)はKjと共に「IT'S SHOW TIME」でアグレッシブなラップを繰り広げた。OLEDICKFOGGYはバンジョーやアコーディオンなどの温かな音色、伊藤雄和(Vo, Mandolin)による力強い歌声でEVIL STAGEを包み込んだ。

後半戦に入り、SATAN STAGEのDragon AshはMCをほとんど挟むことなく、THE MAD CAPSULE MARKETS「Pulse」のカバーやライブで高い人気を誇る「百合の咲く場所で」「Fantasista」で熱気あふれるパフォーマンスを展開。「出演バンド、ここに来た奴らを(音楽で)皆殺しにしてやるよ」と息巻いたCrossfaithは「Countdown To Hell」でウォールオブデス、「Kill 'Em All」でサークルをフロアに発生させ、SATAN STAGEに強烈なインパクトを残した。その裏のEVIL STAGEでは、ENTHが重低音を前面に押し出した「TH」「ムーンレイカー」などでオーディエンスを引っ張っていき、Oi-SKALL MATESは厚く重ねられたブラスサウンドの「Enjoy Yourself」「SUMMER MINT BLUE」でご機嫌なムードを生み出した。NAMBA69は新曲「CHANGES」でライブを始め、ラストの「JAW」では難波章浩(Vo, B)がステージを降りて観客の間近で熱演を見せた。

コミカルなMCや特効を用いた派手な演出が特徴的だった昨年とは打って変わって、今年はストイックな演奏を見せた10-FEET。彼らは「VIBES BY VIBES」「1sec.」といったパワフルなナンバーのほか、「ハローフィクサー」「LITTLE MORE THAN BEFORE」などノスタルジックな楽曲も用意し、「SATANIC CARNIVAL」の終盤を盛り上げた。EVIL STAGE初日のトリを務めたSHADOWSは「Chain Reaction」「Senses」といったラウドな楽曲を次々と投下。「Freedom Is Yours」「So What」ではHiro(Vo)がフロアへと降りていき、オーディエンスを巻き込んでの混沌としたライブを繰り広げた。

1日目のファイナルアクト・04 Limited Sazabysは、人気曲「swim」「Squall」「monolith」などを惜しみなくプレイ。高速チューン「Remember」でステージを終えるはずが、GEN(B, Vo)の「思い出し足りない!」というひと声で再び同曲を演奏し、完全燃焼で1日目を締めくくった。

6月16日公演

2日目、SATAN STAGEのトップバッターMONGOL800は、地元沖縄のパーティダンサー・粒マスタード安次嶺をゲストに迎えたほか、同じ沖縄出身の安室奈美恵の「TRY ME ~私を信じて」をカバー。さらに「あなたに」「小さな恋のうた」といった代表曲で観客の大合唱を巻き起こした。2年連続でSATAN STAGEへの出演となったG-FREAK FACTORYは、熱量たっぷりのステージを展開。茂木洋晃(Vo)は観客の頭上に立って「ダディ・ダーリン」を熱唱した。Dizzy Sunfistは初のSATAN STAGEに気合い十分。9月より産休期間に入るあやぺた(Vo, G)は、いやま(Vo, B)、moAi(Dr, Cho)と共に最新シングル曲「STRONGER」などで息の合ったパフォーマンスを繰り出した。

EVIL STAGEの1番手は、2014年の初出演以来2度目の参加となるCOUNTRY YARD。彼らは「I'll Be With You」「Starry Night」など人気曲を惜しみなく届け、会場を熱気でいっぱいに。初出演のw.o.d.は言葉少なにパフォーマンスを展開し、「Wednesday」「丸い真理を蹴り上げて、マリー。」と歪んだサウンドが特徴的な楽曲を畳みかけてインパクトを与えた。Survive Said The Prophetは「T R A N S l a t e d」「Network System」と攻撃的な楽曲を多く並べて観客を魅了。SPARK!!SOUND!!SHOW!!は1stミニアルバム「Chemical X」収録曲「BRUSH UP」や新曲「SCAR」で会場を混沌とした雰囲気に変貌させた。約3年半にわたる休止期間を経て昨年11月に活動再開したEGG BRAINは、新曲「Start From Scratch」、キラーチューン「MUZIC」と新旧交えたナンバーをパワフルに奏でてファンを喜ばせた。

ひと際アグレッシブなパフォーマンスを繰り広げたのはハルカミライ。橋本学(Vo)は「カントリーロード」をはじめとした多くの楽曲をフロアで熱唱し、関大地(G, Cho)はスピーカーの上に立ちギターをかき鳴らすなど自由な表現で観客を引き込んだ。ENDZWECKは「Before The World Ends」で勢いよくライブをスタートさせ、Takashi Uesugi(Vo)が絶唱。メンバー全員で気迫みなぎるステージを展開し、この日をもってバンドを脱退するHirohisa Yamaguchi(G)の有終の美を飾った。GARLICBOYSは開始早々、キラーチューン「あんた飛ばしすぎ」を投下し、「失恋モッシュ」でPETA(Vo)がマイクスタンドを高く掲げてシンガロングを誘った。バックドロップシンデレラは「フェスだして」で観客の合唱を誘い、「フェスでれた」につなげて「SATANIC CARNIVAL」に再び出演できた喜びを楽曲で表現した。

SATAN STAGEのdustboxは1曲目に「Try My Luck」を演奏。「Here Comes A Miracle」「Hurdle Race」といったナンバーでは盛大なシンガロングやサークルモッシュが発生し、場内は笑顔の観客であふれた。The BONEZは今回初めてSATAN STAGEに立つことについてJESSE(G, Vo)が「めっちゃうれしい」としみじみ。その喜びを表現するように「Louder」でフロアに身を投じ、バンドは緻密なサウンドを響かせて場内にエモーショナルな余韻を残した。続くKen Yokoyamaは、横山健(Vo, G)が日本国旗を背負って「お前らも持ってきてるもんあったら掲げてくれ!」と呼びかけると、フロアに日本、韓国などの国旗がはためく。横山は「国旗を政治のもんにしなくてもいいだろ! 日本も韓国も中国も、それがアイデンティティなら気軽に振ろうぜ!」と呼びかけて「Support Your Local」をプレイするなど、熱い思いがにじむパンクロックショーを繰り広げた。

EVIL STAGEではHAWAIIAN6が「MAGIC」で開始早々フロアのモッシュを誘ったほか、初期からの人気曲「LIGHT AND SHADOW」で熱狂を生み出す。HATANO(Dr)は「あなたの街のライブハウスで会いましょう」と伝え、「PROMISE」でライブを締めくくった。EVIL STAGEのラストを飾るOVER ARM THROWは「By yourself」で高らかにライブ開始の狼煙を上げ、ストイックなプレイで雷鳴の音と共に始まった「Dessert window」などメロディアスなハイスピードチューンを連投し、熱狂のままにフィニッシュ。アンコールを求める声が沸き起こり、ステージに戻った鈴野洋平(B, Cho)が「簡単に肩を貸すんじゃねえよ。自分で上がってこいよ。困ってる人がいたら肩を貸そうぜ」と呼びかける場面もありつつ、ラストに3人は歓声を上げるオーディエンスに向けて「Across the fanfare」を捧げた。

SATAN STAGEの大トリ前にはPIZZA OF DEATH RECORDS所属のWANIMAが登場。「TRACE」でライブをスタートさせると、KENTA(Vo, B)は「“サタニック”に出会えてよかった」と歌詞を変えて熱唱。その後も何度もPIZZAやオーディエンス、「SATANIC CARNIVAL」への感謝や好意を楽曲に乗せて伝え、会場をピースフルなムードで包んだ。ステージ上に炎が上がる迫力ある演出で見せた「いいから」を経て、3人はPIZZA所属後初めてリリースしたミニアルバム「Can Not Behaved!!」の収録曲「1106」「BIG UP」でフロアの温度を上昇させた。

2日間の大トリを飾ったのは、7月に結成20周年を迎えるROTTENGRAFFTY。サイケデリックな「STAY REAL」、冒頭にサイレンが鳴り響く「零戦SOUNDSYSTEM」などで重低音を轟かせると、観客は5人の激しい様相に呼応するように盛り上がった。N∀OKI(Vo)は「気付けばメンバー変わらず20周年。仲間の死、(バンド活動を)諦めてった奴、いろんなもん背中に乗っけて、奈落の底から這い上がってきた」と振り返る。その後「響く都」ではフロアに銀テープが降り注ぎ、5人は最後に人気曲「金色グラフティー」、アニメ「ドラゴンボール超」のエンディングテーマ「70cm四方の窓辺」を演奏。アンコールを受けて再び登場した彼らはショートチューン「Error...」を全力で届け、2日間にわたる「SATANIC CARNIVAL」の幕を下ろした。

音楽ナタリーをフォロー