大橋トリオ、ストリングス迎えたスペシャルライブでニューアルバム＆ホールツアー告知

大橋トリオが毎年恒例となっている大編成でのスペシャルライブ「ohashiTrio & THE PRETAPORTERS YEAR END PARTY LIVE 2018」を12月7日に大阪・NHK大阪ホール、14日に東京・昭和女子大学人見記念講堂で開催。これまでのライブはビッグバンド編成で行われてきたが、今回はダブルカルテットのストリングス隊を率いて実施された。この記事では14日の東京公演の様子をレポートする。

ライブが開演すると、まずは大橋のプロデュースで1月にメジャーデビューすることが決定している姉妹ユニット、キトリの2人がステージに登場。ピアノを連弾しながら大橋の「GOLD FUNK」を歌い、はかなく美しいハーモニーを響かせた。その後、大橋とTHE CHARM PARK（G, Cho）近藤零（B, Cho）、神谷洵平（Dr）、小林創（Piano, Key）、武嶋聡（Sax, Flute, etc）、そして伊藤彩が率いる8人のストリングスチームが登壇し、キトリの2人もそのままコーラスとして参加。魔法のようにきらめくステージセットに囲まれて、大橋は1曲目としてピアノを弾きながら冬の定番曲「MAGIC」を歌った。

大橋はその後、ピアノからセミアコに楽器をチェンジして、観客の手拍子に合わせて軽快に「12時の針がおちたら」をパフォーマンス。さらに「狼と満月」でギターをマンドリンに持ち替えたりと、曲ごとに担当楽器を変えながらポップソングを紡いでいく。さらに今回のライブでは、9月からメナードのCMソングとして放送中の「Natural Woman」をライブ初披露。近年の大橋のライブでは恒例になっている“マイク1本コーナー”では、1本のスタンドマイクの前にバンドメンバーたち集まって、静かにしっとりと「Hallelujah」を歌い、それぞれが楽しそうな笑顔を浮かべて「面白きかな人生」をにぎやかに演奏した。

再びストリングス隊を加えた編成に戻ると、彼らはクリスマスを間近にした今の時期にピッタリな「The Christmas Song」を、ナット・キング・コールのバージョンでカバー。終盤戦に向けて「トリドリ」や「アネモネが鳴いた」でライブはドラマチックに盛り上がっていく。大橋はMCで「年末は一番好きな時期なんですけど、この時期は毎年アルバムを制作していて、浸る暇もなく終わってしまいます」とコメント。「今月30日くらいまで『大橋トリオが一生懸命がんばって曲作ってるんだな』って意識して、元気玉みたいなものを僕に分けてくれませんか」と観客に呼びかけ、2月にアルバムのリリースを予定していることを明かした。そして「The Day Will Come Again」が披露され、盛大な拍手に包まれながらライブ本編は終了した。

アンコールで大橋はまず、2月発売のアルバムを引っさげて4月から、今年のツアーと同じ7人編成で16会場を回るホールツアーを行うことを発表した。そしてアンコールの1曲目としてTikTokのCMソング「S・M・I・L・E・S」をライブ初披露。この曲を歌う前に大橋は「TikTokがどういうものなのか正直知らなかったので、研究のために使ってみたら、見事に面白くて、ダンスを3つくらい覚えました。ちょっと今はまだ始めたばかりでクオリティが低いし、靴があまり適していないので、ツアーでお見せします」と宣言した。バンドは続いて「Winterland」を盛大に演奏し、大盛り上がりの中でバンドメンバーたちは大橋を残して退場。最後に1人残った大橋は、お別れにピアノの弾き語りで「生まれた日」を来場者に届けた。

なお、この公演で演奏されたセットリストからカバー曲と最後の弾き語りを除き、オリジナル音源で構成したアルバム「ohashiTrio & THE PRETAPORTERS YEAR END PARTY LIVE 2018 SET LIST」が本日12月15日より配信限定でリリースされている。

※記事初出時、本文および公演情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。