くるり、ハンバート、原田珠々華がタワレコ新宿20周年を祝福

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11月3日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて、東京・タワーレコード新宿店のオープン20周年を記念したライブイベント「タワーレコード新宿店20周年LIVE ~FUTURE OF BASIC~」が開催された。

左からハンバート ハンバート、くるり、原田珠々華。

左からハンバート ハンバート、くるり、原田珠々華。

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本イベントでは結成20周年のハンバート ハンバート、デビュー20周年のくるりという、奇しくもタワーレコード新宿店と同じく20周年という節目を迎えた2組の共演が実現。オープニングアクトには数多くのアイドルをプッシュしてきたタワーレコード新宿店とゆかりのある元アイドルネッサンスの原田珠々華が出演し、メモリアルな一夜に華を添えた。原田は山本幹宗(G)、三好春奈(B)、望月明香(Violin)、戸高亮太(Dr)、野崎泰弘(Key)という面々を従え、初のバンドセットでのライブに挑戦。弾き語りで歌い出す「あなたへ」を皮切りに、「Hero」「Fifteen」とオリジナル曲を計3曲披露し、緊張した様子を見せながらもフレッシュな歌声を届けて満員の観客から温かい拍手を受けた。

ハンバート ハンバート

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初めてZepp DiverCity TOKYOの舞台に立つと言うハンバート ハンバートは、インフルエンザの予防接種を受けた話など、季節感のあるトークでフロアを温めてから、ボブ・ディラン「Blowin' in the wind」のカバーでライブをスタート。1本のマイクとアコースティックギターの音色のみのシンプルなステージで心地よいハーモニーを響かせる。毎年恒例の長野でのライブの思い出を話したあと、2人はくるりのトリビュートアルバム「くるり鶏びゅ~と」に参加した際にカバーした「虹」を歌い、そのままくるり「言葉はさんかく こころは四角」のカバーにつなぐとフロアから大歓声が沸き起こった。

ハンバート ハンバート

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タワーレコード新宿店で映画「プール」のサウンドトラックの発売記念イベントを行ったときのエピソードを明かしたハンバート ハンバートは、タワーレコード新宿店の店長からのリクエストを受けて忌野清志郎と坂本龍一とのコラボ曲「い・け・な・いルージュマジック」のカバーを披露。「がんばれ兄ちゃん」「長いこと待っていたんだ」では佐藤良成がギターを軽快にかき鳴らし、佐野遊穂が伸びやかに歌い上げる。続く「国語」では佐野遊穂がブルースハープを全力で吹き鳴らし、最後には佐藤と背を合わせてクールにポーズを決めた。佐野がのんびりと歌い始めた「おいらの船」ではNirvana「Smells Like Teen Spirit」のフレーズを曲中に挟み、そこからシームレスに「おいらの船」の演奏に戻るというトリッキーなパフォーマンスで観客を沸かせる。ラストは佐藤がバイオリンを演奏する「ホンマツテントウ虫」で締めくくられた。

くるり

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くるりは松本大樹(G)、朝倉真司(Dr)、原田のバックバンドも務めた山本、野崎の計4名のサポートメンバーを従え、岸田繁(Vo, G)の力強いギターストロークを合図に「太陽のブルース」で演奏を開始。イントロのコードが鳴らされてすぐに歓声が上がった「東京」では、盤石なバンドアンサンブルにファンファン(Trumpet, Key, Vo)がトランペットの音色で深みを与え、より鮮やかに楽曲の世界観が描き出された。その後、くるりは岸田とファンファンの2人で歌う「琥珀色の街、上海蟹の朝」、タイトな演奏の中でグルーヴが渦巻く「falling」を熱演。心地よいビートに観客は体を思い思いに揺らした。

岸田繁(Vo, G / くるり)

岸田繁(Vo, G / くるり)[拡大]

4曲を歌い終えた岸田はこのライブの裏で、自身が応援する広島東洋カープが福岡ソフトバンクホークスと日本シリーズの決勝戦を行っているためそわそわした様子。そんな岸田の姿にフロアから笑いが起こる中、くるりは怒涛の展開で魅せるトリッキーなナンバー「Liberty&Gravity」を届けた。サポートメンバーがステージを去ると、くるりは3人だけで「ブレーメン」を披露。佐藤征史(B, Vo)が鳴らす歌うようなベースライン、岸田の哀愁を帯びた歌声とギターのフレーズ、ファンファンが吹くファンファーレのようなトランペットの音色を絡ませ、繊細なアンサンブルでフロアを魅了した。再びバンドメンバーが合流し、くるりは最新作「ソングライン」の表題曲を披露。“東京オリンピックの公式テーマソング”として勝手に書き下ろしたというインストナンバー「Tokyo OP」では6人それぞれがダイナミックなプレイを繰り広げ、観客を圧倒した。くるりは本編を「その線は水平線」でフィニッシュ。アンコールで2人はタワーレコード新宿店の20周年を祝福し、「ロックンロール」をパワフルに演奏してイベントを締めくくった。

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タワーレコード新宿店20周年LIVE ~FUTURE OF BASIC~ 2018年11月3日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

原田珠々華

01. あなたへ
02. Hero
03. Fifteen

ハンバート ハンバート

01. Blowin' in the wind
02. 結婚しようよ
03. 小さな恋のうた
04. 虹~言葉はさんかく こころは四角
05. おなじ話
06. い・け・な・いルージュマジック
07. ぼくのお日さま
08. 虎
09. がんばれ兄ちゃん
10. 長いこと待っていたんだ
11. 国語
12. おいらの船
13. ホンマツテントウ虫

くるり

01. 太陽のブルース
02. 東京
03. 琥珀色の街、上海蟹の朝
04. falling
05. Liberty&Gravity
06. ブレーメン
07. ソングライン
08. Tokyo OP
09. その線は水平線
<アンコール>
10. ロックンロール

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NO MUSIC, NO LIFE. @TOWER_NMNL

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