開演時間を少し回った頃、「元祖高木ブー伝説」が会場内に響きわたり、大槻ケンヂ(Vo)、橘高文彦(G)、本城聡章(G)、内田雄一郎(B)が颯爽とステージに登場。1曲目から「サンフランシスコ」で観客の心を鷲づかみにした彼らは、続く「少年、グリグリメガネを拾う」でさらに会場をヒートアップさせた。大槻は「今夜は筋肉少女帯デビュー30周年記念イヤー突入だぜ! どうかお祝いしてくださーい!」と言って観客を煽動。「日本印度化計画」でフロアを一体化させ、「小さな恋のメロディ」ではメインボーカルを務めた橘高がソウルフルな歌声を聴かせた。
ライブ中盤には、彼らは「イワンのばか」「戦え!何を!?人生を!!」といったアグレッシブな楽曲を連発。大槻は来場者に向けて「再結成を受け止めてくれたオーディエンスのおかげで、未来の筋少があります!」と感謝の言葉を贈った。「青ヒゲの兄弟の店」「サイコキラーズ・ラブ」「Guru最終形」といった楽曲をしっとりと歌ったのち、にぎやかな「これでいいのだ」でライブは終盤戦に突入。「パリ・恋の都」「踊るダメ人間」でオーディエンスを盛り上げたのち、「ディオネア・フューチャー」で妖しく華やかなサウンドを鳴らし、彼らはライブ本編を終えた。
アンコールで大槻は、再結成から約10年にわたりサポートを務めている長谷川浩二(Dr)と、筋少と同じくデビュー30年目を迎えた三柴理(Piano)に感謝を述べ、「めでたい席ではあるけれど、これをこの場でやってこそ筋少」と言って「ノゾミ・カナエ・タマエ」を歌唱。人の心の闇を表現したダークな歌を、オーディエンスは息をのんで聴き入った。そんな空気を切り裂くように、内田が「モコモコボンボン」を熱唱。ラストは派手に「釈迦」が披露され、「30周年突入! 30周年突破! その後も未来永劫、来世でもお会いしましょう!」と叫んだ大槻に、万雷の拍手が注がれた。
なおこの日、2018年秋に筋少のメジャーデビュー30周年を記念したオリジナルアルバム「アウトサイダー・アート(仮)」が発売されることと、それに伴うツアー「メジャーデビュー30周年記念 オリジナルNew Album『アウトサイダー・アート(仮)』ツアー」を11月から12月にかけて東名阪4会場で開催することが告知された。さらに9月24日には、東京・渋谷ストリームホールの開業記念イベントとして同会場でライブを行うことも決定している。
「筋肉少女帯デビュー30周年記念日スーパースペシャル・突入!」2018年6月21日(木) Zepp DiverCity TOKYO セットリスト
01. サンフランシスコ
02. 少年、グリグリメガネを拾う
03. 日本印度化計画
04. 小さな恋のメロディ(橘高歌唱)
05. パノラマ島失敗談
06. イワンのばか
07. 機械
08. 戦え!何を!?人生を!
09. 青ヒゲの兄弟の店
10. サイコキラーズ・ラブ
11. Guru最終形
12. これでいいのだ
13. パリ・恋の都
14. 踊るダメ人間
15. ディオネア・フューチャー
<アンコール>
16. ノゾミ・カナエ・タマエ
17. モコモコボンボン(内田歌唱)
18. 釈迦
渋谷ストリーム開業記念イベント
2018年9月24日(月・振休)東京都 渋谷ストリームホール
メジャーデビュー30周年記念 オリジナルNew Album「アウトサイダー・アート(仮)」ツアー
2018年11月10日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2018年11月18日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2018年11月23日(金・祝)東京都 渋谷ストリームホール
2018年12月9日(日)東京都 マイナビBLITZ赤坂
リンク
- 筋肉少女帯 大情報局!
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【ライブレポート】「来世でもお会いしましょう!」筋肉少女帯がデビュー30周年記念アルバム発売を告知(写真11枚) - 音楽ナタリー https://t.co/d4AqC0cv51