2013年には℃-uteがライブを行ったLa Cigale。会場には約800人のファンが集まり、開演前からホールは熱気で包まれていた。オープニングアクトはフランスの“ダンスボーカルカバーユニット”のAmaitsukiが務め、モーニング娘。「Oh my wish!」、こぶしファクトリー「桜ナイトフィーバー」をカバーして観客を大いに盛り上げた。
大歓声に迎えられて登場したアンジュルムは、最新シングルの表題曲の1つ「泣けないぜ…共感詐欺」でライブをスタートさせる。ペンライトの光で埋め尽くされた場内にはファンによるコールが響きわたった。続けて「マナーモード」「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」「臥薪嘗胆」を歌った10人は、衣装チェンジを経て自己紹介。それぞれパリ公演を実現できた喜びをフランス語を交えて観客に伝えた。6月4日に21歳の誕生日を迎えた中西香菜を祝ってケーキが運ばれるサプライズ演出も行われ、メンバーと観客は「ハッピーバースデートゥーユー」を合唱。中西は「予想してなかった」と涙ぐんで感動した様子を見せた。
その後、アンジュルムはリーダーの和田彩花のモノローグで始まる「恋ならとっくに始まってる」を5曲目に歌唱。さらに「七転び八起き」「出すぎた杭は打たれない」といったハードなナンバーに乗せて気迫のこもったステージングを見せ、キュートなナンバー「魔女っ子メグちゃん」では笠原桃奈を中心にした元気あふれるパフォーマンスを展開した。中盤のMCではメンバーがパリを訪れてからのエピソードを披露。室田瑞希が「フランス語をいろいろ覚えました」、佐々木莉佳子が「とても香りのいい固形石鹸をゲットした」とだとだとしいフランス語で一生懸命話すたびに、客席からは歓声が上がった。MC後、10人は「次々続々」「愛さえあればなんにもいらない」「乙女の逆襲」といったナンバーを届けて観客をヒートアップさせていく。コール&レスポンスを経て、竹内朱莉の「声出していくよ!」という煽りから「ドンデンガエシ」を熱演した彼女たちは、「大器晩成」でライブ本編を締めくくった。
本編終了後、2階席に中西の誕生日を祝う垂れ幕が下がり、観客は友人との絆を歌う楽曲「友よ」の一節「Yes,Yes,We are friends!Yes,Yes,We are friends forever!」を連呼。体調不良を訴えた佐々木と上國料萌衣を欠いた状態でありつつも、日本でのライブとは異なるアンコールに応えて再びステージに登場したアンジュルムは「Uraha=Lover」を熱唱し、ファンに感謝の気持ちを伝えて初の海外公演を終えた。
公演後、和田は「パリ公演、海外のファンの皆さまの熱気とエネルギーに驚きました。日本語で歌を歌ってくれたり、かけ声まで完璧に! 長い間、海外のファンの皆さまに会いに行くことができなかったのですが、それまで私たちのことをたくさん愛してくださっていたのが伝わりました。本当にうれしかったです。そして、ありがとうございますという気持ちでいっぱいです。Merci beaucoup 」とライブの感想を語った。なおアンジュルムは6月29日より韓国、香港、台湾を回るアジアツアーを行う。
アンジュルム アジアツアー
2018年6月29日(金)韓国 Rolling Hall
2018年6月30日(土)香港 Music Zone @ E-Max
2018年7月1日(日)台湾 Ximentin Westar
リンク
- アンジュルム|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
NEMO @mtokj307
【ライブレポート】アンジュルム、初海外公演をパリで開催!中西香菜のバースデーサプライズも - 音楽ナタリー https://t.co/xLOGa26D2P