きゃりー待望の対バン実現した「KPP CAMP」で4年ぶりアルバムリリースを発表

きゃりーぱみゅぱみゅの主催企画「KPP CAMP～もんだいガールとネガティブボーイとNEOたち～」が昨日6月3日に東京・日比谷野外大音楽堂で開催された。

きゃりーにとって初の対バンイベントとなったこの公演には平井堅、CHAIが出演。どちらもきゃりーの熱望で出演が実現した。トップバッターを務めたCHAIは、グルーヴ感あふれる「Sound & Stomach」でライブをスタート。5月に発売された最新作「わがまマニア」の収録曲「アイム・ミー」では、キャッチーなメロディで観客を乗せていった。MCに入るとマナ（Vo, Key）が英語で自己紹介し、その隣でメンバーが同時通訳するという独特なスタイルでオーディエンスを魅了。ファンキーな「N.E.O.」、メンバー全員がサングラスをかけての「ぎゃらんぶー」、ドリームポップ調のサウンドが特徴的な「フューチャー」など、楽しいCHAIワールド全開でライブを進行していった。ユナ（Dr, Cho）が「きゃりーちゃんの主催イベントに出れてうれしい！ 誘ってくれてありがとー！」とにこやかに語ったあと、CHAIは「sayonara complex」を披露し出番を終えた。

続いての平井堅は、大きなドット柄のロングガウンに身を包んで登場。アコースティックギターの演奏をバックに「ノンフィクション」で伸びやかな美声を披露した。MCで彼はデビュー23年にして初の野音ライブであることを明かし、「KPP CAMP」のオファーが来た際のエピソードを語る。彼が「最初にきゃりーちゃんとCHAIと平井堅というラインナップを聞いて、なんで？と思いました（笑）。メールで『なんでオレなの？』って聞いたら、『平井さんキュートですもん』って返事が返ってきました。今日は、CHAIがNEOかわいい、きゃりーちゃんが原宿かわいいということで、僕はきしょかわいいでいきたいと思います」と語ると、観客は大きな拍手を送った。平井は美しいメロディの「トドカナイカラ」、切ない思いが詰まった「知らないんでしょ？」と、楽曲ごとにさまざまな世界観を描いていく。「僕の中で一番かわいい曲」だという「君の好きなとこ」を経て、最後は動物の着ぐるみダンサーと共に「POP STAR」を披露してアクトを締めくくった。

トリを務めるきゃりーぱみゅぱみゅは、きゃりーダンサーズを迎えての「インベーダーインベーダー」で観客のテンションを急上昇させた。続く「み」では太鼓のリズムでエキゾチックなお祭り感を演出。MCに入るときゃりーは「楽しい!!」と声を上げつつ、「ずっと舞台袖で観てたんですけど、CHAIはセンスがすごいし、平井さんはもうとにかく歌がヤバかったです！ 負けないように、マジで本気でやります！」と対バン企画ならではの気合いを見せた。その後きゃりーは「にんじゃりばんばん」「もんだいガール」といったヒット曲を届け、会場をますますヒートアップさせた。4月に配信シングルとしてリリースされた「きみのみかた」では、キャッチーなサウンドとダンスで場内は一体感に包まれる。さらに彼女はパワフルなロックチューン「ファッションモンスター」をドロップし、大盛り上がりの中ライブ本編を終えた。

鳴り止まないアンコールに応えてステージに戻ったきゃりーは「ずっとやりたかった野外での対バンライブが実現できてほんとにうれしいです。超楽しかったです」と感想を述べた。続けて彼女は「ここで重大発表があります！」と、約4年ぶりとなる新作オリジナルアルバム（タイトル未定）のリリースと、全国19カ所を巡るホールツアーの開催決定を発表。「アルバムとツアーの準備も、もう着々と進めてます。今年はライブいっぱいの年になりそうです！」と語ると、会場は大歓声に包まれた。そしてラストチューンとして届けられたのは「原宿いやほい」。「ワンツーいやほい！」と観客と共に大合唱し、イベントはフィニッシュとなった。

なおきゃりーのオフィシャルファンクラブ「KPP CLUB」では6月7日23:59まで、オフィシャルサイトでは10日23:59まで全国ツアーのチケット先行予約を受け付けている。