彼らが日本武道館で単独公演を行うのは、2014年4月以来約4年ぶりのこと。オープニング映像で会場を爆笑の渦に包み込んだあと、小川幸慈(G)、長谷川カオナシ(B)、小泉拓(Dr)に続いて尾崎世界観(Vo, G)が登場すると大歓声が沸き上がった。ライブは1stミニアルバム「ねがいり」の表題曲でスタート。続く2曲目にはユニバーサル・シグマへのレーベル移籍第1弾シングルとして発表された「寝癖」が届けられた。
バンドが「おやすみ泣き声、さよなら歌姫」「オレンジ」「左耳」「ABCDC」など初期の代表曲を立て続けに演奏すると、会場の熱気が急上昇。NHK「みんなのうた」2~3月オンエア曲として書き下ろされた「おばけでいいからはやくきて」は前半のハイライトを飾った。中盤で披露された「大丈夫」「明日はどっちだ」では尾崎の母の出身地で、彼のルーツの1つである高知の風景が後方のスクリーンに映し出された。
「イノチミジカシコイセヨオトメ」以降は、「ヒット曲を連発してとどめを刺します」という尾崎の言葉通り「ラブホテル」「憂、燦々」「社会の窓」といったキラーチューンが続く。「HE IS MINE」では1万人を超える観客による「SEXしよう」という声が会場に響いた。映画「帝一の國」の主題歌「イト」を経て本編は、尾崎がFM802春のキャンペーン「FM802 X TSUTAYA ACCESS!」のキャンペーンソングとして書き下ろした「栞」で締めくくられ、桜吹雪が舞う中幕引きとなった。
アンコールはライブでほとんど演奏したことのないショートソング「なぎら」でスタート。その後、クリープハイプが9月に2年ぶりのアルバム(タイトル未定)をリリースすること、10月より全国22カ所のライブハウスツアーを開催することが発表された。「二十九、三十」を熱演し、クリープハイプはアンコールを終了させた。
鳴り止まない歓声に応えて行われたダブルアンコールでバンドは「愛の標識」を披露。手を組んで挨拶し、この日の公演の幕を閉じた。
クリープハイプ「クリープハイプのすべて」2018年5月11日 日本武道館 セットリスト
01. ねがいり
02. 寝癖
03. おやすみ泣き声、さよなら歌姫
04. オレンジ
05. エロ
06. 左耳
07. ABCDC
08. 火まつり
09. 鬼
10. おばけでいいからはやくきて
11. ウワノソラ
12. さっきはごめんね、ありがとう
13. ボーイズENDガールズ
14. 大丈夫
15. 明日はどっちだ
16. イノチミジカシコイセヨオトメ
17. 手と手
18. ラブホテル
19. かえるの唄
20. 憂、燦々
21. HE IS MINE
22. 社会の窓
23. イト
24. 栞
<アンコール>
25. なぎら
26. 二十九、三十
<ダブルアンコール>
27. 愛の標識
リンク
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下川猛 | Takeshi Shimokawa| @shimogon
【ライブレポート】クリープハイプ、桜吹雪舞う日本武道館で新旧名曲27曲披露(写真5枚) - 音楽ナタリー https://t.co/i7GvIZ2lLZ