マカロニえんぴつ、満員の渋谷クアトロで新たなスタート切る

1

468

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 40 290
  • 138 シェア

マカロニえんぴつが4月19日に東京・渋谷CLUB QUATTROで全国ツアー「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」の最終公演にあたるワンマンライブを開催した。

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:中山優司)

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:中山優司)

大きなサイズで見る(全10件)

彼らは昨年12月に発売した初のフルアルバム「CHOSYOKU」を携えて、今回のツアーを実施した。およそ1年前、3rdミニアルバム「s.i.n」のリリースツアーファイナルとしても行われた渋谷CLUB QUATTROワンマン。今回は前回を上回る来場者数を記録し、チケットはソールドアウトとなった。

はっとり(Vo, G)(撮影:中山優司)

はっとり(Vo, G)(撮影:中山優司)[拡大]

真っ赤なライトに照らされ、サポートドラマーの久保田潤と共に登場したマカロニえんぴつは「鳴らせ」「サウンドオブサイレン」「哀しみロック」とリリースが古い順に楽曲を届けて客席の熱気を引き上げていく。さらに最新アルバム収録の「MAR-Z」と続け、緩急のあるアンサンブルでオーディエンスを惹き付けた。「待ってた? 俺たちもこの日を死ぬほど待ってたし、できれば来なきゃいいなとも思ってた」と語ったはっとり(Vo, G)は、「1年前に見た景色と全然違う。なぜなら……今日ソールドアウトしてます! ホントにありがとうございます」と喜んだ。

左から長谷川大喜(Key, Cho)、はっとり(Vo, G)。(撮影:中山優司)

左から長谷川大喜(Key, Cho)、はっとり(Vo, G)。(撮影:中山優司)[拡大]

サマーチューン「夏恋センセイション」や遊び心あふれるポップソング「メイビーネイビー」のあとは、長谷川大喜(Key, Cho)が繊細かつテクニカルなピアノプレイで「girl my friend」へとつなげ、はっとりは語りかけるようにエモーショナルな歌声を乗せた。アルバムの制作中「音楽をやることってすごく楽しいことだよね」とメンバーと再確認したという彼の「昔作った曲で、そういう曲がありました。一周回って新曲です」という紹介から、4人は「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」をプレイ。“新曲”とは言いつつも、曲の最後にははっとりの呼びかけによって客席に手拍子とシンガロングが広がる。さらに音楽への愛を歌った「MUSIC」を披露すると、「朝メシ」「抜くのはダメ!」という大きなコールが会場に沸き起こった。

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:中山優司)

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:中山優司)[拡大]

ライブ後半でははっとりのみがステージに立ち、アコースティックギターの弾き語りで「恋の中」「夕色」を情感たっぷりに披露。「夜と朝のあいだ」の曲中には高野賢也(B, Cho)、田辺由明(G, Cho)、長谷川、久保田が再登場しグルーヴィなバンド演奏へと変化させて観客を魅了する。はっとりは「メンバーが抜けたり、いろいろなことがあって。正直今まで感謝とか、わかってるつもりで全然わかってないんだなって思い知った」と明かし「あなたたちがいないと始まらないから、待っててくれてありがとうございます。メンバー全員の気持ちです」とファンに思いを伝えた。そして「この歌が、少なくともここにいるあなたたちには届いたんだなあと思うとすごくすごくうれしいです。大事な歌を」という言葉から、アルバムのリード曲「ミスター・ブルースカイ」へ。高野のメロディアスなベースラインやユーモアのある長谷川のピアノフレーズが印象的な、心地よいアンサンブルが会場いっぱいに広がった。

左から長谷川大喜(Key, Cho)、はっとり(Vo, G)。(撮影:中山優司)

左から長谷川大喜(Key, Cho)、はっとり(Vo, G)。(撮影:中山優司)[拡大]

田辺の鋭いギターサウンドが光る「ワンドリンク別」では、はっとりの「去年の2倍と言わず、20倍の声を聞きたい」という煽りによってフロアに大きな「ワンドリンク別!」の声が響き渡る。ケルティックな「ハートロッカー」でさらに観客のテンションを上昇させたあと、バンドはラストナンバー「幸せやそれに似たもの」を熱演。大きな拍手に包まれる中、はっとりは「ありがとう!」と何度も感謝の言葉を口にし、両手で投げキッスをしてステージを降りた。

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:中山優司)

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:中山優司)[拡大]

アンコールではっとりはツアーの終幕を惜しみつつも「ここからまた新しいマカロニえんぴつが始まると思ってます」と、新たなツアーの開催を発表。「これからもやろうやろう! 一緒にでかくなろう」とオーディエンスに呼びかけた。そして最後に壮大なアンサンブルでアルバムのエンディングナンバー「春の嵐」が届けられ、会場にはメンバーとファンのシンガロングが広がった。

新たなツアーは「マカロニえんぴつのマカロックおかわりツアー~しめのデザート篇~」と題され、8月に東名阪で行われる。バンドのオフィシャルサイトでは4月30日までチケットの先行予約を受付中。

この記事の画像(全10件)

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.5 ~朝食抜いたら超SHOCK篇~」2018年4月19日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. 鳴らせ
02. サウンドオブサイレン
03. 哀しみロック
04. MAR-Z
05. 夏恋センセイション
06. イランイラン
07. メイビーネイビー
08. girl my friend
09. two much pain
10. サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
11. MUSIC
12. クールな女
13. 言い訳ばかりの男
14. keep me keep me
15. 恋の中
16. 夕色
17. 夜と朝のあいだ
18. ミスター・ブルースカイ
19. 眺めがいいね
20. 洗濯機と君とラヂオ
21. ワンドリンク別
22. ハートロッカー
23. 幸せやそれに似たもの
<アンコール>
24. 春の嵐

マカロニえんぴつのマカロックおかわりツアー~しめのデザート篇~

2018年8月23日(木)愛知県 CLUB UPSET
<出演者>
マカロニえんぴつ / and more

2018年8月24日(金)大阪府 Shangri-La
<出演者>
マカロニえんぴつ / and more

2018年8月31日(金)東京都 shibuya eggman
<出演者>
マカロニえんぴつ / and more

全文を表示

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】マカロニえんぴつ、満員の渋谷クアトロで新たなスタート切る https://t.co/6DJgBzlkQN https://t.co/AkdDvfAEri

コメントを読む(1件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 マカロニえんぴつ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。