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ドラマーYOSHIKI復活!X JAPAN、お台場で迎えた再結成10周年ライブ

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X JAPANが4月10、11日に東京・Zepp DiverCity Tokyoで復活10周年記念ワンマンライブ「X JAPAN LIVE 2018 アメリカフェス出演直前 PREMIUM GIGS ~YOSHIKI復活の夜~」を開催。本記事では11日公演の模様をレポートする。

昨年5月に人工椎間板置換手術を受けたYOSHIKI(Dr, Piano)にとって、手術後以来初めてのフルステージとなった今回の公演。予定開演時間を1時間ほど過ぎた頃にオープニングSE「Miracle」が流れ、まずYOSHIKIが登場してドラムチェアの上に立つと、場内には悲鳴にも近い歓声が沸き起こった。続いてPATA(G)、HEATH(B)、SUGIZO(G, Violin)が定位置に着き、彼らは1曲目に「JADE」を演奏。「Rusty Nail」ではレーザーが飛び交い、サビで大合唱が沸き起こると、YOSHIKIはドラムを叩きながらフロアを見渡しながら笑顔を見せていた。

ピアノの前に座ったYOSHIKIは、インプロビゼーションで鍵盤に指を走らせてから、Toshl(Vo)と2人で「Kiss the Sky」を披露。約10年前にX JAPANの復活を飾ったナンバー「I.V.」では、Limp Bizkitのウェス・ボーランドがゲストギタリストとして参加し、トリプルギター編成で重厚なバンドサウンドを響かせた。ソロコーナーではPATAがブルージィな演奏に加えて、「Stab Me In The Back」「Celebration」のリフをプレイ。Toshl、PATA、HEATHの3人編成でHIDE(G)作曲のインダストリアルナンバー「DRAIN」をパフォーマンスした際には、Toshlが「お前たち今日はわかってんだろうな! 暴れん坊将軍でいけよオイ!」と煽り、フロアの熱気を引き上げた。続いてSUGIZOがバイオリンを持ってステージに立ち、弓を額に当てて祈るような仕草をしてから、HIDEの作詞作曲ナンバー「Love Replica」のフレーズなどを奏でた。メンバー5人が定位置に再び着いてから5人はSUGIZO作曲による「Beneath the Skin」を演奏。Toshlは絶唱しながらしゃがみ込み、そこに覆いかぶさるようにSUGIZOがギターを弾きながら近付くという白熱したステージが展開された。

赤いガウンを羽織ったYOSHIKIがマイクを持って観客に目を向け「みんな元気? 大丈夫? 前の人を押さないようにね」と優しく語りかけ、「ホントさ、この距離感でやるのはひさびさだよね。みんなの顔が見えるよ」と笑顔を見せる。続いてアメリカ・カリフォルニア州インディオで行われる野外ロックフェスティバル「Coachella 2018」の4月14日、21日公演に出演することについて触れ、2010年の「LOLLAPALOOZA 2010」以来のアメリカでの野外ロックフェスへの出演であることを英語で伝え、観客から「You can do it!」とエールを送られると、「I can do it」と自信をにじませた。また人工椎間板置換手術を受けた昨年5月を振り返り、「ステージに戻って来れるとは夢にも思わなくて、ドラマーとしての人生は終わったのかなって。そのときの話ね。歩けて、普通の生活ができれば悔いはないのかなって。でも考える度に悔いだらけな気がしてまだまだやらないと……」と声を震わせ、「まだまだここじゃ終われないんだって思った。まだ首の骨はくっついてないんだけど、みんなには本当に感謝しています」と伝えて大歓声を浴びた。

さらに「まあ今日はいろんな発表があるんだけど、アルバムじゃないから安心して」とファンを笑わせたYOSHIKI。ニューアルバムについては「99.7%終わってるから!」と言及した。続けて「Coachella」出演について「HIDEとTAIJI(B)も一緒に行きます。そしてSUGIZOも行きます! さっき決まったんだよ、リハーサルやっている最中に。だから今日は遅れたんだよ! みんなあとでSUGIZOに何か投げてもいいかも。でも大切な体だからスポンジとかにして。あ、スポンジだと届かないか」などと冗談を飛ばしつつ、ビザ取得が難航していたSUGIZOが無事に渡米できるようになったことを明かした。「ウェスとリチャード(・フォータス / Guns N' Roses)が僕らのステージを支えてくれます。あとMUCCのミヤ(G)がリハーサルにもずっと来てくれていて今回ビザも取って。せっかくだからステージに立ってもらうかな」とミヤの「Coachella」出演についても示唆していた。なお「Coachella」のステージではHIDEとTAIJIのホログラム映像が使用される予定とのことだ。

長めのMCを経て、YOSHIKIは「何度も何度も倒れて来たけど、X JAPANは七転び八起きどころじゃない。“100転び101起き”くらい。でもお前らのこと支えるからな! そんな愛しいみんなへ、この曲を」と、「Forever Love」をファンに捧げた。「ART OF LIFE」のピアノ演奏を経て、YOSHIKIが再びドラムセットと向き合い、人気曲「紅」へ。この曲ではミヤがゲストギタリストとして参加し、大盛り上がりの中、ライブ本編が終了した。

アンコールでは、「PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)」がSEで流される中、HIDEとTAIJIの名前を含むメンバーの名前がコールされた。X JAPANが再びステージに立ち、バラード「ENDLESS RAIN」を披露。スクリーンにはHIDEとTAIJIを偲ぶ映像が流された。「BORN TO BE FREE」ではリチャードがゲスト参加し、アグレッシブなステージを展開。ヒートアップする観客に向けてToshlが「最後だ! 気合い入れていけー!」と叫んでから、YOSHIKIがカウントを取り、代表曲「X」を投下した。

「X」ではウェス、ミヤ、リチャードのゲスト3名を含む大所帯でセッションが繰り広げられる中、Toshlが「YOSHIKIが帰って来たぜ!」と改めて“ドラマーYOSHIKI”のカムバックを宣言。楽曲の途中でToshlからマイクを渡されたYOSHIKIはステージ前方で「We are X」のコール&レスポンスを煽りながら、「お前らそんなもんか! 腹から声出せオラ!」と叫び、客席へダイブ。興奮する観客にもみくちゃにされながらステージへと戻り、ピアノのうえで叫び、銅鑼を力強く叩くなど破天荒なパフォーマンスを見せた。そしてスクリーンに「飛べ飛べ飛べ飛べ! 屋根をぶち破っちまえ!」と叫ぶHIDEの姿が映し出されると、場内の興奮はピークに達し、場内一体となっての“Xジャンプ”にフロアが揺れた。熱狂のまま迎えたラストではToshlが「胸張れ! 胸張れ! お前ら最高だ!」とファンの気持ちを鼓舞し、全演目を終えた。そして最後にYOSHIKIは「みんな応援してくれてありがとう! We love you!」とファンにメッセージを送り、深々とお辞儀をしてステージを去っていった。

「X JAPAN LIVE 2018 アメリカフェス出演直前 PREMIUM GIGS ~YOSHIKI復活の夜~」2018年4月11日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. Miracle(INTRO)
02. JADE
03. Rusty Nail
04. Kiss the Sky
05. I.V.
06. GUITAR SOLO(ウェス・ボーランド→PATA)
07. DRAIN
08. VIOLIN SOLO
09. Beneath the Skin
10. Forever Love(PIANO & VOCAL)
11. PIANO SOLO
12. ART OF LIFE(PIANO ONLY)
13. 紅
<アンコール>
14. PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)
15. ENDLESS RAIN
16. BORN TO BE FREE
17. X
18. Tears(OUTRO)

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