今回のツーマンは3月27日に大阪・Shangri-La、翌28日に東京・渋谷CLUB QUATTROの2会場で行われ、両公演ともチケットはソールドアウトとなった。本記事では東京公演の模様をレポートする。
1番手を務めたDYGLは、スケール感あふれる「I'm Waiting For You」でオーディエンスを歓迎。大入りとなったフロアを温かく包み込んだ。「Take It Away」「Let It Sway」といった勢いあふれるナンバーが続くと、フロア前方は早くもモッシュする人たちでいっぱいに。ソリッドなギターサウンドが響き渡る「Slizzard」ではNobuki Akiyama(Vo, G)が倒れながら演奏したりと、メンバーのパフォーマンスも徐々に熱を帯びていった。
穏やかで美しいメロディラインが特徴的な「Thousand Miles」の演奏が終わると、Akiyamaは「2013年ごろCaptured Tracks(Beach Fossilsが所属していたレーベル)周辺のアーティストがすごく盛り上がっていて、僕らも影響を受けたんです」と振り返りつつ、「先輩なのに昔の自分たちを観ているような……不思議な気持ちで拝見しました」と大阪公演で観たBeach Fossilsのライブの感想を語った。そして彼らは力強いリズムセクションに合わせ、全員でアグレッシブなステージパフォーマンスを展開した「Don't Know Where It Is」で出番を終えた。
続いて登場したBeach Fossilsは、さわやかなサウンドで疾走感を演出する「Generational Synthetic」でライブをスタートさせた。「Shallow」披露後にはジェイムズ・ダスティン・ペイサー(Vo, G)が「Yeah, Baby!」と呼びかけるなど、オーディエンスとの交流を楽しんだ。彼らはこの日、メロディアスなハーモニーが生み出された「Down the Line」、ノスタルジーな雰囲気漂う「Adversity」など、新旧織り交ぜたセットリストでライブを展開。穏やかな冒頭から徐々に緊張感あふれるセッションが繰り広げられた「Be Nothing」のあとには、メンバー全員で「カンパーイ!」と音頭をとったりと、リラックスした様子を見せるシーンもあった。
アンコールの「Clash The Truth」中盤では、ダスティンがおもむろにギターを置き、ゆっくりとステージ前方へと移動。すると客席に向かってダイブし、そのままフロア内で歌唱するパフォーマンスを行った。興奮したオーディエンスが歓声を上げる中、さらにBeach FossilsはDYGLのメンバーや観客数名をステージに呼び込み、Oasisの「Wonderwall」をカバー。会場はピースフルなムードに包み込まれ、今回のツーマンは大盛況のうちに幕を閉じた。
DYGL×Beach Fossils
2018年3月28日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
DYGL
01. I'm Waiting For You
02. Take It Away
03. Let It Sway
04. Crazy
05. Hard to Love
06. Slizzard
07. Boys On TV
08. Bad Kicks
09. 新曲
10. Thousand Miles
11. I've Got to Say It's True
12. Let It Out
13. Waste Of Time
14. Come Together
15. Don't Know Where It Is
Beach Fossils
01. Generational Synthetic
02. Shallow
03. Youth
04. This Year
05. Down the Line
06. Adversity
07. What a Pleasure
08. Saint Ivy
09. Vacation
10. Be Nothing
11. Calyer
12. Crashed Out
13. Sleep Apnea
14. Careless
15. Daydream
<アンコール>
16. Sugar
17. Clash The Truth
18. That's All For Now
19. Wonderwall
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】DYGLとBeach Fossils、夢の競演果たしたツーマン https://t.co/wTQj72aEFZ https://t.co/keVxUIQ442