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エビ中、カホリコの個性を凝縮「自習」ライブ

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私立恵比寿中学「自習」Vol.6の様子。

私立恵比寿中学「自習」Vol.6の様子。

私立恵比寿中学メンバーによるセルフプロデュース公演シリーズ「自習」の第6弾と第7弾が、3月31日に神奈川・カルッツかわさきで開催された。

「自習」はエビ中メンバーが“校長”(マネージャー)や“国語の先生”(ステージ演出)らの手を離れ、セットリストや衣装などを自由に考える特別公演。今回はVol.6を小林歌穂が、Vol.7を中山莉子がプロデュースし、それぞれの個性あふれるステージを展開した。

Vol.6のプロデューサー小林は開演直前の影ナレーションも自ら担当し、要所要所で噛み倒しながら注意事項をなんとか読み上げる。そして「短い時間ではありますが、皆さんと素敵な時間を楽しみたいと思います。そのために……まずは皆さん、魔法にかかれー!」と叫ぶと、ライブは「ちちんぷい」からスタート。さらに「ラブリースマイリーベイビー」「HOT UP!!!」とアップテンポな楽曲を続けて冒頭からハイテンションに盛り上げた。

小林プロデューサーの目論見は、ここからのセットリストで自分なりの物語を作るというもの。「買い物しようと町田へ」「ポップコーントーン」「誘惑したいや」「面皰」の4曲が披露されると、ステージ上では唐突に小林脚本の寸劇「少女のできごと」が上演された。中山演じる少女は買い物しようと訪れた町田で、柏木ひなた演じるポップコーン屋の誘惑を受けて食べすぎた結果、ニキビができてしまう。「未確認中学生X」「禁断のカルマ」「チュパカブラ」の3曲を題材にした寸劇「私は一体…?」は、星名美怜が演じる人間の少女に恋をしたヴァンパイヤ役の真山りかに、安本彩花演じるラジオDJのような軽薄な神様が「あなたはヴァンパイヤではなく、チュパカブラですね」と回答するシュールな内容で、場内にはどよめきが。小林はこのブロックの「チュパカブラ」を軸に、今回のセットリストを組んだという。

ライブ本編のラストは、メンバーがダンスバトルでしのぎを削る「サドンデス」。この曲では間奏のダンスバトルでメンバーが1人ずつ脱落し、勝ち残るメンバーによって毎回異なるクライマックスが用意されるが、小林プロデュースの「サドンデス」は1人も脱落しない異例の展開に。作者である岡崎体育がこの日のために録り下ろした音声で“誰も負けないサドンデス”が繰り広げられた。またアンコールの「幸せの貼り紙はいつも背中に」はタイトル通り「幸せ」の貼り紙を背中に貼って歌われるなど、温厚な性格の小林らしいピースフルな演出が随所に見られた。「チュパカブラ」に乗せてメンバーが退場し、最後に残った小林が謎のボタンを押すと金テープが発射。無人のステージを華やかに飾る謎のエンディングで場内はドッと沸いた。

中山プロデュースのVol.7は、ハイテンションな“アゲ曲”ばかりで構成された3月4日のファンクラブ公演「エビハイ」に近い、メンバー曰く“リコハイ”なセットリストとなった。中山は昨年春のツアーを彷彿とさせる入場シーンでくす玉を持って勇ましくステージへ。くす玉の紐を真山が引くと、質素な紙吹雪と共に「自習スタート」の垂れ幕が下がり、失笑を予想していた中山の目論見とは裏腹にちらほらと歓声が上がった。中山本人を含むメンバーの髪型はすべて中山の希望を受けてセットされたもので、3月29日のソロ公演でひさびさの“前髪ぱっつん”姿となった柏木は5年ぶりの耳上ツインテールに。いつもより大人びたヘアスタイルの中山は「今日はツインテールさんがいたり、三つ編みさんがいたり、かわいいお人形みたいさんがいたりするので、目に焼き付けて帰ってください!」と観客に呼びかけた。

ライブは「YELL」「CHAN-CHARA-CHAN」「制服“報連相”ファンク」など冒頭から“リコハイ”な楽曲が並び、「ハイタテキ!」は中山の決めフレーズ「惚れたっ!」を6人全員で繰り返すスペシャルバージョンで披露された。また「サドンデス」は小林プロデュース回とも異なる特別仕様で、ダンスバトルの部分が倍速に。いつも以上に激しいバトルは真山と柏木が勝ち進み、2人はフラフラになりながら踊り続けた。中盤にはファンクラブ限定動画からメンバーの面白い行動や発言をピックアップしたクイズコーナーが挟まれ、メンバーは2組に分かれて対決。結果は真山、星名、小林による「マウンテンスターバヤシさんチーム」の圧勝で、負けた安本&柏木の「ヤスカシチーム」には「今日中に400字以上『自習』の感想を書いたブログを更新する」という罰ゲームが課された。

クイズコーナーのあとは、最新シングル「シンガロン・シンガソン」、1月の東京・日本武道館公演で初披露された新曲「響」、メジャーデビュー曲「仮契約のシンデレラ」の3曲で本編終了。アンコールでは「キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~」「MISSION SURVIVOR」の2曲が歌われたが、中山は退場しながら「あの、あと1曲」と自らダブルアンコールを要求し、即座にステージに戻るとさらにもう1曲「えびぞりダイアモンド!!」を届けた。中山は「皆さん、疲れてますか? 疲れていたらそれは大正解です。これが狙いなんです。皆さんが楽しんでいただけたらそれが一番うれしいです」と大満足の様子。1日2公演の「自習」はこれで閉幕となったが、6人はここでニューシングル「でかどんでん」の発売が決定したことを報告し、会場のエビ中ファミリー(エビ中ファンの呼称)を喜ばせた。

エビ中はこのあと4月21日より、計19公演の全国ツアー「私立恵比寿中学 SHAKARIKI SPRING TOUR 2018~New,Gakugeeeekai of Learning~(新・学芸会のすゝめ)」を行う。

※記事初出時、写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

私立恵比寿中学「自習」Vol.6(小林歌穂プロデュース)
2018年3月31日 カルッツかわさき セットリスト

01. ちちんぷい
02. ラブリースマイリーベイビー
03. HOT UP!!!
04. 買い物しようと町田へ
05. ポップコーントーン
06. 誘惑したいや
07. 面皰
08. 未確認中学生X
09. 禁断のカルマ
10. チュパカブラ
11. シンガロン・シンガソン
12. Lon de Don
13. サドンデス
<アンコール>
14. 幸せの貼り紙はいつも背中に
15. スーパーヒーロー

私立恵比寿中学「自習」Vol.7(中山莉子プロデュース)
2018年3月31日 カルッツかわさき セットリスト

01. YELL
02. HOT UP!!!
03. CHAN-CHARA-CHAN
04. 制服“報連相”ファンク
05. バタフライエフェクト
06. ハイタテキ!
07. サドンデス
08. シンガロン・シンガソン
09. 響
10. 仮契約のシンデレラ
<アンコール>
11. キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~
12. MISSION SURVIVOR
<ダブルアンコール>
13. えびぞりダイアモンド!!

私立恵比寿中学 SHAKARIKI SPRING TOUR 2018~New,Gakugeeeekai of Learning~(新・学芸会のすゝめ)

2018年4月21日(土)山梨県 コラニー文化ホール 大ホール
2018年4月22日(日)埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール
2018年4月28日(土)東京都 府中の森芸術劇場 どりーむホール
2018年4月29日(日)愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2018年5月3日(木・祝)大阪府 大阪国際会議場 メインホール
2018年5月4日(金・祝)大阪府 大阪国際会議場 メインホール
2018年5月6日(日)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2018年5月13日(日)静岡県 静岡市民文化会館 大ホール
2018年5月26日(土)新潟県 新潟県民会館 大ホール
2018年6月1日(金)岡山県 岡山市民会館
2018年6月2日(土)香川県 高松festhalle
2018年6月15日(金)千葉県 市川市文化会館 大ホール
2018年6月16日(土)茨城県 結城市民文化センター アクロス 大ホール
2018年6月23日(土)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2018年6月24日(日)福島県 白河文化交流館コミネス 大ホール
2018年6月30日(土)北海道 わくわくホリデーホール
2018年7月7日(土)福岡県 福岡市民会館 大ホール
2018年7月8日(日)熊本県 熊本B.9 V1
2018年7月22日(日)東京都 東京国際フォーラム ホールA

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