つんく♂、母校の近大新入生にエール「人に笑われるくらいでっかい目標を」

昨日4月1日に大阪・近畿大学にて、同大学の卒業生であるつんく♂（シャ乱Q）のプロデュースによる「平成30年度近畿大学入学式」が執り行われた。

つんく♂が同大学で入学式のプロデュースを務めるのは今年で5回目。約7200人の新入生が入学した本年度は「Free Your Imagination! ～想像力を解き放て！～」をテーマに行われた。開式前には同大学卒業生のせいやが所属するお笑いコンビ・霜降り明星が在学時のエピソードを交えた新入生に向けての小気味よいトークで会場を温め、式のオープニングには在校生と新入生の計25人からなるパフォーマンスグループ・KINDAI GIRLSが壇上へ。つんく♂書き下ろしのオリジナル曲「Free Your Imagination!」でキレのあるダンスと歌を披露し、入学式に華を添えた。また式の後半には、サプライズゲストとしてBeverlyが登壇し、つんく♂が作詞作曲を手がけた「Happy now」をつんく♂本人のギター伴奏に乗せてパワフルに熱唱した。

式の最後は恒例となったつんく♂による祝辞が映像で届けられた。つんく♂は新入生に向け、「先輩としてアドバイスする点は1つ。今すぐ将来の自分を計画することです。大学に入ったばかりかもしれませんが、ここで抜け駆けしないでいつするんだって僕は思います。僕が今になって残念に思っていることは、大学時代に音楽で日本一になりたいと思ってしまったこと。結果、ありがたいことに日本一の作品も作ることはできましたが、なぜあの頃に音楽で世界一になりたいと欲張った夢を抱かなかったのか。皆さん、今ならどんな目標を立ててもいいんです。人に笑われるくらいでっかい目標を立てましょうよ。今までに体験したこと、経験したことじゃない新しい何かにチャレンジしてください」と自身の経験を踏まえたアドバイスを送った。そして式はつんく♂のギター伴奏で在校生が歌う近畿大学校歌でエンディングへ。新入生は紙飛行機を一斉に飛ばし、華やかな入学式を締めくくった。

式終了後の囲み取材では、KINDAI GIRLSメンバーが「紅白に出たいです！」と目標が掲げ、つんく♂は「学生たちはプロのアイドルよりもアイデアを時間をかけて丁寧に作り込むことができるので、今の時代の感覚を生かしてSNS等を通じて世界に発表していけるような作品を作っていくことも可能だと思います。そのぶん厳しくなるので付いてこれるかな……。でも新入生だけで7200人いるので全員が買ってくれたらだいぶ売れるけどね（笑）」とコメント。またつんく♂は自身の今の目標を尋ねられると「今からでも世界に向けての作品作りとか、J-POPを高めていくために若者の育成の根本にかかわることができたらと思っています」と思いをつづった。

※記事初出時、本文および写真キャプションの一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。