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ハッピーバースデーhide!1996年ツアーメンバーも集結した祝福の生誕祭

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hideバンドセッションの様子。(c)HEADWAX ORGANIZATION CO.,LTD.(Photo by nonfix creative[HIROYUKI UENO / HITOMI KATADA])

hideバンドセッションの様子。(c)HEADWAX ORGANIZATION CO.,LTD.(Photo by nonfix creative[HIROYUKI UENO / HITOMI KATADA])

12月10日に神奈川・CLUB CITTA'でhideのバースデーライブイベント「hide Birthday Party 2017」が開催された。

「hide Birthday Party」は、1998年にhideが亡くなってから、例年彼の誕生日である12月13日の前後に行われている恒例生誕イベント。今回はhideを敬愛するアーティストが多数参加し、イベントの締めくくりには1996年に行われたhideソロツアー「PSYENCE A GO GO」のメンバーであるI.N.A.、Kiyoshi(MADBEAVERS)、JOE(MADBEAVERS)、CHIROLYN、DIE(KISS THE WoRLD)、PATA(X JAPAN / Ra:IN)が登場するなど、大にぎわいの1日となった。

この日の1番手を務めたheidi.は「レトロエレクトロ」「サンセットブルー」というオリジナル曲と、hideの「Beauty & Stupid」「ピンク スパイダー」カバーを交互に織り交ぜたセットリストを展開。義彦(Vo)が「hideさんお誕生日おめでとうございます! 今日はトップバッターを任されたってことで思いっきりやっていきます! 皆さんも熱くなっていきましょう」と呼びかけると、フロアにはhide人形を掲げて声援を送る観客の姿も見られた。次にhideの設立したレーベル・LEMONeDに在籍していたCUTT(Vo, G)率いるSPEED OF LIGHTSが登場。宇宙飛行士をイメージしたオレンジ色の衣装に身を包んだ彼らは、CUTTの音頭でhideに向けてバースデーソングを歌ってから、zilch「INSIDE THE PERVERT MOUND」をEDMアレンジでカバーした。CUTTは両手からレーザー光線を発射させつつ、エレクトロポップナンバー「Fu_sen Asteroid」や、“船外活動”を理由にこの日の出演が叶わなかったJUNYA(Dr)のパワフルなドラムトラックを使った「Weightless Flight」などで会場を沸かせ、最後にhide「HURRY GO ROUND」のカバーを優しく届けた。

3組目はLEMONeDレーベルに所属していたTRANSTIC NERVEのメンバー4人からなるdefspiral。ダークで荘厳な「AURORA」に続けてhide「DICE」をカバーし、ヘビーなバンドサウンドに乗せてTAKA(Vo)は勇ましい歌声を披露。さらに「LABYRINTH」「MOBIUS」とミステリアスながらもキャッチーなメロディが映えるナンバーを連投。「盛大に盛り上げて、みんなの思いを届けていきましょう!」とTAKAが叫んでから、エッジーでスピード感のある「SILVER ARROW」でMASATO(G)とRYO(B)がステージ前方に飛び出して激しいパフォーマンスを見せる場面もありつつ、バンドはラストの「PULSE」まで一気に駆け抜けた。

続いてのアクト、ZEPPET STOREは赤羽根健治(G)が骨折で療養中のため、この日は木村世治(Vo, G)、五味誠(G)、中村雄一(B)、YA/NA(Dr)という活動初期のメンバー編成でライブを行った。彼らは「BLUE」「TO BE FREE」の2曲を続けて披露。1曲目で木村と五味が機材トラブルに見舞われていたため、彼は「だいぶご迷惑をおかけしておりますが、バネ(赤羽根)のぶんまでhideさんの誕生日を祝いに来ました!」と急遽MCへ。ここでは中村は「なんかあるよね、hideさんのイベントって」、五味は「20年くらい前のマリンスタジアム(hide主催の野外イベント「LEMONed presents hide Indian Summer Special」)でも直前でトラブって、3万人くらいを待たせたよね」と振り返った。その後、木村のギター故障が判明したため、木村はCUTTからギターを貸してもらい、「SUPERSTITION」を歌ったあとに、「トラブルもありながら、やってきました。これもhideさんのおかげです!」と笑顔を見せ、「FLAKE」を演奏。「NANCY」までhideが愛聴していた全6曲をプレイしてステージをあとにした。

DJ-INAは、hide誕生日の前日である12月12日に53歳を迎えることから、冒頭ではサプライズとしてCUTTらが「Happy Birthday to You」を歌い、プレゼントとして先日リリースされたhide「HIDE YOUR FACE」のアナログ盤などとバースデーケーキがプレゼントされた。DJ-INAはリミックスを施した「ピンク スパイダー」や「DOUBT」をスピンしたあと、「さて、いつものゲスト!」と桃知みなみを招いた。さらにフロアに向けて「次に『子 ギャル』を流すので、元コギャルでもいいし、“古ギャル”でもいいよー、上がっておいでー」と呼びかける。コスプレをしたファンや、海外のファンらがステージに上がり、カラフルでにぎやかなDJタイムが繰り広げられた。続いてDIE(Key, Vo)、MAD大内(Dr, Vo)、木村世治(Vo, G)、OKAHIRO(G, Vo)からなるKISS THE WoRLDは、「KTW」で曲中にメンバーがhideへのバースデーメッセージを織り交ぜるなど、自由でハッピーなステージを展開。さらにドラマチックな新曲「FLY AGAIN」のあとには、defspiralのTAKAと、SPEED OF LIGHTSのCUTTをゲストボーカルに迎えて「ピンク スパイダー」をパワフルにカバーした。

イベント後半、CHIROLYN(Vo, B)がバンドメンバーのHIDEYUKI(G)、Lager(Dr)と共にステージへ。まず「DIE or GREED」で骨太なロックサウンドを響かせた。CHIROLYNは水を口に含んでうがいをして床に吐き出してから「今日はhideのために集まってくれてありがとう! 気持ちいいな。今日はあんまり声が出なくてよ。だけど死ぬ気でやるんでよろしく!」と宣言し、エモーショナルなナンバー「Shining」でシンガロングを巻き起こした。MCで「日頃生きてたらつらいことばっかりなんだから、今日はとことん楽しもうぜ。もう失禁してもバレなきゃいいんだから自由にやろうぜ」「人生なんてさ、壁を超えて楽になったらさびしくなって、また壁に向かっていくと。その繰り返しが人生でありロックンロールなんだ。出会う人みんなさ、ムカつくやつも含めてみんな縁だから。ロックンロールしていこうぜ」と語りかけ、ポジティブなメッセージを込めた「Free Soul」をプレイ。hideのソロツアーでも披露した人気曲「君は変わっちまった」では、間奏でベースソロを披露したあと「今のは俺のマスターベーション。次はみんなとセックスね、オーケー?」とコールアンドレスポンスを展開するなど、観客をたっぷりと楽しませた。

MADBEAVERSは、JOE(Dr)、EBI(B, Cho / ユニコーン)、そして缶ビールを片手に持ったKiyoshi(Vo, G)の3人が悠然と定位置に着き、「幻想のイマジネーション」「Revolution No.9」というロックンロールナンバーを連投。MCではEBIが前日12月9日に広島でユニコーンのデビュー30周年ライブを行ったあと、hideの誕生日を祝うために駆けつけたことが明かされた。また「それでもこの素晴らしい世界に」のアウトロではKiyoshiが「ハッピーバースデー松本秀人!」と盟友の誕生日を祝福。Kiyoshiのいなたいボーカルと、EBIのコーラスが映える「SMOKING KILLS」のパフォーマンス後、彼らは来年でEBI加入から10年が経つことを話してから、ラストに「半透明の君へ」を演奏してステージをあとにした。

イベントのラストに登場したのは、I.N.A.、Kiyoshi、JOE、CHIROLYN、DIE、そしてPATAの7人。CHIROLYNが「1996年ソロツアー以来のメンバーが集まったぜ!」「今日はみんなマジでラッキーだぜ!」と煽って観客のテンションを引き上げ、大歓声に包まれる中、彼らはhideのボーカルトラックと同期させる形で「ROCKET DIVE」を披露。最後にはこの日の出演者がステージに勢ぞろいし、「TELL ME」の豪華セッションをもって今年の「hide Birthday Party」は大団円を迎えた。

終演後、スクリーンには1998年5月2日にhideが亡くなってからこれまでを振り返る映像が「FLAME」「HURRY GO ROUND」をBGMに放映された。映像の後半ではhide没後20周年プロジェクト「hide 20th Memorial Project」のタイトルが浮かび、hideオリジナルぬいぐるみの新バージョンが登場することや、I.N.A.による書籍「君のいない世界 ~hideと過ごした2486日間の軌跡~」、1998年のhideの貴重な音声と映像をまとめたメモリアルボックスがそれぞれ春に発売されること、そしてhideのドキュメンタリー映画の製作がスタートしたことがアナウンスされた。放映後、ステージにhideの実弟でヘッドワックスオーガナイゼーションの松本裕士代表取締役が登場。松本氏は4月28、29日に東京・お台場野外特設ステージで没後20年を迎えるhideのメモリアルライブイベント「hide 20th memorial SUPER LIVE『SPIRITS』」が行われることと、出演者第1弾としてhide with Spread Beaverが両日に登場することを告知した。

hide Birthday Party 2017 2017年12月10日 CLUB CITTA' セットリスト

heidi.

01. レトロエレクトロ
02. Beauty & Stupid(hideカバー)
03. サンセットブルー
04. ピンク スパイダー(hideカバー)

SPEED OF LIGHTS

01. INSIDE THE PERVERT MOUND(zilchカバー)
02. Fu_sen Asteroid
03. Weightless Flight
04. Summer Stars
05. HURRY GO ROUND(hideカバー)

defspiral

01. AURORA
02. DICE(hideカバー)
03. LABYRINTH
04. MOBIUS
05. SILVER ARROW
06. PULSE

ZEPPET STORE

01. BLUE
02. TO BE FREE
03. SUPERSTITION
04. FLAKE
05. BELLE
06. NANCY

DJ-INA(DJセット)

01. CELEBRATION
02. ピンク スパイダー
03. DOUBT
04. 子 ギャル
05. SPACE MONKEY PUNKS FROM JAPAN
06. Beauty & Stupid
07. ever free
08. Junk Story

KISS THE WoRLD

01. KTW
02. AGAINST
03. FLY AGAIN
04. ピンク スパイダー(hideカバー)
05. RAINBOW

CHIROLYN

01. DIE or GREED
02. Do me favor
03. Shining
04. Made in Heaven
05. FreeSoul
06. 君は変わっちまった

MADBEAVERS

01. 幻想のイマジネーション
02. Revolution No.9
03. Lonesome Crow
04. それでもこの素晴らしい世界に
05. SMOKING KILLS
06. 半透明の君へ

hide BAND(I.N.A. / Kiyoshi / CHIROLYN / DIE / JOE / PATA)

01. ROCKET DIVE
02. TELL ME(※オールキャスト)

hide 20th memorial SUPER LIVE「SPIRITS」

2018年4月28日(土)東京都 お台場野外特設ステージ
<出演者>
hide with Spread Beaver / and more

2018年4月29日(日・祝)東京都 お台場野外特設ステージ
<出演者>
hide with Spread Beaver / and more

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