SUGIZOの“宇宙的”ツアー千秋楽でRYUICHI、清春、Toshlと一夜限りコラボ実現

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SUGIZOLUNA SEAX JAPAN)が12月6日に東京・Zepp Tokyoでライブツアー「SUGIZO TOUR 2017 Unity for Universal Truth」の最終公演を開催。スペシャルゲストにToshl(X JAPAN)、RYUICHI(LUNA SEA)、清春黒夢sads)がゲスト出演し、この日限りのセッションが展開された。

SUGIZO(撮影:田辺佳子)

SUGIZO(撮影:田辺佳子)

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本ツアーはSUGIZOのソロデビュー20周年を記念したもの。11月末に豪華ボーカリストを多数迎えた最新ソロアルバム「ONENESS M」を発表したばかりのSUGIZOは、ツアーファイナル前半の第1部でインスト中心のセットリストを繰り広げ、第2部ではゲストボーカリストを迎えて最新作の楽曲を届けた。

第1部はまず、ステージ後方に無機質な映像が流れる中、暗いステージにSUGIZOとバックバンドのメンバーが登場。1曲目に「IRA」でノイジーなリズムトラックに合わせて轟音のギターサウンドを響かせた。MCでは、落ち着いた口調で開演が遅れたことをお詫びしつつ、「外は寒いけど、ここではアッチッチのアゲアゲのノンストップでサイケデリックな“超SUGIZO”を。今日は“SUGIZO系宇宙”で昇天しちゃいましょう。イッちゃいましょう」とファンに呼びかけた。そして1997年発表の1stアルバム「TRUTH?」から「THE CAGE」を演奏。SUGIZOらしい多彩なギターサウンドと華麗なステージングで観客を魅了していった。

「SUGIZO TOUR 2017 Unity for Universal Truth」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:田辺佳子)

「SUGIZO TOUR 2017 Unity for Universal Truth」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:田辺佳子)[拡大]

ライブ中盤、ステージ後方のスクリーンにいるかの群れが泳ぐシーンや、らせん状のCG映像などが投影された「ARC MOON」では、深みのあるクリーントーンのギターサウンドが場内を包み込んだ。「FATIMA」では白いベールに身を包んだダンサーが登場し、バイオリンを奏でるSUGIZOのすぐそばでロープを使って空中を幻想的に舞い上がった。その後、SUGIZOは“NO MORE NUKES PRAY TO MUSIC”と書かれたフラッグを振り、難民を生み出す戦争や紛争、原発問題などへの怒りと核兵器の廃絶および平和への祈りを込めた楽曲「ENOLA GAY RELOADED」や、和楽器のサウンドを取り入れたサイケデリックな「禊」、自らがボーカルを取った「TELL ME WHY?」をプレイして第1部を終えた。

SUGIZOとRYUICHI。(撮影:田辺佳子)

SUGIZOとRYUICHI。(撮影:田辺佳子)[拡大]

SUGIZOと清春。(撮影:田辺佳子)

SUGIZOと清春。(撮影:田辺佳子)[拡大]

第2部では、ステージ下手にSUGIZOが立ち、1人目のゲストボーカルとしてRYUICHIを迎え入れる。大歓声を浴びながら登場したRYUICHIは、まばゆいライトに照らされながら最新アルバム「ONENESS M」から「永遠」を伸びやかに歌唱。MCではRYUICHIが「SUGIちゃん、ツアーファイナルおめでとう!」と祝福の言葉を贈った。SUGIZOは「一緒に(LUNA SEAを)やってきてよかった」と感慨深くコメント。ハグをしてRYUICHIを見送り、「演奏しながら泣きそうになりました」と述べた。続けて「20年来の戦友」という紹介と共に登場したのは清春。彼は自分以外のゲストボーカルがSUGIZOの所属バンドのメンバーであることから、この日のステージがアウェーだと思っていたそうだが、SUGIZOが「そんなことないよね?」と客席に呼びかけて熱い声援が湧き起こると、「光栄です」と笑顔を見せていた。2人は肩を組んだり向かい合ったりしつつ、激しく濃厚なパフォーマンスで「VOICE」を披露。演奏後にSUGIZOは「気合い入れすぎてアラフィフにはキツい」と息を切らせながら語っていた。

SUGIZOとToshl。(撮影:田辺佳子)

SUGIZOとToshl。(撮影:田辺佳子)[拡大]

続けて「昇天できてますか? これまでにないほど感謝しています。みんなにも感謝、そして感動しています。次は“日本の国宝“! 心から敬愛するMr. Toshl!」とSUGIZOが最後のゲストであるToshlをステージに呼び込む。Toshlは「元気だったかー! 気合い入れていけ! SUGIZOとToshlの愛の結晶を聴いてくれ!」とおなじみの体育会系MCでオーディエンスのテンションを引き上げ、Toshlが作詞をしたサイケデリックトランスナンバー「PHOENIX ~HINOTORI~」をハイテンションに歌って、場内を熱気で満たした。

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「SUGIZO TOUR 2017 Unity for Universal Truth」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:田辺佳子)

「SUGIZO TOUR 2017 Unity for Universal Truth」Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:田辺佳子)[拡大]

ゲストとのコラボセッションのあと、改めてマイクを握ってソロデビュー20周年を迎えられたことや音楽そのものへの感謝をじっくりと述べたSUGIZO。「このスタイルの音楽、表現を感じ取ってくれるみんなは同志だし、同じ種族であると考えています。精神的な疾患や身体的なハンディキャップ、苦しみを抱えた人がいたら、音楽を吸収して、フェニックスのように上昇していきましょう。元気な人はつらい人に手を差し伸べて、助け合っていくことができると思います」と自身の思いを述べた。またLUNA SEAのニューアルバム「LUV」がいよいよリリースされることを伝えてから、X JAPANのアルバムについては2018年には完成するであろうと口にしつつ、「X JAPANのレコーディングは、SUGIZOパートは終わっています。残すのはTD(トラックダウン)だけです。TDは普通1~2週間、俺は1カ月くらいなんですけど、X JAPANは……もうしばしお待ちください」と語った。そしてSUGIZOはダンサブルな「DO-FUNK DANCE」でフロアを沸かせ、最後にシンセサイザーとピアノのゲストプレイヤーを迎えて「The Voyage Home」を演奏してツアーを締めくくった。

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「SUGIZO TOUR 2017 Unity for Universal Truth」
2017年12月6日 Zepp Tokyo セットリスト

<第1部>
01. IRA
02. THE CAGE
03. MESSIAH
04. NEO COSMOSCAPE
05. ARC MOON
06. FATIMA
07. Lux Aeterna
08. ENOLA GAY RELOADED
09. Decaying
10. 禊
11. TELL ME WHY?
<第2部>
12. 永遠 feat. RYUICHI
13. VOICE feat. 清春
14. PHOENIX ~HINOTORI~ feat. Toshl
15. DO-FUNK DANCE
16. The Voyage Home

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