DEATHRO、O-nestワンマンで示した神奈川県央ロックシンガー魂

DEATHROのワンマンライブ「DEATHRO / GIG THE SLEEPLESS」が9月20日に東京・TSUTAYA O-nestで開催された。

今回のワンマンは8月にニューシングル「SLEEPLESS / RHAPSODY」が発売されたことを記念して行われた。演奏ではシングルのレコーディングメンバーと同じく小野寺陽多（G / GROANING GROOVE、DAIEI SPRAY）、FUCKER（G / Limited Express (has gone?)）、YUKARI（B / Limited Express (has gone?)、ニーハオ！）、川又慎（Dr / Not it? Yeah!）がバックバンドとして参加した。

開演時刻になるとDEATHROの実兄である幽閉 a.k.a ZERO磁場が制作したSEに乗せ、5人がステージに登場。ライブ序盤ではシングルの表題曲「SLEEPLESS」、パワフルな8ビートソング「WEEKEND CRASH」といった楽曲が届けられ、オーディエンスはサビの大合唱でDEATHROたちの演奏に応えていった。

温かな雰囲気を漂わせるバラード「TRUE AGAINST LIES」を挟み、「UNDER THE RAINBOW」の演奏が終わると、DEATHROは耳元に手を当てたり手招きを行ったりして観客たちにコールを要求。フロアが歓声に包まれる中、彼は「リハからずっと歌ってたから、言おうとしてたことがあったけど脳がとろけちゃって……」と興奮した様子で語り、「DEATHROのライブは達郎と違って、みんな大合唱しても全然いいんで！」とオーディエンスをリードした。

中盤ではシリアスなサウンドアレンジが施された「REFRAIN MISTAKES」、疾走感あふれる「LOST&FOUND」といった初披露の新曲も演奏された。新シングルに収められたDEATHRO流優しさロックナンバー「RHAPSODY」ののち、後半はDEATHRO曰く“ビキビキのビートパート”に突入。「BOYS&GIRLS」「PARADOX」といったアップテンポな曲が立て続けに披露された。そしてDEATHROは「『BOOKOFF』の280円コーナーに置いてあるJ-ROCKみたいな曲をやってきたわけだけど、楽しんでくれたよな！」と今回のライブを回想し、彼自身にとって一番大事な楽曲であると説明された「BE MYSELF」で本編は締めくくられた。

アンコールではDEATHRO1人がステージに上がり、弾き語りスタイルでのライブを実施。マイクのセッティングに手こずっていると、FUCKERが手伝いに駆けつける一幕もあった。無事スタンバイを終えると、彼は新曲「未完成のLOVE SONG」を伸びやかな声で歌唱する。そして再びバンドメンバーを迎えて披露された「CRAZY FOR YOU」の終盤、DEATHROは客席に向かってダイブし、観客に担がれてフロアの外へ。上階のラウンジに移動すると、そのまま物販の受付を開始してワンマンの幕を下ろした。

なおDEATHROは11月2日に東京・東高円寺二万電圧でSEX VIRGIN KILLERとのツーマン企画「Forbidden Rendezvous」を開催。また10月21日には愛知・豊田スタジアムで実施の「TOYOTA ROCK FESTIVAL 2017」、翌22日には京都・KBSホールで行われる「ボロフェスタ2017」に出演する。