この公演は彼らが新たに立ち上げた自主レーベル「チキン・スキン・レコード」からニューアルバム「ROLL ON 48」をリリースすることを記念して開催されたもの。鈴木圭介(Vo)の「はい、どーも。フラワーカンパニーズ、行きますぜ!」というシャウトを合図にライブをスタートさせた4人は、「フェイクでいこう」「マイ・スウィート・ソウル」といったナンバーを次々とプレイ。オーディエンスは飛び跳ねたり手拍子を鳴らしたりと思い思いに彼らの演奏を楽しみ、フロアを揺らしていく。
MCで鈴木は「夏の終わり、打ち上げ花火みたいにドカッといきたい」とこの日のライブに対する思いを語る。そして彼は汗をほとばしらせながら「ロックンロール」を熱唱。さらに「新曲をやります」と、アルバム「ROLL ON 48」より多様な転調を見せるナンバー「人生Roll On」をライブ初披露し、観客を喜ばせた。
ライブ中盤には「雨」「この胸の中だけ」など、メロディアスなナンバーが届けられる。しっとりとした雰囲気の中、続いて演奏されたのは新曲「ハイエース」。彼らの日常をありのまま描き出した歌詞やミュージックビデオが話題を呼んでいる同曲の演奏が終わると、フロアからは一際大きな拍手が沸き起こった。
またこの日は、鈴木が大腸検査を受けたと明かしたことをきっかけに、竹安堅一(G)とミスター小西(Dr)もそれぞれの“病気トーク”を展開。合間にはグレートマエカワ(B)が軽妙なツッコミを入れて場内の笑いを誘った。そんな和やかなMCコーナーを経て、彼らは「白眼充血絶叫楽団」「三十三年寝太郎BOP」などを勢いよくプレイして本編を終えた。
アンコールでフラカンは、会場中に「ヨサホイ」の掛け声が響き渡った「真冬の盆踊り」や代表曲「深夜高速」を披露。鈴木は声が掠れるほどの渾身のパフォーマンスで最後までオーディエンスを盛り上げていった。マエカワは「これから、もっと売れるために活動していく。1分1秒でも長く活動し続けたい」と宣言し、約2時間に及ぶステージを終えた。
なおフラカンは12月17日に東京・新宿BLAZEでライブイベント「第一回ニワトリフェスティバル」を開催する。イベントにはフラカンメンバーと同じく、酉年のミュージシャンが多数ゲスト出演する予定となっている。
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フラカン、夏の終わりにロックンロールを打ち上げる「1分1秒でも長く活動し続けたい」 - 音楽ナタリー https://t.co/jakOvdrshu