Suchmos、“KIDS”たちと踊ったツアーファイナル「これからも一緒に旅を続けよう」

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Suchmosが4月27日に東京・新木場STUDIO COASTにて、ツアー「TOUR THE KIDS」の追加公演を開催。全20公演の全国ツアーの幕を下ろした。

Suchmos「TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW”」新木場STUDIO COAST4月27日公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)

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このツアーは彼らが今年1月に発表したアルバム「THE KIDS」を携え、地元・神奈川のclub Lizard YOKOHAMAにてスタートさせたもの。新木場STUDIO COASTにて2日間にわたって行われた追加公演を含め、全公演のチケットはソールドアウトし、各会場には大勢のファンが集まった。

Suchmos「TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW”」新木場STUDIO COAST4月27日公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)

Suchmos「TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW”」新木場STUDIO COAST4月27日公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

おなじみのオープニングSEが鳴り響く中、メンバーが1人ずつステージへ。最後に登場したYONCE(Vo)はマイクを握り「今日でこのツアーは終わりだ。悔いなく楽しもう!」と呼びかけ、「THE KIDS」の1曲目「A.G.I.T.」でライブをスタートさせた。のっけから熱のこもったパフォーマンスでフロアを沸かせた彼らは、続いてKCEE(DJ)のスクラッチから始まる「YMM」を披露。タフなバンドアンサンブルで魅せる「Alright」では、フロア中から「Alright!」と声が上がった。

Suchmos「TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW”」新木場STUDIO COAST4月27日公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)

Suchmos「TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW”」新木場STUDIO COAST4月27日公演の様子。(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

HSU(B)がグルーヴィなベースラインを鳴らす「BODY」ではYONCEが「“BODY”揺らそう。踊ったほうが男が喜ぶよ」と女性客にアドバイス。観客たちは心地よさそうに彼らの演奏に身を委ねた。MCではYONCEが「行く先々のお客さんや土地が持ってる空気、メシとか古着屋さんとか、いろんなところを探索して肌で感じることはバンドにとって、そしてバンドを取り巻くチームにとってとても重要なものになりました。この旅が素晴らしいものになったのはあなたたちのおかげだと思っています」とツアーを振り返り、「この数十分間だけは自由でいいんだ。それぞれのノリ方で楽しもう」と「MINT」へと誘う。そしてミラーボール輝く中「新木場の“KIDS”たち声を聞かせてくれ!」と合唱を巻き起こした。

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

YONCEはライブをサッカーの試合に例え、前半戦が終了し、たった今“ハーフタイム”に突入したことを告げる。彼はアドリブで「新木場、“TOBACCO”でも吸おうよ」と歌い、バンドはメロウな「TOBACCO」でフロアをクールダウンさせた。後半戦では新曲「Wiper」が届けられる。HSUとOK(Dr)による力強いリズムを軸に、TAIKING(G)がフライングVで鳴らす豪快なギターサウンドやTAIHEI(Key)が弾く印象的なシンセフレーズが彩るこのナンバーでは、YONCEが男らしいボーカルで観客を魅了していた。新曲で勢い付いたSuchmosは「GAGA」「SNOOZE」といったアッパーチューンでラストスパートをかける。「DUMBO」のアウトロではメンバーそれぞれが巧みなプレイを見せつけ、オーディエンスを圧倒。ラストナンバー「STAY TUNE」でフロアの盛り上がりがピークを迎えたところで、本編は幕引きとなった。

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)

YONCE(Vo)(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

アンコールでYONCEは「ツアー全カ所、パンパンでした。俺たちの音楽を嗜んでくれて、そして興味を持ってライブハウスに足を運んでみようって勇気を出してくれたあなたたちのおかげです。みんながいれば大丈夫だって俺は確信したね、このツアーで。もっと物事はいい方向に動いていくと思う、俺たちもみんなも。音楽ってそういう力があるから。だからこれからも音楽の力をお互い信じていこう。よろしく」と語る。その後、新レーベル「F.C.L.S.」をソニー・ミュージックレーベルズ内に設立することを発表。YONCEが「今日から一体、どんな旅になるのかまだまだ俺たちにもわからないことばっかり。つまずいたり転んだりすると思うけど一緒に旅を続けよう。みんなで広い海を見に行こう」と言葉に力を込めると、フロアからは大歓声が上がった。またSuchmosは新レーベル設立に加え、7月2日に東京・日比谷野外大音楽堂、9日に大阪・大阪城野外音楽堂にてワンマンライブ「F.C.L.S. LIVE」の開催が決定したことも明かした。

「Miree」「SEAWEED」を披露したあと、YONCEは「なんだか今夜は名残惜しいよ」と寂しげな表情を浮かべ、「たった1時間半、音楽をプレイしただけなのになんでこんなに不思議な気持ちになるんだろう。どの土地で音楽をやっても毎回毎回不思議な気分になる。言葉で言えない何か……あなたたちがこの会場を去ったあとにこの空間に残る何か、うまい空気とか、残り香みたいなものがあって、それを味わうために俺たちは音楽をやっているのかもしれない。音楽が好きで本当によかった。みんなは音楽好き? 音楽好きな人がこんなにいて本当にうれしい。今日はありがとう」と感謝の気持ちを述べる。そしてこのツアー最後の演目となる「Pacific」をしっとりと歌唱し、「TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW”」を締めくくった。

Suchmosのオフィシャルサイトでは、今回発表された野音公演のチケット先行予約受付が5月4日10:00にスタートする。

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Suchmos TOUR THE KIDS “EXTRA SHOW” 2017年4月27日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. A.G.I.T.
02. YMM
03. Alright
04. PINKVIBES
05. BODY
06. S.G.S.4 -Short ver-
07. MINT
08. TOBACCO
09. Wiper
10. GAGA
11. SNOOZE
12. DUMBO
13. STAY TUNE
<アンコール>
14. Miree
15. SEAWEED
16. Pacific

Suchmos「F.C.L.S. LIVE」

2017年7月2日(日)東京都 日比谷野外大音楽堂
2017年7月9日(日)大阪府 大阪城野外音楽堂

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田中田田田(たなかたでんた) @Tumapai

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