M!LKの全国ツアーが終幕、国際フォーラムで踏み出した新たな5人への第1歩

M!LKが昨日4月30日に東京・東京国際フォーラム ホールCにて全国ツアー「Mow Mow DREAM ～超B!Gな牛になりたい～」の最終公演を実施した。

オープニング映像が投影された紗幕に5つのシルエットが浮かび上がると、満員の会場からは大きな歓声が湧き上がる。両手で牛の角を作るメンバーのセンターに立つ山崎悠稀が「牛乳を飲みなさい」と歌うと幕が切って落とされ、火柱が何本も上がる演出の中、5人は最新曲の「テルネロファイター」でライブをスタートさせた。続く「反抗期アバンチュール」では塩崎太智がステージを左右の端まで駆け回り、「もっと！」とみ！るきーず（M!LKファン）の声を求める。会場の熱はぐんぐんと高まっていき、彼らのデビュー曲「コーヒーが飲めません」では「ハイハイハイハイ！」と観客から大きなコールが飛んだ。

メガネをかけた5人が牛乳の豆知識をハイテンションに歌い上げる「サンキュー！N・D・K!」では佐野勇斗や板垣瑞生がはっちゃけたパフォーマンスでステージをけん引。また太智の「1年ぶりにお前たちとランデブーさせてくれ！」という声で昨夏リリースされた「夏味ランデブー」がスタートすると、ひさびさの楽曲披露に会場からは歓喜の声が上がる。するとこの曲でメンバーは客席に降りて歌を届け、み！るきーずのさらなる熱狂を誘った。

MCではこのツアーから司会を担当するようになった太智の進行のもと、5人が話に華を咲かせる。彼らは「犬好きの女の子と猫好きの女の子、どちらが好き？」「メンバーが女の子だったら、誰を彼女にしたい？」といったテーマで意見を言い合い、真面目な吉田仁人を女の子キャラの「吉田仁子」に仕立て上げるなど、にぎやかなやりとりで観客を楽しませた。また、そののちのパートでは、5人はMCでの空気感を一変させるように真剣な眼差しで楽曲に向き合い、歌にフォーカスを当てたステージを展開。「星空スコープ」では5人がソロを歌いつなぎ、それぞれが響かせるまっすぐな歌声にファンもじっくりと耳を傾けていた。

またこの日のライブでは「BLACK M!LK」なる新たなユニットがお披露目され、観客の驚きを誘うシーンも。BLACK M!LKはM!LKとは正反対のコンセプトを持つ5人組ユニットで、「Charge」なる楽曲をクールに歌い踊った彼らはその“正体”を告げることなくステージをあとにした。さらに、M!LKの歌声の核を担う悠稀がソロ曲「恋愛実験サイエンス」を歌ったり、高い身体能力を持つ太智がエクストリームマーシャルアーツを取り入れたアクロバットを披露するなど各メンバーの個性を生かしたコーナーも用意され、5人は多彩な表情でファンを楽しませていく。

メンバー全員がステージにそろってタオルを手にすると、ライブはラストスパートへ。アップチューン「サマーガンバ!!」ではステージに大きく広がった5人が全力で客席を煽り、「新学期アラカルト」では瑞生が「まだまだ元気ですか!? 行くぞ！」と叫んで熱狂に拍車をかけた。そして最後の楽曲を前に、5人はツアーを終える今の心境を観客に伝える。太智は「レッスンとかつらいこともあるけれど、いざ本番になるとみ！るきーずが騒いでくれて、全ッ然疲れない！」と充実感いっぱいにコメント。勇斗は「1つレベルアップしたM!LKを見せたかった。僕らの皆さんへの感謝の気持ち、伝わりましたか？」と語りかけ、仁人は「各地のみ！るきーずの皆さんに会えて、メンバーの意識も一段高くなったと思う」と手応えを明かす。最後にマイクを握った悠稀は「M!LKが始まったときは、こんなに大きなホールでできるなんて思わなかった」と語り「いろんな奇跡が集まって、僕らはここに立てているんだと思います。このめぐりあいに感謝して、これからもがんばりたいと思います」と前を向いた。瑞生の「この曲は、僕たちM!LKにとって新しいスタートを切る曲」という言葉と共に始まったラストナンバーは「ボクノアカシ」。疾走感のあるメロディに乗せ明日への希望を歌い上げるこの曲で、これまでのM!LKの持ち味だった“かわいさ”だけではない力強さを見せつけた5人。曲を終えると彼らは手をつなぎ、オフマイクで「以上、僕たちはM!LKでした！」と叫んで、ステージをあとにした。