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生ハムと焼うどん、断食前ラストライブで寸劇封印し「普通のアイドルをナメてた」と反省

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生ハムと焼うどん

生ハムと焼うどん

生ハムと焼うどんが昨日4月21日に東京・LIQUIDROOMで、4度目のワンマンライブ「このライブが終わったら黄身はドン底」を開催。このライブをもってグループの活動を“断食”した。

過去に行われた東京・赤坂BLITZやTOKYO DOME CITY HALLでの単独公演は舞台上にセットを作り込んで行われたのに対し、この日の彼女たちは何も置かれていないステージでライブを実施。寸劇を交えたパフォーマンスを持ち味としていた生うどんだが、観客の前に姿を現した2人は「永遠に愛してる▽~君と私のフォールイン裸豚~」(▽はハートマーク)を皮切りに「にゅんにゅん」「YABATAN伝説」と次々に歌とダンスを披露していく。

その後も、一般的なアイドルの挨拶をパロディ化したような自己紹介で観客を笑わせたり、曲の世界観に沿ったセリフを交えたりしつつも、これまでのライブに見られたような寸劇パートをほとんど入れず、彼女たちは飾らないままストレートに楽曲を聴かせるパフォーマンスを展開。2人は明るくキラキラした表情で楽しげに歌う一方、普段とは違う休憩が入らないライブに思いのほか疲れた様子で、西井は「普通のアイドルをナメてた……」とつぶやいた。

「信用です」「できません」を連呼する緊張感のある芝居をはさんで、彼女たちが「OTONA」「脱法ドラッグはやっていません」とメランコリックな楽曲をエモーショナルに歌い上げると、東理紗は「……っていうか西井、今の何? 『信用できません』って。あれさ、寸劇じゃない? 今回寸劇しないって宣言したのに!」と激昂。独り言だったと言い張る西井と、寸劇だったのか否かで口論となるが、西井が「あー! ちょっと待って! 今この状況が寸劇じゃない?」と気付き、2人は「私たちって何やっても寸劇になっちゃうんだよ」という結論に達した。

その後、アイドルのライブではほかにどんなことが行われているのか考えた2人は、「次の曲の振付を観客に教える」という定番演出を思い出して早速実行。チェストポップをしてからバレエのパッセで決める難解な振付を西井が披露し、オーディエンスに踊らせた。そこから「キューカンバー」「ツイテール」と人気曲を畳み掛けて会場は大盛り上がりに。「ツイテール」のラストではフロアにいたツインテールの女性客をステージに引っ張り上げ、その女性に向けて観客と一緒にコールをした。

「寸劇しないでライブするのもいいもんだね」と寸劇口調で言った東は、続けて「ウチらこうやって断食ライブしたけどさ、ステージからいなくなるわけじゃないもんね。そして私たちは忘れない。ステージの上から見る、みんなの、キラキラした笑顔を」と語り、本編最後にバラード「キラキラ星座物語」をしっとりと歌唱。十八番の寸劇をほとんど行わずに臨んだ“普通のアイドルライブ”を振り返り、西井は「早く終わった」と驚きの声を漏らした。さらに観客から上がる「よかった」という声を聞いた西井は「じゃあ普通のアイドルになる?」と東に提案。東は「今さら!?」と笑いつつ、「最後にして普通のことしかしないっていうのも、ウケるね」と話した。

アンコールを求める「おかわり」コールを聞いた2人は、初期の衣装に着替えて再びステージに登場。ファンがサプライズで用意した黄色いサイリウムの光につつまれながら「たまごかけごはん」を歌い終えると、「黄色がすごくて泣きそうになっちゃった。とうもろこしみたい」と感動していた。「もう曲が残ってない」という2人に向けて「おかわり」コールはまだ止まず、彼女たちはトラックを流さずに再び「たまごかけごはん」を熱唱。2人の歌と観客のコールだけで構成されたアカペラで、温かい雰囲気に包まれながらアンコールは終了した。

その後も「おかわり」コールは続き、ライブはダブルアンコールに突入。彼女たちの身体を隠すくらいの大きな花束がファンからそれぞれに贈られ、2人は「ありがとう! 持って帰るのがマジで大変!」と言って感動していた。2人は記念にと、観客から借りたスマートフォンを使ってオーディエンスを背に記念写真を撮影。“断食”するに至った自分たちの状況について、東は「私たちっていろんな意味で常識を覆してるよね。こんなにファンを困惑させるアイドルいないでしょ?」、西井は「ファン的には『妊娠した』よりしんどくない? 産んだら復帰できるもんね」と言って会場を爆笑させた。さらに彼女たちは結成から2年間の活動を振り返り、それぞれの成長した部分についてトーク。「どれくらい成長したのかわかるように、昔の自分たちの映像と比較してもらおう」と思いつき、観客の動画撮影を急遽OKにして、ラストに旧バージョンの「たまごかけごはん」を披露した。この日3度目の「たまごかけごはん」を終えると、彼女たちは晴れ晴れとした表情で、マイクを通さずに「以上、私たち、生ハムと焼うどんでした! ありがとうございました! アディオース!」と絶叫。名残惜しそうにしつつ、再会を約束するように「またな!」と観客に声をかけながらステージを去った。

※記事初出時、本文中の曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

生ハムと焼うどん「このライブが終わったら黄身はドン底」2017年4月21日 東京都 LIQUIDROOMセットリスト

01. 永遠に愛してる▽~君と私のフォールイン裸豚~
02. にゅんにゅん
03. YABATAN伝説
04. ナルシスト症候群
05. JK~ジェームズってかっこいい~
06. ひゃくぱーせんと
07. うんちの歌
08. 新宿は信用できない!
09. OTONA
10. 脱法ドラッグはやっていません
11. Cucumber
12. ツイテール
13. キラキラ星座物語
<アンコール>
14. たまごかけごはん
15. たまごかけごはん(アカペラ)
<ダブルアンコール>
16. たまごかけごはん(旧ver.)

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