iri「Groove it」リリースパーティー大盛況に笑顔、Creepy Nutsらゲストも

2月16日に東京・WWWで、iriの1stアルバム「Groove it」のリリースパーティーが行われた。

ゲストに招かれたCreepy Nuts（R-指定&DJ 松永）のアクトでライブはスタート。R-指定が「今日はiriちゃんが主役。俺たちは助演男優賞！」とまくし立てると、2人は「助演男優賞」「たりないふたり」「爆ぜろ!!」とアッパーな楽曲を畳みかけフロアの熱気を高めていく。「どっち」を披露したあと、R-指定は「俺たち、ヤンキーもサブカルも喰らわす武器を持ってきてます」と話し、観客からのお題を盛り込み即興でラップする「聖徳太子スタイルフリースタイル」を披露。さらにDJ松永は華麗な指さばきでDJプレイを見せつけ、オーディエンスの拍手を誘った。彼らは現在のヒップホップブームに対する正直な胸の内を語ったあと、最後に「未来予想図」を届ける。R-指定の紡ぐ力強い言葉に、観客はじっくりと耳を傾けていた。

続いてiriがギターを手にステージに現れると、満員のフロアから大きな歓声が上がった。彼女がドラム、DJと共に1曲目「ナイトグルーヴ」を披露すると、心地よいリズムに合わせてオーディエンスは自由に体を揺らす。彼女は客席を眺め笑顔を見せ「すごいたくさん来てくれてめっちゃうれしいです。楽しんでいってください」と短く挨拶。初のロングセットライブを堂々とした佇まいで展開していく。

グルーヴィな「breaking dawn」を経て、iriは「今日は超スペシャルな方をお迎えしております」とトラックメーカーのSTUTSをステージに呼び込む。2人は向き合うとSTUTSがアレンジを手がけた楽曲「Wandering」を息ぴったりに披露してみせた。ハイタッチでSTUTSを送り出したあと、iriは「繋いだ未来 feat.iri」「フェイバリット女子」をギターの弾き語りで歌唱。音源とは異なるシンプルなアレンジに艶やかな歌声を乗せ、穏やかなムードを作り出した。

ライブ後半はドラム、DJとiriの3人編成に戻り「Groove it」の収録ナンバーが次々に演奏されていく。呼びかけるように歌い上げられた「fancy city」やシリアスな「会いたいわ」を経て演奏された1stシングル「Watashi」では、iriのソウルフルな歌声が会場に響き渡った。彼女は「rhythm」で深い余韻を残し、本編の幕を下ろした。

アンコールを受けiriは再びステージへ。感謝の思いを述べたあと、ギターを手にミディアムナンバー「brother」を丁寧に歌唱。颯爽とステージを去る彼女に、フロアからは大きな拍手が送られた。