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ボンバーズJr.やWhite Rascalsも登場、金爆ロングツアー千秋楽

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「君といつまでも」を披露するゴールデンボンバー。(撮影:菅沼剛弘)

「君といつまでも」を披露するゴールデンボンバー。(撮影:菅沼剛弘)

ゴールデンボンバーの全国ツアー「ゴールデンボンバー全国ツアー2016-2017『オールゲイズ 二丁目のユウジ』」のファイナル公演が、2月5日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて行われた。

昨年6月17日の千葉・市原市市民会館公演からスタートし、ファンクラブイベントツアーを挟みながら7カ月以上にわたって行われてきた今回のツアー。チケットがソールドアウトしたファイナル公演の会場は早くからファンの熱気が充満した。そんなファンのために場内のビジョンには“暇つぶし用サイト”のURLが表示される。観客が自分の座席番号で占いができるというコンテンツで、開演前からファンを楽しませた。

ライブのオープニングではドラマ仕立ての映像が上映された。2017年、ゴールデンボンバーはメンバー全員がゲイであることをカミングアウトするが、メンバー同士で同じ男性を取り合ったことがきっかけで解散。その男性・ユウジを手に入れた鬼龍院翔(Vo-karu)はゲイバーのママになるものの、諦めきれない歌広場淳(Be-su)がユウジを監禁して鬼龍院への復讐を企む。歌広場のやり方に怒る喜矢武豊(Gita-)が鬼龍院に加勢する一方、歌広場は樽美酒研二(Doramu)を“殺人兵器”として人体改造し味方に加える。鬼龍院と喜矢武の「HiGH & LOW」さながらのアクションシーン満載の映像に、ファンは大いに盛り上がった。

2組の戦いが幕を開ける寸前で映像は終了し、ライブ本編がスタートする。4人はオープニング映像と同じ衣装で現れ、1曲目としてツアーの主題歌である新曲「あったかいよ、ユウジ」をパワフルなダンスとともに披露。「酔わせてモヒート」のあと、MCで鬼龍院は「絶対にいいものにしますので、寝ないでください(笑)」と遠慮がちに観客に挨拶して笑いを誘う。喜矢武は「今、僕はゲームにはまってて。ライブをやる気がございません!」と断言。歌広場はこのツアーでずっと続けていたというRADIO FISH「PERFECT HUMAN」をもじった自己紹介「パーフェクト広場」をやり切り、樽美酒は「今回のドラムセットにはYOSHIKIさんのシステムを取り入れました」と、昨年「VISUAL JAPAN SUMMIT」で共演したYOSHIKI(X JAPAN)の影響を明かした。

そんなMCに続く「抱きしめてシュヴァルツ」では、喜矢武が某国民的テレビゲーム風の衣装で、ダンボール製のキャラクターとともにステージへ。ビジョンに映し出されたゲームのプレイ画面に合わせてアクションする。そのビジョンに樽美酒のドラムセットが映ると、彼が座っているのはスツールではなく“洋式”トイレ。ツアーファイナルということもあり、曲が終わると樽美酒は「終わったよ、ついに(笑)」と自身のネタに苦笑いを浮かべていた。

中盤ではメンバーがローションまみれでさまざまな種目に挑戦する「ローションオリンピック」と題した映像を上映。20メートル走、長縄跳び、相撲、綱引きなどに激しい転倒を繰り返しながら挑む4人の姿に、客席からは大爆笑が起こった。続いては鬼龍院扮する会社員が、お気に入りのスマートフォン向け恋愛ゲームの世界に入り込んでしまう寸劇「バーチャルリアリティゲイドラマ」を上演する。喜矢武、歌広場、樽美酒はゲーム内のイケメンキャラとして登場。ヤンデレ、不良、弟系ショタキャラなど個性の強いビジュアルで会場を沸かせる。劇中で披露された「もうバンドマンに恋なんてしない」「煙草」では喜矢武がギターを奏で、楽曲の世界を彩った。

劇の最後を飾ったナンバー「タイムマシンが欲しいよ」では喜矢武が華麗なギターソロを披露。鬼龍院は「ツアー後半からギターがうまくなりすぎてつまんない(笑)」「歌ってるときも横で(ギターソロの)余韻を残すの、あれが腹立つ」と文句を言い、喜矢武から「いいじゃん、ちょっとぐらい目立っても!」と反論されていた。その鬼龍院から「最近どう?」と尋ねられた喜矢武は、メンバー全員でCM出演した大和ハウス「D-room」について「めちゃめちゃいいので、僕も買っちゃいました」と明かす。その後披露された「君といつまでも」では、間奏でダンボール製の巨大な家が登場。壁に「D(ダンボール)-room」と書かれた家の中で喜矢武は笑顔で手を振り、樽美酒を招き入れて仲良くはしゃいでいた。

「世界平和」ではメンバーが2台のトロッコに分乗し、アリーナを移動して会場後方へ向かう。そのまま始まった「毒グモ女(萌え燃え編)」ではメンバー不在のメインステージに「ボンバーズJr.」と銘打ったキッズダンサーたちが現れ、観客を和ませた。本編最後の楽曲は「†ザ・V系っぽい曲†」。メンバーとファンの激しいヘドバンの嵐で本編が締めくくられた。

アンコールで再びステージに登場した4人だが、ステージ左右の花道を猛ダッシュする樽美酒に合わせて全員が走るはめに。鬼龍院が「今日は疲れたから走るのは止めようって、さっき裏で言ってたのに……」と愚痴ると、樽美酒は「とか言って一緒に走ってくれてるじゃん(笑)」とうれしそうな表情を見せた。ここで喜矢武は、ゴールデンボンバーも出演した映画「HiGH & LOW THE MOVIE」のDVDが発売されたことを告知。劇中で彼らが所属するグループ「White Rascals」について「白い服を着ているスカウト集団なんです。なので今日も白い服を着てる人がいたらスカウトしますよ」と説明した。

そんな言葉のあとのアンコール1曲目「今夜はトゥナイト」では、喜矢武が全身白の衣装でバイクに乗って登場。鬼龍院、歌広場、樽美酒の名前が記されたルーレットを回して“スカウト”するメンバーを決める。この日当てられたのは樽美酒。衣装を脱がされた彼は頭から白いペンキをかけられて全身を真っ白に染められ、客席からは笑い声と悲鳴が沸き起こった。続く「女々しくて」の間奏では、恒例の黄色いポンポンが樽美酒だけ白に変わるという小ネタも。爆笑の連続のうちに、アンコールが終了した。

アンコール後にはオープニング映像の続きが流れる。なんとか歌広場と樽美酒を倒し、ユウジを奪い返した鬼龍院と喜矢武だったが、歌広場から「二丁目にはユウジを好きな男がたくさんいる」とさらなる襲撃を警告される。そんな彼らの前に立ちはだかったのはIKKO。ユウジを守るため、鬼龍院が新たな戦いに身を投じていく場面で幕が閉じられた。

ダブルアンコールでは4人全員で挨拶。鬼龍院は「またなんか用意するんで、よかったら来てください」、歌広場は「ゴールデンボンバーのファンの皆さんは、単純にライブが楽しいから来てくれるんだと思う。今日も最後の最後まで楽しかったらまた来てくれますよね」と再会を約束する。喜矢武は「皆さん、今までありがとうございました!」と叫んでファンをざわつかせるが、場内の微妙な雰囲気に「あっ、このツアーがってことです(笑)。皆さんを楽しませるためにこれからもがんばります」と言い直す。樽美酒は「楽しかったし、その時間が終わると思うと寂しい。必ずまたツアーをやります」と笑顔で語った。

初披露の新曲「さよならも言わずに」そしてツアーのすべてを締めくくるラストナンバー「イヤホン」が披露されたあと、鬼龍院は「ちょっと実験的なことをやりますけど……」とファンに話しかける。開演前の“暇つぶしサイト”の占いでは大吉と大凶のみが表示される設定だったことを明かし、「大凶だった人、携帯のライトをつけてみてもらえますか?」という鬼龍院の言葉に、客席のあちこちで灯りが付き始める。なんらかの文字や絵が浮かび上がりそうな雰囲気に場内はどよめくが、はっきりとした形が見えない。メンバーも首をかしげ「……おみくじやってない人?」と客席に尋ねると、半数近くの手が上がる結果に。思わぬ展開にメンバーは爆笑しつつ「やれよ! もう今やれ!」と逆ギレするが、今度はアクセス殺到のためにページが開かない事態を生む。ページにアクセスした人がある程度増えたところで記念撮影を行うものの、結局はっきりとは文字が読めない結果にメンバーは「これはリベンジだなー」と苦笑いを浮かべた。

ライブ終了後には「二丁目のユウジ」LINEスタンプの発売やファンクラブツアーの開催、さらに4月5日のニューシングル「#CDが売れないこんな世の中じゃ」発売を発表。ファンは大喜びで告知映像を見守っていた。

ゴールデンボンバー全国ツアー2016-2017「オールゲイズ 二丁目のユウジ」2017年2月5日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. あったかいよ、ユウジ
02. 酔わせてモヒート
03. 抱きしめてシュヴァルツ
04. トラウマキャバ嬢
05. 欲望の歌
06. まさし
07. デートプラン
08. もうバンドマンに恋なんてしない
09. 煙草
10. タイムマシンが欲しいよ
11. 水商売をやめてくれないか
12. 君といつまでも
13. GLORY LOVE
14. 世界平和
15. 毒グモ女(萌え燃え編)
16. †ザ・V系っぽい曲†
<アンコール>
17. 今夜はトゥナイト
18. 女々しくて
<ダブルアンコール>
19. さよならも言わずに
20. イヤホン

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