南壽あさ子、東京グローブ座フリーライブで「ここだよ」

12月3日に東京・東京グローブ座にて南壽あさ子のフリーライブイベント「ゼネテックpresents『南壽あさ子×ココダヨ』プレミアムフリーコンサート」が実施された。

このイベントは南壽がCMソングを提供した防災アプリ「ココダヨ」の新バージョンのリリースを記念して開催されたもの。開演時間を迎え、ステージ上の白いピアノに向かった南壽は、「ココダヨ」の東北地方限定CMに使用された楽曲「歌うことだけ」を奏でてライブをスタートさせた。続けて季節感あふれるナンバー「冬の旅人」を情感豊かに歌い上げた彼女は「（今年の）大きな出来事としては7月にヤマハに移籍をしました」とファンに向けて改めて報告。その後はアメリカ・ロサンゼルスでミックス作業を行った楽曲「八月のモス・グリーン」や、鈴木惣一朗とのユニット・ESTACIONの新曲「冬は糸を連れ」を歌い、会場中のオーディエンスを魅了した。

MCで南壽はCMソングを制作する際に「家族があったかくなるような、ちょうど『積水ハウス』のCMのようなイメージの曲」というオーダーがあったことに触れ、「積水ハウスの歌」を披露。またアプリ開発者によるアプリ「ココダヨ」の解説コーナーが展開されたあとには、CMソングとして南壽が書いた新曲「ここだよ」を歌うなど「南壽あさ子×ココダヨ」というイベントタイトル通り、アプリとのコラボレーションを意識したステージで観客を楽しませていた。

ライブ後半にはゲストとしてパーカッショニストの上原なな江を迎え「かたむすび」「回遊魚の原風景」「ちいさなラズベリー」といった楽曲をプレイ。上原はマリンバ、カホン、ウインドチャイムなど多彩な楽器を用いて、南壽の楽曲を引きたてた。終盤には南壽が「今日の歌たちが少しでもみなさんの力になればうれしいなと思います」と語り、最新シングルの表題曲「flora」で本編を締めくくった。

アンコールに応えて再びステージに登場した南壽は、「フランネル」をピアノの弾き語りでオーディエンスにプレゼントした。さらに「先ほど歌った曲でもありますが、ライブのタイトルが『南壽あさ子×ココダヨ』ということで、もう一度歌います」とアナウンスし、この日2度目の「ここだよ」を歌唱。最後は「ココダヨ」を制作した会社・ゼネテックの上野憲二社長から花束が贈呈され、この日のライブはフィナーレを迎えた。