アイルネ、迸る!オワリカラ従えたバンド編成で新境地見せるネッサンス

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アイドルネッサンスが11月6日、東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンライブ「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」を行った。

アイドルネッサンス「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」の様子。

アイドルネッサンス「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」の様子。

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AIS(アイス)

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アワー・ソングス

アイドルネッサンス「アワー・ソングス」
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今年5月に結成2周年を迎え、6月からは新メンバーの野本ゆめか、原田珠々華を加えた8人体制となったアイドルネッサンス。今回のライブでは8人によるパフォーマンスに加え、オワリカラを中心としたバックバンドを従えての生演奏セットも披露された。また開演前にはオープニングアクトとして、アイドルネッサンス候補生だった7人とアイルネ宮本茉凜によるユニット・AISがステージへ。BON-BON BLANCOの「愛のナースカーニバル」、渡り廊下走り隊の「完璧ぐ~のね」など4曲でフレッシュな魅力を振りまいた。

楽器を演奏する原田珠々華(左)と野本ゆめか(右)。

楽器を演奏する原田珠々華(左)と野本ゆめか(右)。[拡大]

開演時刻になると、アイドルネッサンスの8人はSEのThe Chemical Brothers「Star Guitar」に乗せて新衣装で登場。1曲目の「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」では野本がピアニカ、原田がトランペットを演奏して場内を沸かせる。野本は「こんな大きなステージに立てるなんて思っていなかったので、すっごくうれしいんですよ。今日はバンドさんに負けないぐらい全力でパワフルにがんばります!」と冒頭からハイテンションに飛び跳ね、原田は「帰り道まで心がウキウキしちゃうようなライブをします!」と意気込んだ。

派手なギターソロでステージを盛り上げるオワリカラ・タカハシヒョウリ(中央)。

派手なギターソロでステージを盛り上げるオワリカラ・タカハシヒョウリ(中央)。[拡大]

前半のブロックでは新メンバー2人に加え、比嘉奈菜子も楽器に挑戦。「3週間前にいきなりムチャぶりされた」という比嘉のウクレレを演奏を加えた「太陽と心臓」の“迸るスペシャルバージョン”が披露された。続くKANのカバー「REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~」ではテクノポップ、ウルフルズのカバー「それが答えだ!」ではソウルフルなロックとバリエーション豊かな10曲が歌われたところで、8人は一旦ステージを去り、入れ替わりにオワリカラのタカハシヒョウリ(Vo, G)、ツダフミヒコ(B)、カメダタク(Key)、カワノケンタ(Dr)に炭竃智弘(Key)と園木理人(G)を加えたバンドメンバーがスタンバイ。バンドはまずタカハシのボーカルでオワリカラのレパートリーである「踊るロールシャッハ」を鳴らし始める。ワンコーラスを終えたところで合流したアイドルネッサンスは、そのまま「踊るロールシャッハ」を歌い出し、フロアの熱気は急上昇。さらにフジファブリック「夜明けのBEAT」、キンモクセイ「二人のアカボシ」といったアイルネの“名曲ルネッサンス”レパートリーがバンドサウンドで歌われた。

ヒサシ the KID(中央)をゲストに迎えて「Music Lovers」を披露するアイドルネッサンス。

ヒサシ the KID(中央)をゲストに迎えて「Music Lovers」を披露するアイドルネッサンス。[拡大]

アイドルネッサンスに囲まれる堂島先生。

アイドルネッサンスに囲まれる堂島先生。[拡大]

JERRY LEE PHANTOM(現THE BEACHES)のカバー「Music Lovers」では、THE BEACHESのヒサシ the KID(Vo, G)がゲストで登場。ヒサシのギターとバンドのクールなアンサンブルに乗せ、石野理子はフェイクを決める。場内がひときわ盛り上がったところで、続いて2人目のゲスト・堂島孝平がステージへ。アイルネの所属事務所SMAの先輩でもある堂島は、「アイルネちゃんは本当にほとばしってるんですよ。リハから汗だくで。そんな彼女たちに少しでも貢献できたらと思ってやって来ました」と告げると、彼女たちが最近レパートリーに加えた堂島のナンバー「6AM」で共演した。曲中には新井乃亜が「私たちの力ではここにいる皆さんをアゲさせることができないので、ここからは堂島先輩にお願いしたいと思います!」とパス。堂島は急な振りにもかかわらず「このクラスの担任やってます、堂島です! 今日は先生、この場を盛り上げろと急に言われまして。皆さんの力をお借りしたい!」と百戦錬磨の対応力を見せた。そして「今日はアイルネさんから手紙をもらったんですよ」とおもむろにポケットから手紙を取り出す。「今日はアイドルネッサンスの一員としてお願いします」という文面を受け、堂島は「ということは、会場の皆さんもアイルネってことでしょ?」と観客を巻き込み、「会いたいだけ」を「アイルネだけ」に替えたコール&レスポンスで一体感を作り上げた。

アイドルネッサンス「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」の様子。

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ゲストコーナーのあと、アイルネはさらにバンドとのコラボレーションで「恋する感覚」「ミラクルをキミとおこしたいんです」と邦楽ロックをカバーし、最後はKANA-BOONの「シルエット」で完全燃焼。そしてバンドメンバーをステージ前方に呼び込むと、12月11日に大阪・梅田CLUB QUATTROにて、同じバンドメンバーを引き連れてのワンマンライブ「梅田で迸るネッサンス!!」を行うことを発表した。今回のライブを見逃した関西圏のファンは楽しみにしておこう。

小出祐介からの手紙を読み上げる新井乃亜。

小出祐介からの手紙を読み上げる新井乃亜。[拡大]

君の知らない物語

アイドルネッサンス「君の知らない物語」
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盛大なアンコールを受けて再び登場したアイルネは、今年7月に新体制初のシングルとしてリリースされたsupercellのカバー「君の知らない物語」を披露した。8人は集まったファンやベンドメンバー、ゲストの2人に改めて感謝の思いを伝えると、ここで来年に向けてのグループの展望を発表。古今の名曲を歌い継ぐ“名曲ルネッサンス”というテーマを掲げてカバー曲のみをレパートリーにしてきた彼女たちだが、2017年からはオリジナル楽曲にも挑戦していくという。また彼女たちはこの場で、来年春にリリースを予定しているオリジナル楽曲第1弾の作詞作曲を小出祐介(Base Ball Bear)が手がけることを明かした。そして新井は小出から届いた手紙を読み上げる。

アイドルネッサンス「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」の様子。

アイドルネッサンス「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」の様子。[拡大]

「初のオリジナル楽曲制作者として僕が指名されました。その、なんというか、妥当ですよね(笑)」「皆さんはこんなに大きな会場でワンマンライブができるグループになりました。逆に言えば、こんなに大きな会場でワンマンライブができるグループになったのに、これからまたゼロから積み立てを始めなくてはいけないのです。でも、安心してください。僕が付いていますよ。皆さんの代表曲『17才』を作った僕がね。名曲をまた作ればいいんです。それだけです」という小出のユーモアを交えつつ愛あふれるメッセージに、フロアでは自然と大きな拍手が巻き起こった。8人はさらにもう1曲、the pillowsの「Funny Bunny」を熱唱し、汗だく笑顔でステージをあとにした。

Funny Bunny

アイドルネッサンス「Funny Bunny」
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※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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アイドルネッサンス「お台場で迸(ほとばし)るネッサンス!!」
2016年11月6日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

※カッコ内はオリジナルアーティスト。

AIS

01. それだけなんだけど(Whiteberry)
02. 愛のナースカーニバル(BON-BON BLANCO)
03. ドキッ!こういうのが恋なの?(キャナァーリ倶楽部)
04. 完璧ぐ~のね(渡り廊下走り隊)

アイドルネッサンス

01. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう(岡村靖幸)
02. ベステンダンク(高野寛)
03. YOU(大江千里)
04. Lucky(SUPERCAR)
05. 太陽と心臓(東京スカパラダイスオーケストラ)
06. REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~(KAN)
07. 金曜日のおはよう(HoneyWorks)
08. Good day Sunshine(SAWA)
09. PTA~光のネットワーク~(ユニコーン)
10. それが答えだ!(ウルフルズ)
<バンドセット>
11. 踊るロールシャッハ(オワリカラ
12. 夜明けのBEAT(フジファブリック)
13. 二人のアカボシ(キンモクセイ)
14. Music Lovers(JERRY LEE PHANTOM)
ゲスト:ヒサシ the KID(THE BEACHES
15. 6AM(堂島孝平
ゲスト:堂島孝平
16. 恋する感覚(Base Ball Bear
17. ミラクルをキミとおこしたいんです(サンボマスター)
18. シルエット(KANA-BOON)
<アンコール>
19. 君の知らない物語(supercell)
20. Funny Bunny(the pillows)

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