アイドルネッサンス、2周年ライブで「皆さん、ベステンダンク！」

アイドルネッサンスが5月4日に東京・TSUTAYA O-EASTにて、ワンマンライブ「シブヤで2周年を感謝するネッサンス!!」を開催した。

この公演はアイドルネッサンスのデビュー2周年を記念して行われたもの。オープニングアクトのアイドルネッサンス候補生によるパフォーマンスが終わり、ステージに登場したアイドルネッサンスは、サンボマスター「ミラクルをキミとおこしたいんです」で勢いよくライブを開始する。そのまま休むことなくデビュー曲であるBase Ball Bear「17才」まで10曲を届け、一度ステージを下りた。

中盤で6人は2月のワンマンライブでも披露した、アコースティック編成の生バンドを従えたステージでファンを魅了。高野寛「ベステンダンク」やスピッツ「スパイダー」で美しいアンサンブルを響かせたあと、大滝詠一「Happy Endで始めよう」を軽快に歌い上げる。事前に集められたリクエストの中から選ばれたのは大江千里「Rain」。彼女たちは切ないメロディラインを、お互いの歌声を確かめ合うようにしながら丁寧に歌唱した。

バンドメンバーを送り出しながらアイドルネッサンスはアコースティックライブの感想を語り合う。大江千里の楽曲の中で「Rain」が一番好きだという比嘉奈菜子は「皆さんからリクエストをもらえて通じ合えてるなって思いました。カバーさせていただけて本当にうれしい」と笑顔を見せ、ほかのメンバーもそれに賛同するようにうなずく。その後、新井乃亜はメンバーの平均年齢が16歳になったことを報告。「いやあ、16歳になっちゃったねえ」と渋い顔の新井に、石野理子が「でもここ（客席）にいる人の平均年齢のほうが……」と突っ込むと会場が大爆笑に包まれた。

MCが終わると、6人は「3年目は全国を回ってもっとたくさんの人にアイドルネッサンスを知ってもらいたい」という思いを込めて、ASIAN KUNG-FU GENERATION「君の街まで」を初披露。勢いをつけた彼女たちはラストのKANA-BOON「シルエット」まで駆け抜けた。

本編を終えた宮本茉凜は「2周年というお祝いの日にこんなに大きな舞台に立てて、皆さんがこんなに素敵な景色を見せてくれて私たちは幸せ者です」、百岡古宵は「このワンマンライブは皆さんと私たちで作り上げた最高のライブでした。本当に皆さん……『ベステンダンク』！」とそれぞれの言葉で感謝を述べる。石野は「アイドルネッサンスにはアイドルのアイドルネッサンスと、音楽のアイドルネッサンスがいると思っています。今年の夏は音楽のアイドルネッサンスとして、ロックフェスに出たいです！」、南端まいなは「ここにいる皆さん1人ひとりを離さずに、もっとたくさんのお客さんにアイドルネッサンスを知っていただけるようにこれからもがんばります！」と今後の目標を述べ、比嘉は「ここにいる皆さんと一緒に沖縄に帰りたい！ 一緒について来てください！」と声を大にした。

最後に新井は「たくさんの人が観に来てくれていることを肌で実感して、これが私たちの2年間だったのかなと思っています。3年、4年……その先になっても『あのときはこうだったよね』ってみんなで思い出話ができるようにずっと走り続けていきます」としみじみと語ったあと、「最後にどうしても伝えたいことがあります……」と切り出す。会場にいる全員の視線が集中する中、新井が「みんな！ ベステンダンク！」と叫ぶと、前日より練っていたという、曲名を引用した挨拶を真似された百岡が涙。「ちょっとリーダー！」「最低！」とほかのメンバーに責められた新井は「だって、聞いてていいなって思っちゃったんだもん……。ごめん！ 泣かないで！」とたじろぎ、ステージ上は混沌とした雰囲気に包まれる。その一方でフロアからはじわじわと笑いが起こり、結果的に爆笑の中でライブはフィナーレを迎えた。

アンコールでアイドルネッサンスはandrop「Yeah! Yeah! Yeah!」と大江千里「夏の決心」を熱唱。すべての演目を終えた彼女たちがステージを降りると、スクリーンにて6月11日に東京・日本消防会館（ニッショーホール）にて、アイドルネッサンス候補生を含めたアイドルネッサンス部の新体制をお披露目するライブ「アイドルネッサンス部 新体制お披露目するネッサンス!!」が行われることが告知された。