青葉市子、草月ホールで最新作「マホロボシヤ」の世界を紡ぐ

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青葉市子が11月2日に東京・草月ホールにて、最新アルバム「マホロボシヤ」の発売記念ライブ「まぼろしや、ほろぼしや。」を開催した。

青葉市子「まぼろしや、ほろぼしや。」東京・草月ホール公演の様子。(Photo by Ryo Mitamura)

青葉市子「まぼろしや、ほろぼしや。」東京・草月ホール公演の様子。(Photo by Ryo Mitamura)

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青葉市子(Photo by Ryo Mitamura)

青葉市子(Photo by Ryo Mitamura)[拡大]

この日、会場に足を踏み入れた観客を迎えたのは、白を基調としたスタンドライトや譜面台が設置され、天井から白いベールが垂れ下がるファンタジックな雰囲気のステージ。開演時間を迎えベールをまとった青葉が姿を見せると、ホール内はしん静まり返った。

オープニングを飾ったのは「マホロボシヤ」に収録されている「ゆさぎ」。青葉がゆっくりとギターをつま弾き、ささやくように歌い出すと柔らかな空気が会場に漂う。そのまま彼女は「マホロボシヤ」を披露し、ホール内に幻想的な世界を描き出していった。温かな拍手が起こる中、青葉は「今日は来てくださってありがとうございます。最後までゆっくり楽しんでいってください」と挨拶。「鬼ヶ島」をほんのり高揚した声でパフォーマンスしたかと思えば、「ゆめしぐれ」では繊細でたゆたうような歌声を聴かせる。彼女の紡ぎ出す音を1音でも聴き逃すまいとするように、観客は息を詰め真剣にステージを見つめた。

青葉市子「まぼろしや、ほろぼしや。」東京・草月ホール公演の様子。(Photo by Ryo Mitamura)

青葉市子「まぼろしや、ほろぼしや。」東京・草月ホール公演の様子。(Photo by Ryo Mitamura)[拡大]

ライブの後半戦では「機械仕掛乃宇宙」が披露され、青葉はときにあどけない少女のような、ときに憂いを帯びた大人の女性のような歌声で観客を圧倒する。そして、ステージの美術を手がけたフクシマミキへの感謝を口にし、「音楽を1人ぼっちで作ってるんですが、そうやって生まれたものが広がっていくのが不思議だしうれしい」と穏やかに語った。その後、ライブはアンコールで演奏された「太陽さん」をもって終了する予定だったが、熱い拍手が青葉をステージに呼び戻す。はにかみながら現れた彼女は、お辞儀をして観客に感謝の思いを伝えていた。

なお11月23日に兵庫・芦屋仏教会館、2017年1月17日に愛知・千種文化小劇場(ちくさ座)にて「マホロボシヤ」のレコ発ライブを行う。

青葉市子 5thアルバム発売記念ライブ「まぼろしや、ほろぼしや。」

2016年11月23日(水・祝)兵庫県 芦屋仏教会館
2017年1月17日(火)愛知県 千種文化小劇場(ちくさ座)

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