BABYMETAL第4章、11万人が目撃した東京ドーム公演で堂々完結

BABYMETALが9月19、20日に東京・東京ドームにて単独公演「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND -METAL RESISTANCE- RED NIGHT & BLACK NIGHT」を開催。この記事では「BLACK NIGHT」と銘打たれた20日公演の模様をレポートする。

前日に行われた「RED NIGHT」と同様に「BLACK NIGHT」もチケットはソールドアウト。2ndアルバム「METAL RESISTANCE」の楽曲が中心だった「RED NIGHT」に対し、「BLACK NIGHT」は1stアルバム「BABYMETAL」のナンバーを中心としたセットリストでステージが展開された。センターステージで神バンドが演奏を始めると、棺桶型の花道の先端から十字架に磔となったSU-METAL（Vo, Dance）、YUIMETAL（Scream, Dance）、MOAMETAL（Scream, Dance）が登場。目を覚ました3人は「BABYMETAL DEATH」をパフォーマンスしながら、センターステージへと進んでいく。彼女たちは「Singing!」「もっと！」と煽り、客席の盛り上がりを加速させた「あわだまフィーバー」、ド派手なレーザーが飛び交った「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」とポップなナンバーでオーディエンスを歓迎。応援歌のようなフレーズが特徴の「META！メタ太郎」では観客たちが「オーオーオー」と歌い、3人と同じように腕を振って盛り上がった。

この日、YUIMETALとMOAMETALは攻撃的な言葉をキュートに歌う“怒り”のナンバー「Sis. Anger」とBLACK BABYMETALの始まりの曲でもある「おねだり大作戦」を披露。かわいらしいダンスと歌声で観客のハートを射抜いた。SU-METALは「紅月 -アカツキ-」と「NO RAIN, NO RAINBOW」を熱唱。SU-METALがセットの最上部で伸びやかに歌い上げたロックバラード「NO RAIN, NO RAINBOW」では虹色のレーザーが鮮やかに場内を彩っていた。

ユニットのパートが終わり、3人はデビュー曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」を巨大セットの頂でパフォーマンス。続く「メギツネ」では3人が妖艶な表情を見せながら可憐に舞う。大サビ前に狐のお面から顔を覗かせたSU-METALはニヤリと笑って「Are you ready? Everybody clap your hands!」とクラップを促し、YUIMETALとMOAMETALもさらに会場を煽る。彼女たちの挑発的な態度にオーディエンスはさらにヒートアップし、場内には「ソイヤ！ ソイヤ！」という掛け声が響き渡った。

「ヘドバンギャー！！」が始まると、SU-METALのシャウトが会場の空気を切り裂きライブはクライマックスへと向かう。YUIMETALとMOAMETALはCO2ガスにまみれながら「ヘドバン！ ヘドバン！」と声を上げ、客席では5万5000人の観客がヘッドバンギングを繰り出すという壮絶な光景に。オーディエンスのコルセットに赤い光が灯ると、SU-METALのシャウトと同時にYUIMETALとMOAMETALが花道を駆け抜けラストナンバー「イジメ、ダメ、ゼッタイ」が始まる。炎吹き上がる中3人は5万5000人と共に“ダメジャンプ”し、東京ドームを揺らした。SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALはお互いに達成感に満ちた表情を確かめ合い、3人そろって花道へと走っていく。うれしそうに“キツネサイン”を掲げながら、彼女たちはすべての花道で「We are BABYMETAL!」のコールを行い、セットの最上部へ移動。SU-METALの「We are！」というかけ声に、5万5000人は「BABYMETAL！」と応える。そして彼女が銅鑼を「3、2、1」のカウントで打ち鳴らすと爆音が鳴り響き暗転。こうしてBABYMETAL第4章は幕引きとなった。

この2日間の模様が10月5日に全国のZepp5会場にて上映されることが決定。ここで上映されるのは一夜限りのディレクターズカット版で、サウンドにもライブハウス仕様のミックスが施される。各会場共1Fはオールスタンディング、2Fは会員制サイト「THE ONE」限定の指定席となっている。「THE ONE」では明日9月22日23:59までチケットの先行予約受付を実施中。一般発売は9月24日にスタートする。