ドレスコーズ×GLIM SPANKY×挫・人間“最高のスリーマン”で鳴らしたロックンロール

595

6月10日にHOT STUFF PROMOTIONによるライブイベント「HOT STUFF presents TUMBLING DICE 5」が東京・LIQUIDROOMで開催され、GLIM SPANKYドレスコーズ、オープニングアクトの挫・人間が出演した。

ドレスコーズとGLIM SPANKYによるコラボの様子。(撮影:板橋淳一)

ドレスコーズとGLIM SPANKYによるコラボの様子。(撮影:板橋淳一)

大きなサイズで見る(全29件)

挫・人間(撮影:板橋淳一)

挫・人間(撮影:板橋淳一)[拡大]

FEEL SO BAD「バリバリ最強No.1」をSEに登場した挫・人間は、「下川 VS 世間」でメンバー全員がハンドマイクでMCバトルを繰り広げる。下川リオ(Vo, G)は「志磨(遼平)! お前に言いたいことがある!」と声を上げると、観客と共に「Baby Baby あんたなんか」とシンガロング。そして夏目創太(G)、アベマコト(B)、サポートメンバーのタイチ(Dr / 爆弾ジョニー)が楽器を持つと「人類」が投下された。ポップなサウンドの「セルアウト禅問答」でフロアを揺らしたあと、持ち時間が限られている彼らはアベが目覚まし時計で5分間計る中MCを展開。下川が初恋の女性の彼氏をSNSで見つけたエピソードを熱く話している最中、目覚まし時計のアラームが場内に鳴り響いた。彼が「うるせえ! でも俺は生きていかなきゃいけないじゃん! お前らも初恋叶わなかっただろ? だから俺がお前らの魂を除霊してやる!」と叫ぶと、バンドはラストナンバーとして「下川最強伝説」を演奏。フロア一面に観客の拳が掲げられ、挫・人間は颯爽とステージを去った。

GLIM SPANKY(撮影:板橋淳一)

GLIM SPANKY(撮影:板橋淳一)[拡大]

真っ赤なライトを浴びて向き合い、ギターをかき鳴らしたGLIM SPANKY。ドラムのリズミカルなビートが心地よい「ワイルド・サイドを行け」、松尾レミ(Vo, G)がけだるい歌声を響かせた「ダミーロックとブルース」、亀本寛貴(G)が堂々としたギターソロを繰り出した「NEXT ONE」といったナンバーでオーディエンスを引き込んでいく。MCで松尾は「挫・人間は今日オープニングアクトだけど、今日は(ドレスコーズ、挫・人間、GLIM SPANKYの)スリーマンって言いたい。最高のスリーマンです」と断言。7月23日公開の映画「ONE PIECE FILM GOLD」主題歌である「怒りをくれよ」の演奏時には「こういうバンドの音楽を流したいって思う尾田(栄一郎)先生すごいよね。面白いよね。少しでもお茶の間に出て、大好きなロックンロールの市民権を得たいと思います」と意気込んだ。

松尾レミ(Vo, G / GLIM SPANKY)(撮影:板橋淳一)

松尾レミ(Vo, G / GLIM SPANKY)(撮影:板橋淳一)[拡大]

最後に披露されたのは「大人になったら」。松尾は演奏前に挫・人間のメンバーと高校時代から友達であることに触れ「当時みんな毛皮のマリーズを聴いてて。毛皮のマリーズのTシャツを下川が着てたりしてね。高校生から時間が経っても、こうやって一緒のステージに立って『音楽っていいよね、ロックっていいよね』って語り続けられる仲間を私は持ってて。そしてこうやってロックを聴きに集まってきてくれたみんながいて、みんなただのロック好きだし、友達です。そういうあなたたちのような瞳で年を取っていきたいなっていう気持ちで書いた曲です」と語る。そしてバンドは同曲をノスタルジックなアンサンブルで届けた。

ドレスコーズ(撮影:板橋淳一)

ドレスコーズ(撮影:板橋淳一)[拡大]

この日のドレスコーズのゲストアーティストは、越川和磨(G / THE STARBEMS、ex. 毛皮のマリーズ)、有島コレスケ(B / told、arko lemming)、菅大智(Dr / ゴールデンシルバーズ、電化アベジュリー、ex. ドレスコーズ)の3人。彼らがステージで暴れながら演奏する中、姿を見せた志磨遼平(Vo)は音に合わせて跳ねたり、踊ったりして観客を煽る。彼は1曲目「Lolita」を終えると投げキッスをし、菅のパワフルなドラミングが炸裂した「ゴッホ」で熱く言葉を吐き出していく。The Who「Pictures of Lily」のカバーや毛皮のマリーズ「シスターマン」など多様な楽曲でオーディエンスを楽しませた4人は、越川のギターカッティングが心地よく響いた「あん・はっぴいえんど」で場内にハッピーな空気を漂わせた。志磨は「恵比寿最高! 気分がいいから僕の友達を紹介するよ」と越川を紹介し、「やっちまえ西くん(越川)!」と咆哮。越川によるギターリフから毛皮のマリーズ「コミック・ジェネレイション」へとなだれ込み、場内を熱気で満たした。

ドレスコーズ(撮影:板橋淳一)

ドレスコーズ(撮影:板橋淳一)[拡大]

志磨はロックンロールについて「好きな人がいっぱい死んじゃって。そういう人たちに借りがあるんだけど、借りを返す前に死んじゃうもんだから『ちょっと一時的に借りるつもりだったのに。もうこれ返さなくていいのかな?』って、どうしていいかわからなくなるんだよね。きっとみんな同じだと思う。GLIM SPANKYもそう、挫・人間も……まあそうか(笑)。そういうのをさ、僕らだけで持っとくと後ろめたいから、みんなにそれを歌で分配しようと思って。そうやってロックンロールはずっと続いてきたんだよ。みんなの共有財産だから、それを遊ばないともったいないと思って僕らはやってると思います」と述べ、毛皮のマリーズ「ビューティフル」を語るように歌い上げた。彼が「皆さん、また会うときまでごきげんよう。お体には気をつけてね? あと、あの、愛に気をつけてねー!」と声を上げると、ラストナンバー「愛に気をつけてね」が投下され、観客は大合唱しながら手を大きく左右に振った。志磨は「恵比寿! 愛してまーす!」と叫んでステージを降りた。

客席にダイブする志磨遼平(Vo / ドレスコーズ)。(撮影:板橋淳一)

客席にダイブする志磨遼平(Vo / ドレスコーズ)。(撮影:板橋淳一)[拡大]

アンコールでドレスコーズはGLIM SPANKYをステージに招く。志磨は松尾に対し「麗しいお衣装で」、亀本を「ギタースライドが素晴らしい。デュアン・オールマンみたい」と称賛したのち「(松尾の)髪が赤いでしょ? だから今日はアイメイクを赤にしてみました」と明かしてはにかんだ。バンドはGLIM SPANKYを迎えた6人で毛皮のマリーズ「ジャーニー」を演奏。志磨と松尾がかけ合うようにして歌い、観客をヒートアップさせていく。演奏が終わりに近づくと志磨は靴を片方ずつ投げ捨て、マイクも捨てて客席へとダイブ。彼の呼びかけにより観客がGLIM SPANKY、挫・人間、ドレスコーズへ大きな拍手を送ったところでライブは大団円を迎えた。

次回の「HOT STUFF presents TUMBLING DICE」は東京・TSUTAYA O-EASTにて8月17日に開催され、ザ・クロマニヨンズ、THE BACK HORN、サンボマスターが出演する。また8月9日には東京・新宿LOFTにて、HOT STUFF PROMOTIONがニューカマーを応援するライブイベント「HOT STUFF presents Ruby Tuesday 11 supported by TUMBLING DICE」が行われる。当日はこの日出演した挫・人間のほか、最終少女ひかさ、空きっ腹に酒、あいみょんがパフォーマンスを繰り広げる。

この記事の画像(全29件)

HOT STUFF presents TUMBLING DICE 5
2016年6月10日 LIQUIDROOM セットリスト

挫・人間

01. 下川 VS 世間
02. 人類
03. セルアウト禅問答
04. 下川最強伝説

GLIM SPANKY

01. ワイルド・サイドを行け
02. 褒めろよ
03. MIDNIGHT CIRCUS
04. 焦燥
05. ダミーロックとブルース
06. Flower Song
07. 話をしよう
08. NEXT ONE
09. 怒りをくれよ
10. 大人になったら

ドレスコーズ

01. Lolita
02. ゴッホ
03. Pictures of Lily(The Whoカバー)
04. シスターマン
05. トートロジー
06. あん・はっぴいえんど
07. コミック・ジェネレイション
08. ビューティフル
09. 愛に気をつけてね
<アンコール>
10. ジャーニー

HOT STUFF presents TUMBLING DICE 6

2016年8月17日(水)東京都 TSUTAYA O-EAST
<出演者>
ザ・クロマニヨンズ / THE BACK HORN / サンボマスター / and more

HOT STUFF presents Ruby Tuesday 11 supported by TUMBLING DICE

2016年8月9日(火)東京都 新宿LOFT
<出演者>
挫・人間 / 最終少女ひかさ / 空きっ腹に酒 / あいみょん

全文を表示

ドレスコーズのほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 ドレスコーズ / GLIM SPANKY / 挫・人間 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。