川本真琴＆ZAQの言葉が現実に！「コンレボ」神化超人フェス、盛況のうちに幕

4月17日、ライブイベント「『コンクリート・レボルティオ～超人幻想～』神化超人フェス」が神奈川・神奈川県民ホールで行われた。

「神化超人フェス」はテレビアニメ「コンクリート・レボルティオ～超人幻想～」シリーズのライブイベント。このアニメではさまざまなアーティストがカバーする昭和の名曲やオリジナルナンバーが劇中歌として採用されており、イベント当日はそのアーティスト陣によるライブパフォーマンスと、アニメの出演声優による、アニメの脚本家・會川昇書き下ろしのドラマの朗読劇が行われた。

オープニングを飾ったのはZAQ。彼女は、山本陽介（G）、黒須克彦（B）、野崎洋一（Key）、かどしゅんたろう（Dr）からなる、この日の“箱バン”とともに、2015年10～12月放送のアニメ第1期のオープニングテーマであるヘヴィロックチューン「カタラレズトモ」で、神奈川県民ホールの客席をペンライトのウルトラレッドの光で染め上げる。そしてアニメの主人公、人吉爾朗（ひとよしじろう）役の声優・石川界人と、星野輝子（ほしのきっこ）役の上坂すみれによる、“超人”たちの歌を探す物語の朗読が終わると、次なる“超人”として、川本真琴が登場。彼女はフォーキーな原曲から一転、シンセを多用したスタイリッシュなアレンジにお色直しされた、加藤和彦と北山修「あの素晴しい愛をもう一度」を優しく歌い上げると、今度は上坂と、鬼野笑美（きのえみ）役の豊崎愛生が“超人”たちの物語の続きを語る。以降、イベントは音楽と朗読がつづら折れになる展開で進行する。

英国のポストメタルバンド・GodfleshのTシャツ姿でステージに現れた日高央（THE STARBEMS）は、「歌わせてもらいます！」の声とともに、ヘヴィにリアレンジされたザ・スパイダース「風が泣いている」をカバーしてオーディエンスの「オイ！ オイ！」コールを煽ってみせれば、アニメのために結成されたユニット・エンジェルスターズはCMJK作詞・作曲のGSサウンド風オリジナルナンバー「小さなグラス」をパフォーマンス。また石田ショーキチはフライングVを手にThe Beatles「Day Tripper」のオマージュナンバー「Time Slipper」を歌い上げる。さらに風郎太（ふうろうた）役の中村繪里子の朗読劇と、その中村とアニメの監督・水島精二によるトーク、石川と豊崎による朗読劇を挟んだのちには、再びステージへと舞い戻ったエンジェルスターズが沢田研二や萩原健一からなるバンド・PYGのヒット曲「自由に歩いて愛して」を本家に負けず劣らず熱くプレイ。そのエンジェルスターズと全声優による朗読劇のあとを引き継いだ山本は、アニメ第1期のエンディングテーマであるインストナンバー「The Beginning」で圧巻のギタープレイを披露して、客席を大いに盛り上げてみせた。

そして声優陣と水島のトークパートと、アニメ第2期「コンクリート・レボルティオ～超人幻想～ THE LAST SONG」のエピソード「花咲く町に君の名を呼ぶ」の先行上映が終わったところで、内容盛りだくさんのイベントは最終盤に。ZAQがアニメ第2期のオープニングテーマ「割レル慟哭」を、山本がフィーチャリングボーカリスト・玉置成実とともにエンディングテーマ「ALL-WAYS」をプレイしてイベント本編は終了。ZAQ、全声優陣、水島が山本と玉置に合流し、ZAQが「あるメディアでの川本真琴さんと水島監督との座談会ときに盛り上がったフェスの話を実現できてうれしかった」、水島が「今放送中のアニメ第2期は、第1期以上に挿入歌で凝ったことをしているので、そこにも期待してほしい」と語ったところで、「コンレボ」初の音楽フェスは幕を閉じた。