澤野弘之、豪華ボーカル陣と“エモく”LIQUID震わせたo1ライブ

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澤野弘之がSawanoHiroyuki[nZk]名義でのライブ「o1」を1月30日に東京・LIQUIDROOMで開催した。

SawanoHiroyuki[nZk]「o1」の様子。(写真提供:SME Records)

SawanoHiroyuki[nZk]「o1」の様子。(写真提供:SME Records)

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澤野弘之(写真提供:SME Records)

澤野弘之(写真提供:SME Records)[拡大]

澤野は2015年9月に、自身のボーカルプロジェクト・SawanoHiroyuki[nZk]名義初のアルバム「o1」をリリース。今回のライブは、これまでのアニメ、映画、ドラマの劇伴曲を披露するライブシリーズ「[nZk]」とは異なり、アルバム参加のプレイヤー陣とボーカル陣を交えて、その収録曲を披露するものとなった。

Yosh(写真提供:SME Records)

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ドラム、ベース、ツインギターからなる楽器隊がアルバムのオープニングを飾るインストゥルメンタルナンバー「[nZk]o1」を鳴らす中、ステージに現れた澤野はグランドピアノの前に座るとセッションに合流。会場を震わせるほどの重低音を響かせながらこの曲をプレイしたのち、最初のボーカリスト・Gemieを迎え入れる。

「Pretenders」を歌うmicaとGemie。(写真提供:SME Records)

「Pretenders」を歌うmicaとGemie。(写真提供:SME Records)[拡大]

彼女が澤野たちとまず披露したのは、アニメ「終わりのセラフ」のオープニングテーマ「X.U.」。ダンサブルなこの曲と、明るいスローナンバー「Saving Us」でフロアを盛り上げた彼女は、「2016年になったからって僕のMCは成長しないですからね」と笑う澤野とMCを繰り広げたのち、micaを招き入れる。そして以降も多彩なボーカリストたちと澤野が軽妙なMCを挟みつつ、テクニカルなプレイを魅せるスタイルでライブは進行した。

Yosh(写真提供:SME Records)

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デジロックナンバー「Pretenders」でGemieと声を重ねたmicaは、Gemieがステージをあとにしたのち、スパニッシュギターが耳に残る「Summer Tears」とギタリストの1人が自身の得物をチェロに持ち替えた「INSANITY LOVE」という2曲のバラードを歌い上げる。Yoshはステージへとなだれ込むや「オイ! オイ!」コールを煽りながら、ダーティな四つ打ちナンバー「Rise Above」を叩き込み、ヘヴィロックにお色直しされた「scaPEGoat」でもハードなパフォーマンスでフロアを踊らせた。そのステージングに目を丸くした澤野は「o1」リリース時の取材でこの2曲について「エモい」と言われたことに言及。当時「エモい」の意味を知らなかったという澤野は「『エロい』と『キモい』を掛け合わせた言葉だと思ってたんですけど、あれ、ホメ言葉だったんですね」とYoshとオーディエンスの笑いを誘っていた。

mizuki(写真提供:SME Records)

mizuki(写真提供:SME Records)[拡大]

続くmizukiのステージは一転。「水木しげるファンだからmizukiという名前にしたのか?と尋ねたら『本名です』と一蹴された」という、澤野によるコミカルなMCはYoshのときと同様ながら、プレイは幸福感あふれる展開に。陽性なダンスチューン「A/Z」、深くディレイをかけた歌声で明るくシンプルなフレーズをループする「oI」、フロアでハンドクラップが巻き起こった「aLIEz」と、ブライトな楽曲群を力強くもどこか軽やかに歌い上げた。

Aimerのステージの様子。(写真提供:SME Records)

Aimerのステージの様子。(写真提供:SME Records)[拡大]

ライブ本編の最後のボーカリスト・Aimerはステージに登場すると、チェロの奏でる低音が印象的なスローナンバー「Song of ..<AM>」と、まさに“エモい”デジロック「bL∞dy f8」という対照的な2曲で圧巻のボーカルを響かせる。そしてイントロのピアノが鳴るやフロアから大歓声が巻き起こった、アニメ「機動戦士ガンダムUC」のテーマソングであるハードロックナンバー「StarRingChild」と、同じく「ガンダムUC」の劇中歌ながらフォーキーな「Because we are tiny in this world」をパフォーマンスすると、澤野らとともに舞台袖へと歩を進めた。

アンコール後、オーディエンスに挨拶する全出演者。(写真提供:SME Records)

アンコール後、オーディエンスに挨拶する全出演者。(写真提供:SME Records)[拡大]

直後のアンコールに応えたのは澤野らバンドとAimer。彼女がピアノとアコースティックギターを中心に据えたオーガニックな編成のミディアムナンバー「s-AVE」を歌い、入れ替わるように登場したmizukiがアニメ「アルドノア・ゼロ」のオープニングテーマ「&Z」で大歓声を集めてみせると、澤野は全ボーカリストを改めてステージに呼び寄せる。そして全員でオーディエンスに最敬礼し、バンドメンバーとボーカリストを見送ると、「何かやったほうがいいですか?」とポツリ。これに喝采が上がると「あんまりピアノの練習してないからな」と苦笑いを浮かべながらもドラマチックなインプロビゼーションを披露して、ボーカルプロジェクト初のワンマンライブを締めくくった。

なお澤野はライブ中、劇伴曲をプレイする[nZk]ライブを今秋開催することを発表している。

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この記事の画像(全12件)

SawanoHiroyuki[nZk]「o1」
2016年1月30日 LIQUIDROOM セットリスト / ボーカリスト

01. [nZk]o1
02. X.U. / Gemie
03. Saving Us / Gemie
04. Pretenders / mica & Gemie
05. Summer Tears / mica
06. INSANITY LOVE / mica
07. Rise Above / Yosh
08. scaPEGoat / Yosh
09. A/Z / mizuki
10. oI / mizuki
11. aLIEz / mizuki
12. 0.vers / mizuki
13. Song of ..<AM> / Aimer
14. bL∞dy f8 / Aimer
15. StarRingChild / Aimer
16. Because we are tiny in this world / Aimer
<アンコール>
17. s-AVE / Aimer
18. &Z / mizuki
19. Piano Solo

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※記事初出時、一部写真のキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

読者の反応

Yosh @yosh_SSTP

あれ? ちゃんと半分こするって話したのにw

最高なレビューをナタリーさんありがとうございます!

https://t.co/NzBF5z89W4

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