雨の野音を感動に包んだ!上田現トリビュートライブ

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2008年3月9日に47歳という短い生涯を終えた上田現(LÄ-PPISCH)。彼のトリビュートライブ「キコエルカイ」が、5月5日に日比谷野外大音楽堂にて開催された。

トリを務めたLÄ-PPISCHのステ-ジ。

トリを務めたLÄ-PPISCHのステ-ジ。

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あいにくの雨の中、その雨音を切り裂くかのように「上田現のテーマ」が鳴り響くとトップバッターのPOLYSICSが登場。降りやまない雨に身体を寄せ合っていた観衆は総立ちになり、熱いパフォーマンスで会場は大きく揺れだした。ラストにはLÄ-PPISCHの杉本恭一がゲストギタリストとして参加。締めの1曲としてトリビュートアルバム「Sirius~Tribute to UEDA GEN~」に収録されている「歌姫」のカバーを天に捧げた。

続いて登場した東京スカパラダイスオーケストラはトリビュートアルバムから「-6m」を披露。20分という限られた時間の中で、彼らの奏でるグルーヴが会場中をひとつの塊のように大きくうねらせた。

上田現のソロプロジェクト・ELEによるライブは、代表曲「お祭り」からスタート。ゲストとして登場した元KEMURIの伊藤ふみおは、全身白の衣装で上田との思い出を丁寧に語りつつ「君の横顔」「夢のブランコ」を披露し、さらに元ちとせが「ワダツミの木」「羊のドリー」「ハイヌミカゼ」といった上田との思い出がたっぷり詰まった3曲を披露した。

伊藤ふみおと元ちとせをゲストボーカルに迎えたELEが最後に演奏したナンバーはシングルでも発売された「ファウル」。奥村大がワンコーラス歌った後に上田現本人の声が流れ、生前の彼の声とステージでの演奏が同期するという感動的なセッションが繰り広げられた。

イベントのトリはやはりLÄ-PPISCH。MAGUMI、杉本恭一、tatsuがステージに上がると客席は総立ちになり大歓声が鳴り響く。昨年の上田現追悼ライブは上田現の作詞作曲による楽曲で構成されたステージだったが、今回は杉本恭一による作品も多く演奏。途中でゲストボーカルの宮沢和史がトリビュートアルバム収録曲「タンポポ(ToysII)」を熱唱し、「HARD LIFE」ではTAKUYA(ROBO+S)がギタリストとして参加した。

上田現が作詞作曲した「さくらさくら」が演奏される前に、MAGUMIが観客に向けて「上田現が愛した桜を見るたびに彼の存在を思い出してほしい」とコメント。トリビュートアルバムに筋肉少女帯 with 水戸華之介名義で収録された「サイクリング」はゲストに水戸華之介を迎えて演奏され、ライブの定番曲「美代ちゃんの×××」で本編は締めくくられた。

アンコールのラストには、セッティングの間で司会を務めたダイノジやまちゃまちゃを含む全出演者が登場。スカパラのホーン隊を交えて演奏された「パヤパヤ」は、曲自身の持つエネルギーが最大限に発揮された圧巻のパフォーマンスとなった。

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読者の反応

エナガ@愛の意味 @hatehatevuotoco

@hillbillybops @ts_namakomion 同じ日にレピッシュの上田さん追悼ライブも、、、
宮城くんて確かマグミさんと仲良かったんですよね。
清志郎さんも、、、一緒に歌ってるといいな。
https://t.co/jfquS2FUAI

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