西川へ捧げるオマージュ続々!「イナズマロック フェス 2015」2日目

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T.M.Revolutionが主催する野外イベント「イナズマロック フェス 2015」が9月19、20日に滋賀・烏丸半島芝生広場で開催された。

左から高橋みなみ(AKB48)、T.M.Revolution(写真提供:EPICレコードジャパン)

左から高橋みなみ(AKB48)、T.M.Revolution(写真提供:EPICレコードジャパン)

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このイベントは2008年に滋賀ふるさと観光大使に就任した西川が「音楽を通じて地元にお返しがしたい」「地元のみなさんと一緒に滋賀県を盛り上げたい」という思いのもと翌2009年より実施しているもの。今年は2日間で10万人を動員した。この記事では、9月20日に行われたイベント2日目のメインステージ・雷神STAGEの模様をレポートする。

BACK-ON(写真提供:EPICレコードジャパン)

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雷神STAGE2日目のオープニングアクトを務めたのはBACK-ON。彼らは「STRIKE BACK」で勢いよくライブをスタートさせ、KENJI03(Vo, MC, G)は「やれんのかイナズマー! かかってこいや!」とオーディエンスを煽った。KENJI03とTEEDA(MC)が息の合ったハーモニーを聴かせた「ニブンノイチ」では観客がハンドクラップで盛り上がり、TEEDAは「イナズマ最高だぜ」とつぶやく。ラストナンバー「Departure」ではMC2人の呼びかけに会場全体が手を高く上げて応える。さわやかにステージを締めくくったKENJI03は「最高の2日目になるように祈ってます」と告げ、メインアクトにバトンをつなげた。

AKB48(写真提供:EPICレコードジャパン)

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橋川渉草津市長による開会宣言で2日目のメインアクトはスタートした。トップバッターのAKB48は高橋みなみの威勢のいい「1、2、3、4!」というカウントから「ヘビーローテーション」を披露。彼女たちは続けて「会いたかった」「Everyday, カチューシャ」とヒットチューンを畳みかけ、一気にファンのボルテージを引き上げる。MCでは、先日行われた「AKB48グループ じゃんけん大会 2015」にT.M.Revolution「HOT LIMIT」の衣装で臨んだ高橋が「衣装を着させていただいて、西川さんに応援に来ていただいて、本当にありがたかったです! ファンの皆さますみません!」と語って大きな声援を集めた。その後も彼女たちは「フライングゲット」「ポニーテールとシュシュ」などキラーチューンを元気いっぱいに届けていく。「恋するフォーチュンクッキー」では、高橋が「イナズマ! イナズマ!」と声を出しながらイントロのダンスを踊った。

超特急(写真提供:EPICレコードジャパン)

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ロックフェス初参戦となる超特急は、終始ハイテンションなパフォーマンスで観客を楽しませた。「Beautiful Chaser」を終え、コーイチが「ユースケ的にはどう?」と会場の雰囲気について尋ねると、ユースケは「ユースケ的にもオールオッケー!」と「HOT LIMIT」の替え歌を絶叫して爆笑を巻き起こす。ユースケは「僕たちは楽器とか持っていないのですが、僕たちの“超特急ロック”というものを届けたいと思います。この気持ち、どうか届きますように!」と呼びかけ、7人は「バッタマン」をドロップした。超特急のパワフルなダンスに呼応するように、観客もサビのダンスを彼らと一緒に踊って盛り上がる。「Burn!」ではダンサーがステージに大きく広がってオーディエンスを煽った。リョウガの「みんなシビれてくれ!」という言葉からプレイされたラストナンバーは「Believe×Believe」。ユーキのアクロバットも飛び出すなど最後まで熱いステージを見せた7人は口々に「最高!」と笑顔を見せながらステージをあとにした。

キュウソネコカミ(写真提供:EPICレコードジャパン)

キュウソネコカミ(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

「MEGA SHAKE IT!」で冒頭からフルスロットルのパフォーマンスを見せたキュウソネコカミは、熱い演奏とヤマサキセイヤ(Vo, G)のマシンガントークでオーディエンスの心を掴んでいく。「ファントムヴァイブレーション」では「スマホはもはや俺の臓器」というおなじみのコール&レスポンスを巻き起こし、ヤマサキは「OK、上出来や!」とほほ笑んだ。「伝統芸能」では、赤いスパンコールのジャケットを羽織ってコブシを効かせた歌声を届けたヤマサキ。曲を終えると彼は「スベりすぎて嫌な汗かいた」とおもむろにジャケットとTシャツを脱ぎ去り、Tシャツの下に着ていた「HOT LIMIT」の西川の衣装をお披露目。彼は「こんな格好してるけど、俺らまだ西川さんに挨拶してないんだからな! どこや西川ー!」と叫び、観客の爆笑を誘った。続く「DQNなりたい、40代で死にたい」では「HOT LIMIT」の振りを織り交ぜながら歌うヤマサキの姿に大きな歓声が飛び、会場が一体となる。彼らは「ヤンキーこわい」の大合唱に続けて、「びわ湖わんわん王国ー!」とご当地ネタのコール&レスポンスも起こし、琵琶湖畔には最後までオーディエンスの笑い声が響いていた。

[Alexandros](写真提供:EPICレコードジャパン)

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[Alexandros] は川上洋平(Vo, G)の「跳ぶ準備はできてるか!? 最高の1日にしようぜ!」という声でライブをスタートさせた。1曲目の「ワタリドリ」で川上はステージ前方へと歩みを進め、気持ちよさそうに風を受けながらこの曲を歌い上げる。「Famous Day」ではバンドの美しいアンサンブルが会場に響きわたった。MCでは、バンドが滋賀でライブをするのは今回が初めてであることが伝えられ、川上は「滋賀はサラリーマン時代に営業で来て以来です。当時も今日もスーツ姿だけど、持っているものはパソコンじゃなくてギターだね」と笑う。「夕暮れにぴったりな曲を」という彼の言葉からプレイされた「Leaving Grapefruits」ではシンプルなサウンドに川上のボーカルが冴えわたり、観客は彼の歌声にじっくりと耳を傾ける。続く「Starrrrrrr」は「西川さんにふさわしいタイトル。この曲を西川さんに捧げます」というメッセージとともに届けられ、熱のこもったバンドの演奏にオーディエンスは手を挙げて元気に飛び跳ねていた。

UVERworld(写真提供:EPICレコードジャパン)

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1日目に続き雷神STAGEに登場したUVERworld。真太郎(Dr)の野性的なドラムの音が彼らのステージの幕開けを告げると、TAKUYA∞は「行こうよ!」と大きなジャンプをして「Collide」をドロップした。続く「ナノ・セカンド」では「オイ! オイ!」というかけ声が会場を包み、彼は「ブチ上がってんな! 音1つ出すだけで、言葉一言吐くだけで、マジ今日は本当に幸せだよ!」と喜びを噛みしめる。彼らはその後も「I LOVE THE WORLD」「在るべき形」とキラーチューンを連投し、会場の熱をぐんぐんと高めていく。「NO.1」ではステージに跪いたTAKUYA∞が「腹の底から声聞かせてくれよ!」と叫び、大きなシンガロングが巻き起こった。MCでは、琵琶湖の対岸にある小さなライブハウスで活動をしていたというバンドの初期のエピソードが語られ、TAKUYA∞は「お客さんが3人しかいなくても、俺らはあきらめなかった。みんな、滋賀には夢があるよ。どんな夢だって叶えられるからさ!」と呼びかける。TAKUYA∞の熱いメッセージからプレイされたラストナンバーは「7日目の決意」。スケール感のあるバンドの演奏に乗せて力強い歌声を届けたTAKUYA∞は、「最高に幸せだったぜ!」と拍手でオーディエンスを称えてステージをあとにした。

T.M.Revolution(写真提供:EPICレコードジャパン)

T.M.Revolution(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

2日間の祝祭を締めくくるT.M.Revolutionのステージは「DOUBLE-DEAL」で幕を開けた。照明が鮮やかに明滅するステージで冒頭から豊かな歌声を響かせる西川は「さあイナズマ。火を点けてやるよ!」とオーディエンスを煽る。続く「WHITE BREATH」では早速大きなシンガロングを巻き起こし、「SWORD SUMMIT」では熱い感情をむき出しにした西川の激しいステージングに、オーディエンスも「オイ! オイ!」と声を上げて呼応した。MCで西川は、7回目の「イナズマロック フェス」が開催できたことへの感謝を口にし「このフェスを始めたきっかけは、うちの母親に会うためでした。母ちゃんが病気して、今まで何も親孝行らしいことをしていないと思ったから……」と言葉をつないでいく。彼は「母に滋賀で会うためにどんなことができるか、一生懸命考えた結果がこの景色です」と会場を見つめ「『俺なら(フェスが)できるんじゃないか』という勘違いや錯覚からこのフェスが始まりました。だから、みんなも大いに勘違い、錯覚していってください」と観客へ語りかけた。西川の熱い思いを受け取ったオーディエンスは、続く「Naked arms」で大合唱。西川も「いいんじゃねえの、最高じゃねえの!」とさらにヒートアップし、本編ラストの「The party must go on」では火炎が上がる演出の中で高らかに歌声を響かせた。

左から高橋みなみ(AKB48)、T.M.Revolution。(写真提供:EPICレコードジャパン)

左から高橋みなみ(AKB48)、T.M.Revolution。(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

大きな歓声に迎えられスタートしたアンコールでも、西川は「すべての勘違いを確信に変えるために! 行くぞイナズマ!」と力強く会場をまとめ上げる。最新曲「Inherit the Force -インヘリット・ザ・フォース-」を届けると、彼は「この時間だけ、夏を引き戻してやろうぜ!」と「HOT LIMIT」をドロップ。すると「待てい!」という声が会場に響き、ステージ袖からこの曲の衣装をまとった高橋みなみ(AKB48)が姿を見せた。彼女が「兄貴、着替えてください!」と呼びかけると、西川は「そう来ると思ってな。俺も用意してきたんだよ!」とTシャツを脱ぎ去り同じ衣装に。2人は「限界超えて行こうぜ!」と叫び、この曲を歌い上げた。会場は熱気に包まれたが、西川は肩を落として「ここ、俺の地元。甥っ子や姪っ子も来てるの。まだ『お兄ちゃんカッコいい』って思われていたかったのに……」とつぶやいて笑いを誘う。高橋はそんな西川に「兄貴、カッコいいですよ!」と声をかけた。ラストにはMicro(HOME MADE 家族)と土屋礼央(RAG FAIR)もステージに駆け付け、4人による「Lakers」で2日間の熱狂に幕が下ろされる。西川は「また会おうね。愛してるぜ!」と思いを伝え、会場の隅々まで大きく手を振っていた。

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「イナズマロック フェス 2015」
2015年9月19日 烏丸半島芝生広場 雷神STAGE セットリスト

BACK-ON

01. STRIKE BACK
02. INFINITY
03. ニブンノイチ
04. Departure

AKB48

01. ヘビーローテーション
02. 会いたかった
03. Everyday、カチューシャ
04. フライングゲット
05. ポニーテールとシュシュ
06. 大声ダイヤモンド
07. 恋するフォーチュンクッキー
08. ハロウィン・ナイト

超特急

01. Beautiful Chaser
02. Star Gear
03. fanfare
04. バッタマン
05. Burn!
06. Believe×Believe

キュウソネコカミ

01. MEGA SHAKE IT!
02. ファントムヴァイブレーション
03. GALAXY
04. 伝統芸能
05. DQNなりたい、40代で死にたい
06. ビビった

[Alexandros]

01. ワタリドリ
02. Famous Day
03. Kick&Spin
04. Leaving Grapefruits
05. Starrrrrrr
06. Adventure

UVERworld

01. Collide
02. ナノ・セカンド
03. I LOVE THE WORLD
04. 在るべき形
05. NO.1
06. IMPACT
07. PRAYING RUN
08. 7日目の決意

T.M.Revolution

01. DOUBLE-DEAL
02. WHITE BREATH
03. Crosswise
04. SWORD SUMMIT
05. UTAGE
06. Naked arms
07. The party must go on
<アンコール>
08. Inherit the Force -インヘリット・ザ・フォース-
09. HOT LIMIT
10. Lakers

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