藤井隆、多数のゲストとともに繰り広げたツアーファイナル
2015年9月4日 23:56
7 音楽ナタリー編集部
藤井隆が全国ツアー「NEW ALBUM“Coffee Bar Cowboy”release tour FINAL@代官山UNIT」の最終公演を8月28日に東京・UNITで開催された。藤井は多数のゲストとともにニューアルバム「Coffee Bar Cowboy」のナンバーなどを披露した。
30公演以上におよんだ今回のツアー。その締めくくりとなるUNIT公演のオープニングには宇多丸(RHYMESTER)がゲストDJとして登場し、ディスコナンバーで会場を温めていく。そしてターンテーブルの前にDJ Michelle Sorryが立って四つ打ちのリズムを繰り出す中、藤井が軽やかな身のこなしで登場しオープニングナンバー「YOU OWE ME」を届ける。サビで彼が手を挙げるとオーディエンスもそれに応え、フロアを賑わしていった。序盤から盛り上がる観客に向かって藤井は「どうも皆さんこんばんは! ツアーがこれで終わるのは寂しいけれど、こんなに集まってくれてうれしいです。出し惜しみせずに盛り上がっていきたいと思います!」と挨拶した。
続いて藤井が繰り出したのは“ニッシ寺・尾アキラ”こと西寺郷太(NONA REEVES)と“こぅ・くん田正輝”こと堂島孝平をゲストに迎えたSmalll Boysのパフォーマンス。スーツ姿の西寺が威勢よく「代官山行くぞ!」と声を上げて「Selfish Girl」をスタートさせると、堂島と“タッチ・ひろし”こと藤井もスタイリッシュなアクションでファンを魅了。「Earth ☆ Peace」では3者が巧みにフォーメーションを入れ替えながら「地球」コールでオーディエンスとの一体感を作り上げた。
約20分におよんだ3人のパフォーマンスののちに、入れ替わりでm.c.A・Tがステージに登場。MCで「2週間入院していた」と明かしてオーディエンスを驚かせるも、不調を感じさせない機敏な動きとキレのあるラップで観客を踊らせていく。自身がプロデュースしたDA PUMP「Crazy Beat Goes On!」のセルフカバーでは、ステージにレイザーラモンRGも登場。彼はハードコアラップ調で「m.c.A・Tのあるある言いたーい!」と歌って観客を盛り上げる。m.c.A・Tが一旦ステージを降りたあともMichelle Sorryは「m.c.A・T」コールで煽り、m.c.A・Tを再登場させてフロアに「Bomb A Head!」を響かせた。
その後再び藤井が登場し、RAM RIDERを交えて「I just want to hold you」をプレイ。手を左右に振る姿にオーディエンスも湧き上がる。さらに藤井は冨田謙のキーボード、西寺のコーラスにサポートされる形でニューアルバム「Coffee Bar Cowboy」の楽曲を歌唱。3つのミラーボールの光がきらめく中で披露された「discOball」では藤井が「楽しくなってきましたー!」と語り、冨田と西寺の名前でコール&レスポンスを繰り広げた。
ライブの終盤には藤井が椿鬼奴とレイザーラモンRGとのユニット・Like a Record round! round! round!としてパフォーマンスを展開。バウンシーなビートに乗せてスキャットマン・ジョンばりの高速スキャットを繰り出し、椿鬼奴は母親が見守る中で「代官山から日吉へ行く物語」を歌唱。最後は彼らのシングル曲「kappo!」を息ぴったりの振り付けで披露した。その後「アイセイ藤井! ユーセイ隆!」とフロアを煽りながら巧みなマイクパフォーマンスを繰り出したのは宇多丸。彼は藤井とともに「Quiet Dance」を投下し喝采を浴び、「100BPMの16小節で四ツ谷の物語なんて再現できるか!」と無茶ぶり的なオファーをした藤井をたしなめる一方、「負荷をかけていただいたおかげで自分の可能性を広げてもらった」とお礼を言った。
その後ベストアルバム「ザ・ベスト・オブ藤井隆 AUDIO VISUAL」を10月21日に発売し、リリースパーティを実施することをアナウンスしてファンを驚かせた藤井は、「今年の夏は皆さんと過ごせて本当によかった。ひとまずは『Coffee Bar Cowboy』ツアーを終了します!」と笑顔で話し、ラストに「未確認飛行体」を披露してライブを締めくくった。
※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
西寺郷太 @Gota_NonaReeves
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