オープニングSEのThe Who「A Quick One, While He's Away」が流れる中、観客の前にメンバー4人が登場し、「パレード」でライブを開始。この楽曲ではステージをコの字に囲った幕に、曲の展開にあわせてモノクロの映像が投影された。続いて披露されたのは「Hello,world!」。藤原基央(Vo, G)は「聞こえるか? お前に会いに来たんだよ!」と叫び、バンドの演奏に乗せてパワフルな歌声を響かせた。
序盤では升秀夫(Dr)が力強く刻むリズムが印象的な「ハンマーソングと痛みの塔」、増川弘明(G)のタッピングが光った「才悩人応援歌」とアルバム「orbital period」収録のナンバーが続く。バンドはその後「ファイター」「太陽」「ギルド」とミドルテンポのナンバーを丁寧に奏で、オーディエンスは4人が紡ぐ繊細なサウンドにじっくりと耳を傾けた。
メンバーの中で唯一Twitterアカウントを持つ直井由文(B)が会場の様子を撮影してその場でツイートしたあと、4人は疾走感あふれる「ハルジオン」をプレイ。さらにライブアンセム「虹を待つ人」、バンドのアグレッシブな一面を見せつけた「乗車権」などを披露してオーディエンスを高揚させた。
終盤で藤原が1つひとつの言葉を噛みしめるように「supernova」を歌うと、オーディエンスはそれに大合唱で応える。曲中藤原は1万3000人の歌声を、右手を耳に当てながらうれしそうに聴いていた。そして4人は「ガラスのブルース」「ray」と2曲続けて披露し、本編を終了させた。
アンコールでは藤原いわく「本編から漏れてしまった」という壮大なバラード「コロニー」と、「メーデー」が披露された。全17曲を演奏し終えた4人は達成感に満ちた表情でそれぞれの楽器やスティックを高く掲げ、会場から大歓声を浴びる。舞台から1人ずつ捌けていき、最後にステージに残った藤原は深くお辞儀し、「バイバイ、またね。ありがとう。大好き!」と照れくさそうにオーディエンスにメッセージを送って足早にステージを去っていった。
大阪と神奈川で行われたこのライブには延べ2万3000人が参加。なお全国ライブビューイング会場には4万7000人が来場し、BUMP OF CHICKENは今回のライブで計7万人を魅了した。
BUMP OF CHICKEN Special Live 2015
2015年8月4日 横浜アリーナ セットリスト
01. パレード
02. Hello,world!
03. ハンマーソングと痛みの塔
04. 才悩人応援歌
05. morning glow
06. ファイター
07. 太陽
08. ギルド
09. ハルジオン
10. embrace
11. 虹を待つ人
12. 乗車権
13. supernova
14. ガラスのブルース
15. ray
<アンコール>
16. コロニー
17. メーデー
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Tatsuya Nomura @animalkingz
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